地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

阪急6300系「京とれいん」本格運転開始

2011-05-25 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京都線特急の栄光の座を9300系に譲り渡した阪急6300系は、ふだん僅かに4連3本が嵐山線運用に就いており、全面更新されたデラックスな車内に「当面安泰か……素晴らしい!」と思う一方、すぐに始発から終点に着いてしまう低速の小さな旅には物足りなさを感じてしまうのは私だけでしょうか。王者の風格漂う6300系は、新幹線を横目に見ながら京都線を豪快に飛ばしてこそだろう……と思います。
 しかし阪急は、そんなファン心理を見捨てることはないようで (^o^)、遊休車両となっていた6354Fが観光車両仕様に改造され、この春「京とれいん」としてデビューしたのは周知の通りです。もっとも、当初は専用のスジがなく、臨時列車に充当されるにとどまっていたようですが、去る14日に京都線ダイヤ改定が実施され、「京とれいん」は土曜休日1日4往復の快速特急運用で本格的な活躍を開始! 
 そんな6354F「京とれいん」は、本格運行最初の週末である14・15日には特製HMを装着し、沿線には撮り鉄が殺到し大変なことになっていたようですが、私はその1週間後・京都出張翌日である21日に京都線を訪れまして、HMが装着されない最初の週末を迎えた中、とりあえずのんびり・まったりと撮影する機会を得ました♪



 まずは京都での宿泊先から市バスで四条大宮に出て、嵐電を今回は無視して阪急大宮駅に入って行きますと、ちょうどうまい具合に9300系の快速急行梅田行が到着~。9300系の車内インテリアは関東人からみて垂涎ものであること限りなく、こんな車両に置き換えられたのであれば6300系の引退も仕方ないよな……と思いつつ一路高槻市へ。さらに普通に乗り換え、いくつかの駅で今後の駅撮りに向けたロケハンを重ねつつ正雀へ向かったところ、ちょうど梅田発9:52の快速特急一発目に備えて6354Fが出庫して来るところでした。しかし……撮りづらい! (T_T) 超望遠で2枚目のようなアングルとするのが精一杯でありました (滝汗)。しかも、折悪しく1番ホームには大阪市交66系の回送列車が入線し、ホームと6354Fの間に割って入り目隠しする格好となってしまいましたので、6354Fの梅田行回送が出発するまで待機しているシーンをゆっくり撮影しようという目論見は崩壊……(号泣)。
 その後は気を取り直し、河原町行きをどこでどう撮ろうか……と車内からロケハンし、新幹線をくぐった列車がグイッと勾配を登るアングルがなかなかダイナミックで好ましい上新庄にて待ち構えることにしました。この駅、通常の列車のカブられ率が非常に高く、折角のアングルなのに勿体ない……と歯ぎしりしまくりでありましたが (^^;)、ということは……フツーの特急の2分後に続行運転でやって来る「京とれいん」はダイヤ乱れがない限り割と安心して待っていられるのも確か。というわけで、艶やかな気品漂う6354Fの営業運転姿を完璧にゲット! (*^O^*)。京都らしさを演出するラッピングも金と銀の慎ましくも風流なデザインで、安心して撮影出来ますね……。
 この日の撮影テーマは、琴電撮影の翌日という流れで「中型車三昧!」とし、そこで「阪急阪神グループ縦断!」を掲げてさらに西に移動しましたので (笑)、「京とれいん」初撮影はこの程度で済ませたのですが、今後沿線の撮り鉄が減って落ち着く中で撮り貯めて行くのを今から楽しみにしております (^O^)。

ことでん開業100周年 (1) 最新1300形!

