地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南海本線・梅雨明けの斜光線を浴びて

2010-07-19 00:04:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 特急サザンと、レアな羽倉崎行普通の並走! (超望遠撮影→トリミング)



 高野線から本線2扉普通に転じた2000系。時間帯によって混み混み (-_-;



 神出鬼没で住之江に回送される支線用2200系。これも元・高野線 (角ズーム)。



 空港アクセス車両として圧倒的存在感を誇るラピート。乗車率は……。

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 去る7月17日、世間的には成田空港への所要時間短縮を狙った成田スカイアクセス線の開業が耳目をさらったのは周知の通りですが、関西出張ついで鉄で京阪ミュージアムトレインを撮った私はその後、約1年ぶりに南海なんば駅に向かったのでした。思い出してみれば、南海は昨年7月に「天空」を撮って以来一年ぶりのご無沙汰。魅力的な車両が多いだけにもっと頻繁に訪れたいのですが……(汗)。そして今回は、昨年高野線を訪問したことから、「関西空港アクセス路線」南海本線をチョイス (^^;)。岸和田まで特急「サザン」一般車の7000系 (^O^) に乗って猛烈な飛ばしっぷりを激賞したのち、一旦水間鉄道を訪問 (いずれ別記事をアップします)、貝塚に戻った後はちょうど太陽が傾いて下り列車に対して順光となったことから、南海本線の車両陣を片っ端から撮りまくったのでした……(笑)。
 しかしまぁ何と申しますか、阪和線と競合する南海本線は高野線と比べて運転間隔が広く、高野線のような東急車輌製車両天国という雰囲気でもないことから……沿線で待っていてもヒマ度が上がりますね (^^;)。7000・7100の長大編成がフル動員されて頻繁運転となるラッシュアワーがベストか……(日が長い季節の朝、順光で前パンを撮らなければと思っているのですが、同じ時間帯に阪和線で103系8連が走ることを思うにつけ、どちらに浮気すれば良いやら ^^;)。
 それはさておき、梅雨明けの強烈な斜光線がホームに叩きつける中、じっと列車を待ち続けるのはまさに難行苦行でしたが、その甲斐あってシブいカットを量産出来たのは目出度し目出度し。撮影終了後はなんば駅近くの「王○」で餃子とちゃんぽんを食べて締めとしたのですが、生ビールの激しい美味さといったら! (爆)
 というわけで、いずれ南海本線のお気に入り車種をピックアップして記事を立てようかと思っているのですが、その前に……昨年・一昨年に撮り貯めた高野線車両シリーズがまだまだ放ったらかしになっているのを思い出しました (滝汗)。
 ところで、南海が誇る超豪華車両・ラピートは、見かける度にスカスカに空いていたのが何とも気の毒……。それが関西空港の置かれた現状を示しているのかも知れませんが、京成新型スカイライナーの流麗なフォルムを眼にするにつけ、とりあえずラピートにも成田空港へのアクセスとして走らせてやりたい……(と申しますか、転用希望……いやいや、JRなら地下線に対応した貫通路がないし、京成なら軌間・車体規格が違うからムリだって。^^;) と思わず妄想に走ってしまうのは私だけですね、スミマセン (^^;;)。

京阪ミュージアムトレイン・魅惑の深緑

2010-07-18 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪開業100周年にあたり、2600系5連1本を改装して登場した「京阪ミュージアムトレイン」は、そのシブ過ぎる深緑色のラッピングが2600系の車体と絶妙にマッチングしており、ネットでその姿を眼にして以来「おおっ!これは撮りたい……」と胸にときめくものがありました。京阪の説明によりますと、このラッピングは昭和2年に登場したロマンスカー・1550形のモスグリーン塗装をイメージしたとのことですが (ミュージアムトレインを見学者に無料配布されるパンフレットによる)、この手の旧型車再現ラッピングという企画、個人的には今はなき京急1000形・歴史ギャラリー号を思い出させるものもあり (^^;)、京都出張の翌朝に中之島駅で展示されるとあっては、これは是非記録しておかなければ……という思いが募るというものです (笑)。
 そこで昨日は京都駅前の宿を7時半に出発し、近鉄で丹波橋へ。連絡通路を通って京阪に向かいますと、目の前には旧塗装1000系の7:54発・準急淀屋橋行が停車中! 個人的に「大当たり車両」の1000系に乗って、連続する田の字窓の奥に広がる梅雨明けの緑の大パノラマを眺めながら、力強いモーター音に酔いしれる……何とも幸先の良いスタートです (^^)。その後は萱島で下車し、普通に乗り換えて「ズーミングで二度美味しい」西三荘へ。蒸し暑い中、ジャンジャン行き交う京阪電車のうちお気に入りの車種を片っ端から撮りまくりつつ本番を待っていたところ……カーブの奥からついにやって来ました!! (*^O^*)



