地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ広窓流電クモハ52をN化&色差しする

2013-01-26 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 国鉄型車両の漸進的消失により飢餓感が強まっている趣味界の現状を受けて、鉄コレが次から次へとニッチな製品をリリースし、ヲッサンホイホイの布陣が強まっている昨今ですが、とりわけ《飯田線》というテーマは、バラエティに富んだ伝説的車両の数々と美しい沿線風景・味わい深き駅の光景がオーバーラップし、出せば必ず売れて行くという打ち出の小槌となっているように思います。そして私も、小学校卒業記念初遠征として最初で最後の飯田線旧国全線乗り通しを敢行したという、ギリギリセーフで飯田線旧国を知る何ともビミョーな世代に属しますので、そんな飯田線の車両が出れば必ず買ってしまうという点ですっかりカモ (汗)。
 そこで、今週めでたく発売となった広窓流電につきましては、ぬかりなく模型店に予約のうえ無事ゲット致しました♪ もちろん、個人的な流電との関係は、小学2年生でさよなら運転を遠路はるばる見に行くなどということは不可能であった以上、あくまで本やネットでその活躍を偲ぶのみですが、既にGM板キットで駄作を製作するなど、それなりに思慕し妄想を逞しくしているのです (^^;)。



 というわけで、鉄コレであればより完璧な造形で満足させてくれるだろう……とワクワクし、パッケージを見てみたところ、「あちゃ~」と期待はしぼみまくり……(-_-;)。これまでの鉄コレ旧型国電の常として、ツートンカラーの塗りがどうも良くないというイヤ~なジンクスが又しても発動しまくっているではありませんか! すなわち、下地のプラ材に濃い色(スカ色青・湘南色緑の近似色)が選択され、その上に窓廻り帯色となるクリーム色・黄柑色が塗られており、しかも外面に対して真っ正面からのみ塗装がなされているため、結果として窓廻りに下地の青・緑が残り、見映えを大いに落とすことになっているという……。しかも、そもそもクリーム・黄柑色とも薄めであるため、塗られた面も今ひとつスケスケ気味……(>_<)。これがもしセクシー美女を再現したフィギュアであるとすれば、窓廻りの下地色は「アイシャドウたっぷり」に見えるのでOK!なのかも知れず、スケスケ塗装もセクシー○着っぽくてGood!なのかも知れません。しかし、個人的には旧国にセクシーさなど一切求めておりませんし、かつ名曲「木綿のハンカチーフ」に涙する世代にギリギリ属しますので (爆)、アイシャドウがコッテコテの厚化粧顔よりもスッピンを圧倒的に好みます。それにスケスケよりも木綿の (以下激しく省略 ^^;;)。
 かくなる以上、N化を推進するにあたっては、単に動力やN化パーツを装着するのみならず、一旦全てバラしてクリーム・黄柑色を重ね塗りしなければ満足できない……と思いまして、まずはクモハ52003から手を付けてみることにしました。まぁ具体的な作業としましては、慎重にパーツを外したのち (1) 屋根にタミヤのグレイバイオレットを塗装 (2) マスキング地獄を経て窓廻りを塗装 (3) 仕上げに半光沢を塗って再組み立て……という要領ですが、これを一通りやりますと、GMのボディ成形済み&塗装済みキットを作るよりもはるかに面倒な世界です (とゆーか……鉄コレを完成品としてではなく組み立て前のキットとして発売して頂ければ、「手を入れる派」としては大歓迎なのですが、ムリか。汗)。1枚目はN化&色差し終了後の姿で、2枚目は購入直後の姿ですが、窓廻りの雰囲気が異なるのがお分かり頂けるでしょうか? こんな感じで「清純なオレだけの鉄コレクモハ52」に仕上げた満足度は計り知れない大きさですが (*^^*)、新しい仕事を受注して忙しくなりそうな中、他に仕掛品を多数抱え込んでいる中で残りの車両のドレスアップを進めて行くのはかなり面倒だ……と途方に暮れております (^-^;)。


 窓パーツを外してみると、窓廻りには下地色がはっきりと……(-_-



 造形そのものは「さすが富技!」なのですけどねぇ……。



 手前が施工前、奥が施工後。こう並べれば違いが明らか (@_@)。



 これも手前が施工前、奥が施工後 (妄想改装種車として2編成購入 ^^;)。実車では窓廻りに鉄錆などの汚れがこびり付いていたでしょうし、ウェザリングでもっと汚す!という方もおられるでしょうが、個人的には模型では美しい姿を愛でたいと思っていますので、窓廻りがドス緑なんてイヤだぁぁぁ~(汗)。