2011-05-24 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 うどんの国に堂々60km・3本の路線を擁し、日々通勤通学輸送や観光輸送に邁進することでんは、前身である琴平電鉄が琴平線を開通させて以来今年で堂々100周年! 最近ではコトデンそごう問題などに由来する倒産、そして再生と全面的なイメージアップ作戦、京急700・1000形の積極的な導入による釣掛式電車の第一線からの引退……と、本当にいろいろなことがありました。最近はこうした動きがほぼ落ち着き、気がついたら個人的にことでんを訪れたのは約4年前の27+28号 (元京急230形) 引退のとき以来 (滝汗)。旧型車イベント運行と個人的な四国遠征の都合がなかなか噛み合わないことを恨めしく思うばかりでしたが (^^;)、最近は京急1000形のさよなら運行から間もなく1年という節目にあたり、心が京急1000を欲している……ということで、短時間のとんぼ帰りでも良いので久々にことでんを訪ねてみたいという欲求がムラムラと (^^;;)。
 そこでことでん公式HPを見てみますと、何と今年は100周年を記念してロゴマークも用意し、様々な企画が用意されているらしいではないですか! 記念企画ページに現れる1070形4連の画像にもメロメロ……。というわけで、気がついてみたら手許には「サンライズ瀬戸」の寝台券が (笑)。先日の京都出張にあたり、前日は都内で夜遅くまで立食パーティーがあったため、自宅に帰らずそのまま「サンライズ」に乗って朝からことでんを撮影し、午後3時過ぎに高松を出発すれば夕方からの京都での用務に間に合うと踏んだ次第です (ワープ手段を金で買いまくり……汗)。



 詳論するまでもなく、今日のことでんは京急ファンにとって極楽浄土の観を呈していますが、今回の訪問で勿論さまざまな車種を撮りまくってフィーバーした中、とりわけ強く印象に残ったのは1303Fの美しい姿でしょうか♪ 
 京急1000形集中冷房車を購入し、長尾線2連用として思い切って他車種との混結を考慮せず、京急時代とさほど変わらない仕様とした1300形 (→それ以外の車両は古典釣掛から1250形まで全てHLマスコンに揃えられ、総括制御可能) は、4年前の訪問時には未だ営業運転に入っておらず、「おーいお茶」ラッピング準備のため黄緑一色となった1301Fは試運転中、長尾線標準塗装の1303Fは仏生山で整備中でした。しかしその後ネット上で見られたのは……当初からラッピングが貼られることが分かりきっていた1301Fのみならず、1303Fもゴチャゴチャとした広告ラッピングを貼られてしまった姿。嗚呼!せっかく1000形集中冷房車が美しい長尾線塗装を纏って新たな活躍を始めるのに……と限りなく落胆したことを思い出します。
 しかし、1300形導入からはや約4年ということで、検査を終えたばかりの1303Fが長尾線標準塗装姿で颯爽とやって来たではありませんか!! 今後いつ再びラッピングを施されるか全く分かりませんので、とりあえず1303Fをこんな感じで記録出来、内心「ラッキー」と超Vサインものでした (*^O^*)。もっとも、朝ラッシュ終了後から昼過ぎまでは瓦町の屋根下留置線に引っ込んでしまい、一時は「自分が高松を出発する頃まではもう出てこないのか……」と落胆したものです。幸いにして1303Fは午後1時台に瓦町を出庫し、15時台1本目の「マリンライナー」に間に合うタイミングで1枚目の画像を撮影でき「終わり良ければ全て良し!」という喜悦がこみ上げまくり……(^-^)V
 ちなみに、1301Fは仏生山にて検査中でしたが、1302が塗り立てホヤホヤの姿を屋外で披露していました♪ 今後再び「おーいお茶」となりそうですが、1300形が再び2本揃って長尾線ラッシュアワーの主力となる日はもうすぐのようです。


 あ~、ラッピングはせず、このまま営業運転して欲しいものです……。

国鉄色381系「こうのとり」最後の活躍

2011-05-23 06:00:00 | 国鉄型車両


 周知の通りJRWはこの春から山陰線京都口・福知山線用の特急車として287系を導入しましたが、まだまだ今後時間をかけて増備されることから、485系改造183系の最後の活躍はあともうしばらく見られるようです。とはいえ、特に老朽化した183系をなるべく早めに引退させたいという意図ゆえでしょうか、287系の当面の所定数が揃うまでのつなぎ措置として日根野の国鉄色381系が抜擢され、とりあえず時刻表上でグリーン表示がない列車に充当されて来ました。
 これまで長らく国鉄色381系といえば、普段は「はんわライナー」用として朝晩申し訳程度に走るばかりであったように記憶しているのですが、久々に堂々特急としての姿と走りを魅せたということで、まさに奇跡の (?) 抜擢劇と言えましょう。しかしそれも残すところあと1週間少々……。