 しかしまぁ……正確な送り込み回送ダイヤは予め分からなかっただけに、いつ現れるとも知れないミュージアムトレインを確実に撮るための心の準備をする時間がほとんどない(門真市を通過後、カーブの奥から一気にフルスピードで出現するのを見落とすと致命傷に……汗)のは少々ツラかったですね (^^;)。まぁ、中之島での公開開始時刻である10:30に先立ち、多少の会場準備をする必要があるのだろう……ということで、大体10~15分くらい前に中之島に着くのだろうか、という程度の予測はついたのですが。
 とりあえず何とか撮影したあとは、直後にやってきた淀屋橋行に乗って (カブらなくて良かった! ^_^;)、守口市乗換で中之島へ。中之島というところは……関東人にはなかなか縁のないところですので、今さらながら初乗車を兼ねています、はい (^^;;)。3000系の洗練を極めた車内から眺める中之島線各駅のデザインは、都市的な機能美と落ち着いた風格を調和させた素晴らしいものだ……という印象ですが、如何せん三連休の土曜日であるだけに極めて閑散としているのが何とも残念。西九条延伸やなにわ筋線の建設など、中之島線の算盤は長い目で弾かなければならないのでしょうなぁ……。
 中之島では一旦改札を出て、昨年秋に購入した中之島線開業記念スルッとKANSAIに印字した後 (笑)、お約束通りにミュージアムトレインを見学してみました。……とは言っても、10:30のオープン直後は、送り込み回送撮影後にそのまま押し寄せてきた「鉄」が多数で、しかもコンデジで片っ端から展示品と撮ろうと通路に立ち塞がる人々ばかりですので、じっくりと落ち着いて見物するならこの時間帯は避けるのが賢明というものでしょう (苦笑……別の時間帯に再訪してみたいものです)。私の場合はこの後訪ねたいスポットもありましたので、他の「鉄」が足を止めない「おけいはん」の展示のみ丁寧に眺め (*^_^*)、渡辺橋まで一駅乗って四つ橋線に乗り換え、なんばに向かったのでした (しかしこの乗換、マジで面倒 -_-;)。
 何はともあれ、もともとファンサービスに熱心な印象がある京阪が100周年にあたって放ったミュージアムトレインは、撮っても乗ってもファンとして大いに満足できる内容だと思います。企画・運営に当たられているスタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます m(_ _)m
 それにしても……やはりこの編成は展示期間終了後は廃車なのだろうか……と気がかりです。車内を元に戻し、窓のラッピングを剥がしたうえで、宇治線あたりで当分の間運行ということであれば最高に喜ばしいのですが……。


 正面左側はトンネルのため暗いのですが、発車する列車の前照灯を補助光に (^^;
 なお、このカットを撮影した位置には「三脚・脚立禁止」という看板がありますので念のため……。私の場合は「高感度に設定+手ぶれ補正」という組み合わせで撮っております。



 大正~昭和モダーンな雰囲気を再現した側面。
 マイクロがもし将来2600系の模型を出したら、このラッピング・バージョンも発売したりして……(あぁ、買ってしまいそう ^^;)。



 やっぱこういう昭和ノリの広告って好きです (笑)。
 オープン前、扉の窓越しに撮影。



 【おまけ】京都での用務終了後、宿に戻って某国営放送ニュースをつけてみたところ、21時40分頃から京都祇園祭の宵山を生中継。「こんな夜遅くでもまだまだ祭りやってるんだ……」ということで、地下鉄にちょこっと乗って四条烏丸に行ってみたものの、余りのカヲスぶりに速攻で気分はヘロヘロ。ちょろっと撮影して10数分で退散しましたとさ……(^^;)。駅の端の方でまったりと1時間ほどお目当ての列車を待つ方が気分はラクです……(この季節は暑くてかなわないですが @_@)。

京阪8000系新塗装(マイクロN模型化記念)

2010-07-16 00:30:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 このたび、マイクロエースから12月発売分の新製品が発表されましたが、その中には何と京阪8000系新塗装と8030系が!! 鉄コレ1900系こそ買いそびれてしまった私ですが、既に京阪N模型は数編成を購入してしまいましたので (^^;)、競演させるのが楽しみですね……。最近のキターイ製品の急激な値上がりのご多分に漏れず、それぞれ2割引店で約2万円ということになりそうですが (滝汗)、ボーナス時期にぶつけて来たこの販売戦略のカモになってしまいそうな自分がいます (爆)。



 まぁこれも恐らく「京阪100周年の最後を飾る発売」という位置づけなのかも知れませんが、ひょっとしてマイクロの常として発売時期が後にズレ込むとか (^_^;)。いやいや、新規金型ではないため予定通りの発売となるのでしょうか。
 というわけで、再び京都出張ついで鉄に行って参ります。京阪100周年といえば、ミュージアムトレインを一度は撮ってみたいものです……。しかし他にも訪ねてみたい路線は多数 (苦笑)。関東人から見れば本当に関西はパラダイス……。

2010初夏の神奈臨散歩 (5) 水江線米タン!

