地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

2013成人の日・風雪鉄 (中) 小田急1000

2013-01-16 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 一昨日の雪中撮り鉄、相鉄の次にカメラを構えたのは小田急線。狙いはもちろん、5000形亡きあとの個人的最高狙い目車両である1000形です♪ 9000形譲りのマスクに戸袋窓つきの優雅で品格あるボディは、まさに昭和最末期の最高傑作であるとしか言い様がありませんし (*^^*)、8000形の更新が間もなく終わり、そろそろ1000形の全面的なリニューアルが迫っていると思われる中、何時まで幕姿を拝めるかも不透明です。とにかく、幕+雪という組み合わせは、記録出来るときに出来るだけ撮り貯めておかなければなりません。と思ったら……雪がマスクにこびりつき過ぎて幕が見えません (笑)。まぁ、雪国でもないのにここまで激しく雪まみれな姿というのは非常に貴重ですので、これはこれで大歓迎♪♪



 その後さらに1000形、とりわけ江ノ島線専用車両にして頂きたいものだと個人的に思っているワイドドア車が来るのを待っていたのですが、来るのは3000形ばかり……(-_-;)。まぁ3000形もマスクに雪が付けば、いつもののっぺらぼうなマスクが多少は精悍な雰囲気になるというものですが……。
 そうこうしているうちに、下りホームで撮影中に見送った快速急行の10連が藤沢から戻って来ました。新宿方4連が1000形であるのは自ずと確認済みですので、落ち着いて構えて無事激写! 雪の勢いが弱くなり、恐らく藤沢での折り返し待ちの間に雪が払われたためか、マスク全体が雪まみれでないのは些か残念ですが、快速急行幕がハッキリと見えるのでまぁ良しとします♪ 
 とゆーか……一昨日は午後2時台に藤沢を出発したこの列車を最後に、江ノ島線内の優等列車は全面運休となってしまいましたので、ある意味で偶然な1カットです (汗)。10連が来ないということは、最近「白い10連」を組んでいることが多い8000形がほとんど来ないことを意味しているわけで、とにかく江ノ島線内で撮影している間に1000形と3000形しか見かけなかったというのは、長年小田急江ノ島賎民として生きてきた中でも際立って奇妙な体験でした……(@o@)。

2013成人の日・風雪鉄 (上) 相鉄新7000

2013-01-15 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 昨日首都圏を見舞った大雪は、いやはや本当にべっちゃりとしたもので大変でしたね~。とりわけ、成人の日に限って天気が悪い傾向が最近見られますが、昨日のべちゃ雪は破格の悪条件であったと思います。しかし、そんな雪と嵐三昧の成人式であればこそ、前途波乱含みの日本を担って敢然と立ち向かって頂きたいものだと、四十路突入済みのヲッサンとして心からのエールを送りたいと思います (^^;)。
 そんな昨日、個人的には午前中自宅で積もった仕事を処理していたのですが、とりあえず一段落したところで窓外の雪景色にいてもたってもいられなくなったことから、近所をめぐって雪見鉄することにしました (笑)。しかし、雪まみれ列車を撮影してフィーバー……という目論見以上に、昨日のべっちゃりとした風雪→風雨は過酷でした……(-_-;)。



 というわけで、まず訪れたのは相鉄。「そういえば相鉄の雪景色って余り撮っていないな……」と思ったためですが、とりわけ7000系の先行きが余り長くなさそうであることを考慮するにつけ、来るか来ないかさっぱり分からない7000系が首尾良くやって来れば大いに儲けモノだという計算ももちろんあります。とはいえ……行き当たりばったりで7000系を撮影するというのは宝くじ級のギャンブルであることには変わりなく、ダイヤがガタガタな中でも7000系は来る!という確信は全く持てません (汗)。そこで、新7000系が2編成やって来て、こんな感じで正面雪まみれな姿を激写できたことにすっかり気を良くし (笑)、とりあえず暗くなる前に撮りたい車両は他にもある……というわけで移動したのでした。まぁ、余りにも巨大なべちゃちゃボタン雪が全身とカメラ・レンズに容赦なく襲いかかりビショ濡れになることに辟易し、取り敢えず屋根のあるところでの撮影に切り換えたいという思惑もありまして……(^^;;)。そこで乗った急行海老名駅は前の列車から20分近く開いてしまったため、昼過ぎにしてはやけに混んでおり、大いに驚いたのでありました。