彦根魔境雪景色2013 (4) 西武新101系

2013-01-25 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 西武ファンの皆様お待たせしました (爆)。彦根魔境の現在を語る上で欠かせないもう一つの車両は……もちろん西武新101 (301) 系です! 周知の通り、近江鉄道は西武の大親分の出身地として西武の傘下に入って以来、車両面で少なくない恩恵を受けているわけで、とくに現役の車両は西武401・701系を何らかのかたちで利用していますが、そんな220形といい800形といい老朽化が進んでいるのも事実です。そこで昨年末には西武からの甲種輸送第一陣が到着し、さらに来月には第二陣が送られる予定ですが、実は2009年の時点で先行の3両が入線しており、以来遅々として未登場であるという……(汗)。ネット情報を総合するにつけ、電気バカ食いで知られる101系をスムーズに走らせるだけの変電所容量が足りないためらしいですが、いずれ変電容量増強がなされれば目出度くデビューすることでしょう。
 しかし、09年入線組のうちクモハ291は、単なる部品取り用として放置中 (汗)。



 一方昨年末に入線した車両は、こんな感じで彦根の構内にひしめいています。本来であれば駅南西側の道路から望遠で留置中の2連を撮りたく……迂回サンダーバードで彦根を通過した際には「よし、明日の朝これをこう撮れるな」と判断したものですが、金曜夜から土曜早朝のあいだに221+ホキが動き、アングルを妨げるように立ちはだかっていましたので (滝汗)、結局は撮れず仕舞い。あ、駅前広場の側からであれば撮れますが、ミュージアムの南端にあるお立ち台の柵が前面にカブってますのでアップは省略します (^^;)。その代わり、ここは横瀬ではなく彦根であることの証拠としまして、バックには長沙店が愛国無罪を騙るケダモノ以下の野蛮人の群れ (禽獣すら彼らなりの行動様式を知っているため、禽獣と同列にするのは禽獣に対し著しく失礼) に襲撃された滋賀県名物SC・平和堂の看板を入れてみました~。
 そんな西武新101系の今後につきまして、恐らく2両固定編成はワンマン機器等を取り付け、電力供給をめぐる問題 (?) が解決しさえすれば、順当にデビューと相成るでしょう。しかし、残りの中間車やクハにつきましては必ず大規模な改造を伴うわけで、彦根工場のハンドメイドな職人技による改造ゆえに800形の全編成が揃うまで非常に長い時間がかかったことを思うにつけ、近江で新101系の所定数が揃うのは遥か先の未来になることでしょう (^^;)。それまでの間、彦根の構内に10数両の新101系を並べておくわけには行かないことから、恐らく高宮のヤードが放置会場として活用されることになるものと予想しています。放置貨車が片づけられまっさらになっているのも、新101系入線とのからみなのでしょうなぁ……(あ、でも放置401系と放置貨車が共存していた時代もありましたから、余り関係ないか ^^;)。


 工場の片隅に放置されている800形用のマスク。
 これが新101系にもくっつくのでしょうか????? (汗)


第四ジャカルタ炎鉄録 (23) メトロ05-108F

2013-01-24 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日の安倍首相インドネシア訪問は、雨期の豪雨と洪水のためにスカルノ=ハッタ空港への道がヤバいと言われた中であるにもかかわらず、辛うじて大統領府にたどり着くことが出来たのは周知の通りですが (要人訪問の場合は、いざとなったらヘリを出せば良いだけの話かも知れません)、もともろ海抜0メートル地帯も多々ある低地のジャカルタで豪雨・洪水となれば、広範囲での決壊・浸水という被害が否応なく生じてしまうという問題があります。そして……ジャカルタの環状線は、そんな低い川べりをかすめて走るところや、河口近くの運河を横切って走るところが少なくなく、かなり深刻な線路冠水や路盤流失が発生しているようです。



 とくに、リンク頂いております『JABODETABEK COMMUTERS NEWS』様によりますと、環状西線のスディルマン付近~タナ・アバン付近の被害は深刻で、メトロ05-108Fとメトロ7123Fが逃げ場を失って立ち往生し冠水してしまったとか……。一応、フィリピン国鉄やタイ国鉄のように、線路が隠れるか隠れないかという程度の冠水であれば、恐らく床下機器は健全なまま保たれているでしょうが、洪水のピーク時に水が増え過ぎて床面近くまで達してしまったとしたら、かつて久里浜で転属待ちの73系全金車が冠水して大量廃車となり、あるいは王寺で101系が冠水して大量廃車となったのと同様、部品取り車にもなり得ずに早くもジャカルタから消えざるを得なくなるでしょう……(T_T)。勿論、復活可能か否かをめぐる詳細はいずれ明らかになるでしょうが、05-108Fは先頭車に女性専用車ラッピングが無く、新調された正面の現地幕もなかなか良い感じで、来ると結構ウレシイ編成だったりしますので、どうか自走可能であることを祈るばかりです。
 もっとも、壊れたVVVF車を電気式DCに大改造するなど、車体を活用することにかけてはそれなりの実績を積み重ねつつあるインドネシアのこと。仮に冠水によって電装品がダメになってしまったとしたら、全く別のVVVF車 (新造したものの未だ営業運転入りしないINKA社製電車KFWと同等の性能?) に生まれ変わるという可能性も無くはないのかも知れません (汗)。