2010-07-15 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 初夏の神奈臨シリーズ、千鳥線での珍景を先行させてしまいましたが、こちらを忘れるわけには行かないということで……水江線の感動的シーンをご紹介~。
 神奈臨の川崎地区で圧倒的な輸送量を誇るのは石油タキ街道の浮島線であり、趣味的な濃さを誇るのはコキ200と甲種が姿を現す千鳥線ですが……もう1本の路線・水江線は、線路の錆び取り単機が運行されるのみの免許維持路線 (?) となって久しく、たまに訪れるたびに「勿体ない」という印象が残ります。しかも水江線は、千鳥線と比べ撮りやすいだけに、ここを石灰石ホキが行き交っていた頃に来ておくべきだったという自責の念が湧かずにはいられません(汗)。
 そんな水江線ではごくたまに、恐らく乗務員訓練目的で貨車を数車連結して運行される機会があり、昨年は旧塗装のDD5517が黒タキ3車を牽引するシーンに遭遇したものです。そして今年も、とある方から「最近またタキを連結して運行している」との有り難い目撃情報を頂きまして、これは早めに行っておかなければ!ということで何とか時間を確保し、川崎駅から水江町行バスに乗ってGo! 終点の手前で下車して待つことしばし……ををっ!目出度く御登場!\(^O^)/



 それにしても……今年は昨年と全く異なる編成で、なおさら写欲がかき立てられまくりでありました (笑)。DLは新塗装となり、タキ3車は黒タキから出番待ちのタキ1000米タンへ……。最近の神奈臨とタキ事情の変化が超マイナー路線に集約的に表れたという点で、何とも印象的な光景であります……。
 タキ事情といえば……通常神奈臨線内に入線する緑タキとして、浮島町の果てにあるJOTのメンテナンスセンターでタンク洗浄を受ける車両がありますが、鶴見線・昭和駅脇から出発する緑タキが○亜石油製油所の閉鎖に伴って近い将来消滅することが確定している中、製油所機能の水江町への集約とともに鉄道での出荷設備も水江線沿いに整備され、水江線を日常的に緑タキが往来するようになるのかどうか……非常に気になるところです。個人的には、今回アップした画像がレアでも何でもなくなることを期待しているのですが、そもそも鉄道輸送分がまるまるタンクローリーに転換……ということでしたら悲しいですなぁ。少なくとも、今回の画像を撮影した時点では何の工事もしていませんでした。あるいは別の製油所からの発送に転換するのみなのかも知れません。
 何はともあれ、大変貴重な水江線運行情報をお寄せ下さった方に、この場を借りて改めて心よりお礼申し上げます m(_ _)m

創立90周年の長電車両 (3) 3500系N編成

2010-07-14 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 5月末の長電撮影、うっかりしているとあっという間に過去の話となってしまいアップしそびれそうですので、忘れないうちに続編を……(^^;
 長電3500系のうち冷房改造を受けたN編成は、O編成と比べますとやはり日常的に長野市中心部に向かうためか、どことなく丁寧に保守され華やいだ印象があります(車内広告の多さにもよるのかも知れません)。実際の活躍も、朝のラッシュピークは8500系に任せているとはいえ、その直後の午前9時台に長野に到着する各駅停車はもっぱらN編成の独壇場! 日中も、とくに最も空く12時前後の時間帯はなるべく3連の8500系を使いたくないという方針があるようで、去る5月末に訪れた際にはこの時間帯の8500系の出庫数は2本のみ (8500系を楽しみに長野を訪れる人間としては複雑な気分 ^^;)。2000系が午前中の運用を終えて須坂に入庫したあとの沿線は、なかばN編成天国の観すらありました。



 そんなN編成、編成ごとに細かな違いがありますが、個人的に圧倒的超弩級ハズレである床屋編成(ドア脇に床屋のラッピング)はラッシュ後須坂に入庫しましたので万々歳(^^)。それ以外の編成は基本的に来れば撮るという姿勢で臨んでおりますが、幕にローマ字が入らないN5編成は一番のお気に入りです……(*^_^*)。
 一応この日は、まるで乾燥した高山地帯のような澄み切った晴天だったもので、鯨の車体にドピーカンな光線が照りつける最高の順光カットを狙ったのですが……N編成を撮る度にちぎれ雲が太陽を隠すという間の悪さ (滝汗)。手前がやや暗く奥が明るいという中途半端なカットを量産してしまいました。が……これぐらいの明暗差でしたらレタッチで救済でき、何とも便利な世の中になったものです (^^)。
 こんな感じで大活躍を続けるN編成ですが、既にN1・N2編成は8500系の導入と朝ラッシュ4連の廃止により廃車されており(N1編成はメトロに返還されてクーラーを外し綾瀬にて保存)、クーラーがあるからといってO編成よりも安泰であるとは断言出来ないのが実情……。21世紀に入って冷房改造を受けているにもかかわらずの早々の廃車ですから、今後もN・Oを問わず状態次第で廃車が進むのかも知れませんし、2連用の代替冷房車が導入されればその動きは加速するのでしょう。傍目で見ていても、長野付近ではN編成は輸送力不足ではないか……最低でも20m2連が欲しい、と思うシーンを眼にします。というわけで、鯨の楽園を味わっておくのも今のうちなのでしょう。