去る木曜と金曜、プチ夏休みをとって両親と甥っ子・姪っ子を箱根の温泉に連れて行ってやったのですが(モテ度ゼロなキ○ヲ○ですみませんねぇ。笑)、そういえば箱根登山は手近な距離にあり過ぎ、ついついご無沙汰になっておりました (汗)。そこで、午後の早めな時間に都内での仕事を終えて箱根登山沿線の宿に向かう途中、ちょうど斜光線が良い感じになるスイッチバック駅(なんて書き方をしなくとも何処かは一目瞭然か ^^;) にて少々撮影タイムを設けたのですが、昨年春の登場以来なかなか撮る機会がなかった2005F「サンモリッツ号」がちょうど良い具合にやって来てくれました。
サンモリッツ号は昨年春、箱根登山がスイスのレーティッシュ鉄道 (登山電車技術の先輩格) と姉妹提携を結んで以来30周年を迎えたのを期に、レーティッシュ鉄道が世界に誇る豪華観光列車「氷河急行」の最新鋭車両と同じ塗装をまとって登場した編成ですが、個人的には「何だか側面のスイス国旗風の塗装が絆創膏みたいでアレだなぁ……」と思っておりました。しかしそれ以外のカラーリングは、2000形の車体デザインにマッチしておりなかなか宜しい……というわけで、かねてから少なくとも一度は記録しておこうと狙っていたところ、ようやくド順光でのチャンス到来!という次第。望遠気味に撮ればスイス国旗風塗り分けが目立たず良い感じです☆ ……って、この塗装最大のチャームポイントをしっかり撮らなきゃダメじゃん、という声が聞こえて来そうですが (^^;)。
それにしても……箱根登山というと「あじさい電車」の季節が終わると秋までは今ひとつフォトジェニックではないという印象がありますが (私だけ?)、なかなかどうして、やはりむせ返るような緑の森と真っ赤な車体のコントラストは見事なものがあります。しかしまぁ……標高500m台よりも低いところの上り下りですので、線路脇で撮り鉄していても酷暑から逃れられないのは参りました (@o@)。
とまぁこんな感じでまずは「サンモリッツ号」をバッチリ記録し、その後は温泉にビールに美味いメシ……と決め込んで翌日下山し、その後はそのまま松屋銀座の模型ショウを見に行くという節操のない一日を過ごしたのですが、一晩明けた昨日、ニュースを見てみたところ……あろうことか本家「氷河急行」が脱線転覆し、日本人旅行者に多数の死傷者が出てしまったとは……。鉄道の旅を楽しみにしていながら亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます……。私もいつか一度は乗ってみたい列車だけに(もっとも、氷河急行の最大の見どころであるといわれるフルカ峠越えは既にトンネルとなったそうで、この列車に乗るよりも鈍行や郵便バスを乗り継ぎながら撮り鉄する方が楽しそうではあるのですが)、真相のいち早い究明が待たれるところです。
いっぽう、この塗装の車両が激しく損傷してしまったシーンが事故現場の映像として日本全国に行き渡ってしまったわけで……ひょっとするとこの「サンモリッツ号」塗装も次の検査を待たずして早々に塗り替えられてしまうのではないか??という気がしなくもありません……。