彦根魔境雪景色2013 (3) 事業用220形

2013-01-23 00:00:00 | 事業用車両


 近江鉄道彦根工場と聞いて、即座に一部のヲタをして「魔境」「魔改造」ということばを思い出させる理由として、結構な両の保存車両や放置車両の存在と並び、高度な職人芸を駆使したオリジナル電車を製造してきた歴史がありますが、220形が現時点における最高傑作として君臨しているという評価は誰も疑わないところでしょう。半鋼製電車の台枠に西武701系の鋼体を切り貼りして載せ、CS-5制御器にMT15モーターという如何にも戦前製旧型国電そのものな駆動系を備えているかと思いきや、台車は空気バネのFS-40であり、ブレーキもそれなりに良いものを載せているという……。そしてクーラーは、床下回りに補助電源系を装備する余裕がないため、1500V電源をそのまま使っているという創意工夫ぶり……。



 しかし、こうして全6両が揃い、LE-10の輸送力不足を解消した220形も、これはこれで小粒ですから、結局多賀線及び水口界隈の区間運用、及び超閑散時の本線運用でしか使えないのも事実。しかも今や釣掛の轟音も超貴重になるほどに、一般乗客や沿線住民からは迷惑な騒音扱いされるためか (?)、なるべく最小限の運用にとどめ、大型2連による代走もあり……という感じなのかも知れません。
 というわけで、今や221と226は通常の営業運転から離脱し、221は工臨の牽引機代用として用いられている一方、226は大型のスノープロウを備え、除雪用車両としてスタンバイしているようです。そしてこの2両、見れば見るほどツボなスタイルをしています (*^^*)。221は最近検査を受けたためか、下回りが美しいグレーを保っているだけでなく、正面のレオマークが省略されており、思わず激しく写浴をそそられまくりです♪ いっぽう226は、小粒な車体にスノープロウという姿が誠に好ましいという……♪ この2両がパンタを上げて自走するシーンをいずれ是非拝んでみたいものですが、出来ればレオカラーで揃ったこの2両を並べて撮影会……なんてのも期待したいものです。220形が好き♪という酔狂な人間はさほど多くないでしょうから、のんびりまったりとしたひとときも楽しめるでしょうし……(いや、とはいえ油断は出来ないのが最近の御時世というものでしょうか)。

【午前10時補足】リンク頂いております『PRECIOUS』のMIYA様より、「226は決して除雪用というわけではなく、以前からスノープロウ付きで通常運用に入っており、少なくとも昨年末まで通常運用に入っていた模様」との情報をお送り頂きました~。ということは、営業運転で撮影するチャンスもあるということで嬉しいですね♪ 情報どうもありがとうございました! m(_ _)m

彦根魔境雪景色2013 (2) 保線用車両

2013-01-22 00:00:00 | 事業用車両


 しばらく来ないうちに結構展示車両のラインナップや展示位置が変わっている近江鉄道ミュージアム、一昨日の時点では保線用モーターカーと有蓋貨車ワ34・35が手を取り合って編成を組んでいました。かつてEL天国であった近江鉄道で、モーターカーが日中に有蓋貨車を牽引するという展開がみられたとは到底思えず、あくまでミュージアムの展示の一環であることは間違いないでしょうが、有蓋車の車体上部に巻かれた黄帯と相俟って結構サマになっていると思うのは私だけでしょうか?



 いっぽう、道路脇から一番見やすい位置には、黄色い砕石運搬車ホキ11・13が。この手の車両としては割と一般的なスタイルかも知れませんが、何と言っても黄色が眼を惹きますし、驚くべきことに彦根工場の自作品とは……! 電車の魔改造だけでなく貨車も新造できるという彦根工場の実力、まさに恐るべしです (^^;
 なお、この他の彦根車両コレクションのうち、モハ501はミュージアム入口の脇で直営保育園の遊び場に化けていました (汗)。一方、モハ506・クハ1501 & 1506、及びLE10の姿が見えなかったため、一体どうなったのだろう……と思い帰宅後検索してみたところ、何と昨年解体されてしまったとは! (号泣) 自作電車の輝かしい歴史 (?) を物語る車両といい、ローカル線の一時代を語る上で欠かせないLE-10といい、これはこれで非常に貴重な車両のはずですが、やはり雨風に晒され続けるだけでは華奢な車体の痛みも限界に達していたのでしょう……。むしろ、以前しっかり見物しておいて良かった、と思うしかないのかも知れません。
 また、放置され朽ち果てていた車両といえば……高宮駅のホッパ車や無蓋車もいつの間にか消滅! かつてのヤード部分は広々とした雪原になっていました。かつての彦根大魔境といい、高宮駅放置車両といい、突然大規模に解体大会が展開されて様相が一変する……というのがガチャコン流なのかも知れません。