 とは言うものの、今回関西出張ついで鉄をするにあたって、私鉄中型車を基本テーマとしたばかりに、そんなことはすっかり忘れていた私 (^^;)。新幹線に乗って帰る前にふと「そうだ、大阪駅を見ておこう」と出来心を起こし、大阪駅9番ホームにて8番線に到着する223系を撮影したがために、11番ホームの撮り鉄濃度の高さに気づきまして、「これは何か変わった列車でも来るのか……? ああそうだ!もうすぐ『こうのとり』が381系か183系の国鉄特急色で来るのかも知れない!」と思い出した次第です (^^;)。そこで「こうのとり20号」の到着を待つこと数分……。信号トラブルのため遅れていた「サンダーバード」と並んだのち、ひとしきり11番ホームは数人の撮り鉄で撮影会状態となったのでした (笑)。最後のシメは発車シーンのズーム流し! 特急シンボルマーク&HMを画面上で完全にピタリと静止させることは出来ませんでしたが 、とりあえず最後に偶然このようなシーンを撮影出来ただけでも有り難いと思わなければならないでしょうね~。

JR西日本&四国・223系の新しい光景

2011-05-22 21:02:00 | JR発足後の車両


 去る20日、関西出張ついで鉄として「サンライズ瀬戸」に乗って琴電を久しぶりに訪れ (足を延ばし過ぎ!^^;)、帰り (と申しますか……京都での所用に向かうため ^^;;;) に「マリンライナー」を利用したところ、高松方の2階建て先頭車・5100形 (高松方3連は全車四国所属車で5000系と呼称。もしJRW風に表記するならばクロハ223 5000番台となる?) に「がんばろう!日本」ステッカーが掲出されていました。JREの2階建てサロとは比較にならないほど (?) 重厚な座り心地のグリーン席に座り、震災の生々しい影響から遠く離れた瀬戸内海を眺め……正直なところ久しぶりに海を見て心が和みましたが、それにも増して西日本各地でも東日本支援の雰囲気が感じられたのは嬉しいことです。



 一方こちらは、恐らく関西の皆様にとって「何を今さら」な大阪駅の眺め (^^;)。関東人の私としては完成後初めてなもので……。いや~この圧倒的な駅構造の中に223系がすべり込んで来ますと、Oh~Urban Network!と叫びたい気分です (笑)。JRWといえばこれまでいろいろなことがありましたが、列車と駅で人と社会をつなぐ産業としての本分に一層邁進して頂きたいものです。
 それにしても、贅沢な作りの電車や駅構内がまばゆく照らし出され、しかも冷房がガンガンに効いている関西を訪れてみますと、ただただ「明るい……」の一言。新幹線で一気に新横浜に戻り、生ぬるい空気に満たされた暗い駅と暗い電車を利用しますと、東日本の復興はこれから遙かなる道……という思いです。

ひたちなか超絶DC祭 (4) 彩りの2両並び

2011-05-19 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 キハ3710-02とミキ300-103! キハ3710のHMも良い感じです♪



 国鉄準急色キハ2004と国鉄急行色キハ2005! (超望遠→トリミング)



 キハ205とキハ222! HMを除けばまさに昭和30年代の雰囲気……。



 タラコ色に塗られたキハ200廃車体と保線用モーターカー!

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 秩父鉄道・広瀬川原フェスタの際に撮影したカットはまだまだありますが、今月頭のひたちなか海浜・那珂湊イベントの熱いカットもまだまだ到底アップしきれておりません (^^;)。本日から数日間、少々多忙&出張ついで鉄のため更新をお休みさせて頂きますが、しばらくの間こんなカットをお楽しみ下さい~! 今回のひたちなかイベントでは、シックな新標準色をまとったキハ3710-02が基本的に軽快DC3連の中間に挟まれ、この並びシーンを除いてイマイチ満足に撮影出来なかったことから (折角良い雰囲気の独自HMもついているのに……)、今度訪れる際にはキハ3710を重点的に撮ってみたいものです。復活のあかつきには緑濃い風景の中を緑ベースの美しいDCが駆け抜けることになるでしょうから……。