師走の秩父路名脇役 (3) 5000系

2013-01-14 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 昨日の『朝日新聞』には、昨年から就任した西武の新社長が年始回りを西武秩父から始めた云々……という記事が掲載されていましたが、その意図は何と!秩父を伊豆箱根のような一大観光地にしたいということなのだとか (汗)。さらに記事を読み進めてみますと、新社長はいずっぱこ社長から異例の栄転を遂げており、いずっぱこでの経験を踏まえ、通勤通学客減少の時代にあっての新たな経営戦略の軸として、伊豆箱根に勝るとも劣らない雄大な魅力を秘めた秩父の自然をアピールし、そのために副都心線と東横線の直通開始をフルに活用したいのだとか。うむむ……東急の駅に貼られている副直開始ポスターが、まさかロングシートの列車では行きたいとは思わない西武秩父の存在を強調しているのは、もしやすると西武からの強烈なリクエストを受けたものだったりして……(もちろん私は関係者ではありませんので真相は分かりません。悪しからず ^^;)。
 しかし個人的には、そんな西武の観光開発路線もイマイチ何だかなぁ~と思います。これまで西武がいずっぱこを使って伊豆箱根で進めて来た観光開発は、どちらかといえば箱ばかりが目立ってアトラクティブさに欠けるような気がしますし (箱根○ヶ岳ロー○ウェー山頂駅などその最たるものだと思います。昭和30年代的ノリを楽しみたい向きには超垂涎モノでしょうけど ^^;)、それを秩父の小ぢんまりとした雰囲気の中でどう推進するのかと。むしろ秩父の魅力は、森と渓谷の美への探勝といい札所めぐりといい、あるいは (私はアニヲタ度ゼロですのでよく分かりませんが)「あの花」がらみの「聖地巡礼」といい、さらには鉄ヲタ活動といい……露骨なフェロモンや「リア充」欲求とは違った次元にあるのんびり・まったりさにあるのではないかと思いますので、そこに王子飯店 (華語) を頂点とする観光ヒエラルキーは似合わない……。現に西武は、秩父線を開通させて40年来、昔ながらの秩父の雰囲気には大して手をつけていないではありませんか (逆に宿がなさ過ぎて夜祭りの時だけ高騰という問題がありますが)。



 というわけで個人的には、秩父谷の美しい自然や質朴な雰囲気がいじられずに保たれたまま、単純に電車に乗って西武→秩父鉄道を利用する人が増え、それに合わせて観光客をもてなすインフラも自然の美に逆らわないかたちで少しずつ充実して行くようになれば良いのではないかと思うわけです。
 ただ、現実問題として……休日はさておき平日日中の御花畑~三峰口間はマジでほとんど客いねぇ……(-_-)。そこで今年からは、電車で秩父にやって来る観光客の受け皿である秩父鉄道でも、7800系導入による減量ダイヤがスタートすることが目に見えているわけですが、少なくとも影森での乗り継ぎが短時間なものであり、かつ分かりやすいパターンダイヤとなることで、乗客の利便が保たれるものであって欲しいものですね……。
 いっぽう、少なくとも平日の (?) 日中3連による三峰口行はレアなものになって行くことが予想されます。そこで、1ヶ月少々前の話となったチョコバナナ1007Fのさよなら運転の際、稼働可能編成が3本となった5000系のうち2本がこうして末端部に姿を現したのは非常に貴重な出来事でした (^o^)。
 かつて個人的には、秩父の楽しみといえば1000系 (そして7000系登場後は7000系列) 及びELでしたので、例えばベストな光線時や長時間の移動時に5000系がやって来ると残念感が内心炸裂したものですが (^^;;)、5000系だって都営三田線6000系だった時代には「ボロい……蒸し暑い……」と内心ぼやきながらも楽しんだギンギラギンにさりげない車両ですし、そもそも東武東上線との直通を意図した意欲作であったにもかかわらず叶わかったという不遇さも同情を誘うものがあります。そして今や、ジャカルタでの大活躍に触れたことで、秩父訪問時の5000系の株は急上昇 (爆)。秩父とジャカルタに転じたことで初めて高速電車としての性能を発揮するに至った都営6000系を温かい目で見守っているところです。しかし大井町線8090系の残り本数を考えるにつけ、1000系と5000系の稼働編成各3本が7500・7800系各3本に変わる可能性が高いと思われるわけで、1000系亡き後もしばらく走り続けると思われた5000系にもにわかに危機が迫っているのかも知れません……。
 何やら秩父観光の話から5000系の話へと、相当なこじつけ的展開となってしまい恐縮ですが (いつもか? ^^;)、何はさておき今そこにある秩父の雰囲気と車両は「一期一会」の気合いで楽しみたい……そう思う新年です。

東急東横線8000系引退から早くも5年

2013-01-13 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急東横線の副都心線直通という話題は、先日シブヤを城下町とする某国営放送が夜7時のニュースで詳しく扱うなど、ついにいろいろなメディアでもカウントダウン状態となりつつありますが、2月は通常の月よりも2~3日少ないことを考えますと、ついに2ヶ月後には地上渋谷駅さよなら超絶鉄ヲタ祭が現出することになるのでしょう。まぁ個人的には、ヲタ多過ぎな場所には近づかないことにしておりますので、既に決まっている出張先からテレビやネットを眺めるにとどめます (笑)。
 勿論この直通運転をめぐっては、東横線から消える9000系、あるいは新たに乗り入れるメトロ西武東武……という存在が注目されるわけですが、個人的には副都心線直通を控えて5050が増殖した影で早々に消えて行った8000系をいま改めてしみじみと偲びたいものです。奇しくも今日は、8000系さよなら運転が凍てつくような寒さを吹き飛ばすかのように盛大に実施されてからちょうど5周年!



 というわけで、このブログを始める前に撮影したために未アップであった画像を再発掘してみたいと存じますが、嗚呼……8000系が当たり前のようにジャンジャン姿を現していたとは、今から思えば夢のようでした。東急8000系と比べて明らかに窓が狭く古いインテリアであるメトロ7000系がVVVF化されて東横線に乗り入れ、直流モーターでギンギラコルゲートの東武9000系も東横線に乗り入れる以上、東急8000系がバリバリの現役として副都心直通改造を受けたとしても不思議ではないと思うのですが、7000→7700あるいは7200→7600と同様のVVVF化を8000系が受けることなく消えていたことこそ口惜しけれ (RP誌かどこかで、VVVF化も考慮されていた云々……という話を見たことがありますので、なおさら -_-)。
 しかしまぁ、東横線で早々に廃車になったために、今や伊豆急という風光明媚な路線やジャカルタという活気溢れるエリアで活躍することにもつながったわけで、今や8000系が東横線を走っていた日々を純粋に懐かしみながら、第二の車生を力強く歩む生き残り組を暖かく見守り、かつ東横線の車種バラエティを一気に豊かにするメトロ東武西武軍団を歓迎する、という時代なのだろうと思います。5年の歳月はあっという間ながら、そんな心の変化を促すには十分に長かった、ということなのかも知れません。
 うーむ、それにしても、8039Fが赤帯を巻いているというのは、その後4回イメチェンをしていることを思い出すにつけ、今や異世界のカットのように見えますなぁ (^^;)。そして……離合する9000系も今や東横線から絶滅寸前とは……(-_-;)。


開業半世紀を迎える神奈川臨海鉄道

2013-01-12 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 川崎大師参拝ついでに京急大師線を撮影したとなれば、小島新田駅の目の前に生息するかなりんのDLを訪ねたくなるというのが人情です (んなこたぁない? ^^;)。思い出してもみれば最近は多忙のため、かなりんも大分御無沙汰ですし……。そこでまずは、11時過ぎに塩浜を出発する浮島線の返空タキ列車を撮影しようとしたところ……ウヤ (号泣)。石油繁忙期であるはずなのに一体何故……(-_-;)。
 というわけで一旦大師線に乗って川崎駅界隈に引き上げ、「天下一いずま」店で腹ごしらえしたのち、今度は川崎市バスで千鳥町へ! すると……酸化エチレン用タンクコンテナを載せたコキ200・1車が留置されており、やがて荷役設備の奥から関係者が出て来ました。やった!これで単203レは少なくともウヤではない!♪ そこで「あわよくば昼便=単203レでもコキ200を連れてきてくれないものか。そうならば複雑な入換を久しぶりに激写しまくりなのだが……」と期待したものの、あらら残念。現れたDD55 16はフツーに単機で、直接コキ200の塩浜寄りにガチャンと連結してさっさと帰って行ってしまいましたとさ (汗)。



 それでも、少なくともウヤではなかったことこそ目出度けれ♪ わざわざ往復のバス代400円をかけて訪れても西群線ヤードはすっからかんという事態も珍しくありませんし、コキ200が留置されていてもお迎えの単203レは来ないという腰砕けな事態も有り得ます。勿論、ウヤが怖ければ臨海鉄道撮影などするべきではありませんが、やはり初詣ついでの撮影である以上、せめて単機であっても幸先良く撮影したいわけで……(^^;)。そんな願望が取り敢えず満たされ、しかもド順光で撮影出来ましたので、何となく今年は個人的にかなりんとの相性も悪くないかな?とプチ期待を抱いているところです。そもそも今回は、撮影しそびれてしまったものの、小島新田=塩浜界隈で非常に美味しい展開を目にしてしまいましたので (謎)、自ずとかなりんに回数を増やしたい気分であります♪
 そんなかなりん、今年は川崎界隈の専用線を再編成して正式にかなりんとして開業して以来半世紀の節目を迎えるとのこと! 様々な工場に線路が張り巡らされ、膨大な量の車扱貨物が運行され、まさにかなりん開業の重要な契機でもあった半世紀前の京浜工業地帯の活気は、今や産業構造の転換によって面影薄れ、かなりんの貨物輸送もトラック輸送の拡大 (とくに川崎貨物駅へのコンテナ持ち込みの一般化) や石油を除くJR車扱貨物列車の消滅により激変してしまいましたが、今後も何とか活路を切り開いて行くことを一ファンとして願いたいものです。
 そして出来れば……千鳥線貨物列車の運行時間変更を希望します。昔の「午前10時頃・午後3時頃」というのは、早起きが不要という点でも、あるいは千鳥東線への入線を撮る上でも一番都合が良かったのですが……。