地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・さよなら8081F編

2013-05-26 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急東横線と副都心線の直通運転により余剰となった9000系がこぞって大井町線へと転出するあおりを受けて、8090系の運用離脱と秩父への転出という動きが続いて来ましたが、その最後を記念してここ約1ヶ月、残る2編成にHMが貼られてさよなら興行を続けて来たのは周知の通りです。しかし残念ながら個人的には、ここ1ヶ月余り仕事が極めて忙しく、結局一回も撮影する機会がないまま全車離脱となってしまいました (泣)。まぁどうせ、8090系はこれまで大井町線で赤帯時代から撮り貯めていますし、秩父に行けばそれこそ飽きるほど来るわけですので、まぁこれもまた大井町線グラデ帯と自分との割と薄い関係を象徴する結末であった……と思うしかありません。



 それでも、せめて恩田入りしてからの最後の様子を記録したいと思いまして、昨日は午後から怪社に行く前に少々恩田に寄り道してみました。すると……クハ8081・8082の2両がつながれた状態であり、これまで秩父7500系をつくる際に恒例であった先頭車込み3連を事前につくるというパターンではないばかりか、クハ8081に至っては仮台車を履いた状態……。というわけで、中間車はもしかすると秩父7800系追加のために活用されるかも知れないものの、先頭車は部品取りとして廃車・解体となるのだろうか、という展開を予想せざるを得ません。既に先頭車の廃車・解体という点では、クハ8097・8098が搬出されてしまったわけですが、それに続く運命をたどる可能性が高いでしょう。もし仮にそうだとしたら、約30年の活躍どうもお疲れさまでした……と念じたのでした。
 なお、既に離脱して久しい8590系2本は、先頭車が搬出されたという話は全く聞かず、とりわけ昨年12月にテクノ屋内入りした8692+8592についてはナゾな状態が続いておりましたが、ここに来て驚愕 (?) の展開が……! ↓をどうぞ。


 何と!デハ8592とデハ8593が並んでいる!
 しかもデハ8592は車番なし……。
 約半年の謎のヴェールを破って、8692+8592が白日の下に晒されているわけですが、果たしてこれは1M1T化により秩父7800系の追加となるのか、別の何処かの地方私鉄に行くのか、はたまたテクノの中で延々と極秘の実験を繰り返した末に (爆)、部品を取るだけ取って廃車解体するのか……要注目でしょうか。

えち鉄2013薄雪化粧 (3) 2101B形

2013-05-25 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 去る1月に撮影したえち鉄2101形のうち、前回アップした2101C・D形は残念ながら撮るのみで、南海1201形のシャウトと過激な揺れは結局お名残体験出来なかったのですが、それにしても2101C形と2101D形の区別が分からん…(^^;;)。一方、B形とCD形の違いは余りにも明らかです。すなわち、B形はA形と同様、えち鉄への継承時に名鉄3300系 (Ⅱ) や7300系で用いられていたFS系台車に換装し、同時にモーターも90kwの大出力にパワーアップしたグループであり (B形は直通空気ブレーキ化)、南海1201形に由来する2001→2101形とはほとんど別物の、名鉄AL車の忘れ形見のようなものであると解釈することが出来るでしょう。これはこれで、かつて中学・高校生の頃名鉄AL車に狂った私にとって胸が熱くなる存在であり、とりわけ瀬戸線6750系の消滅後は、貴重さに輪をかけていたと言えるでしょう。
 そんな2101B形・2108+2109は、勝山から快速として福井に到着した後、三国芦原線の区間列車として西長田まで1往復する運用に入っていましたので、極めて貴重な乗車の機会を満喫することにしました♪



 当初、西福井までは通学の高校生で車内は賑わっており、釣掛の轟音もイマイチ阻害されがちでしたが、西福井で一気に空気輸送となってからは……もう例えようもないほど極上のひとときに♪♪ 九頭竜川の鉄橋を越え、平原を越え……雪景色に狂おしいほど雄々しき釣掛の絶叫を響かせながら突っ走る車体に身を委ねながら、「嗚呼……こうして本朝における釣掛式高速電車の時代が終わって行くのか……かつて名鉄特急として俊足を誇ったAL車の栄光よ永遠なれ!!」という感慨に耽ったことは言うまでもありません……。
 そして西長田では、折返し待ちの10数分間、たった一人の超豪華撮影会状態に! v(^O^)v これがもし首都圏であれば、消える間際の車両に引き寄せられてやって来るヲタは私だけではないはずで、独占撮影など不可能でしょう。しかし、まさに首都圏から遠く離れ、関西からも多少時間を要する福井だからこそ、あたかも上田交通の昇圧直前を思い出すような「超貴重な車両をたった一人で独占♪」という究極の贅沢を味わえるのでしょう……。そして福井への復路も、既にラッシュが終わり、かといってショッピング乗車には中途半端な時間帯であるため、又しても空気輸送! 何はともあれ、本当に贅沢過ぎる西長田往復でありました……。
 今のところ2101形は、119系改め7001形の予定購入数が未だ揃っていないためか、まだ2連1~2本が残っているようですが、基本的に予備車扱いといわれ、訪れれば必ず乗車・撮影出来るという状況ではなくなっていることでしょう。そんな中、2101B形・2108+2109は、折角の冷房車であるにもかかわらず、恐らく検査切れのためか、一足先に廃車となってしまったようで合掌……(T_T)。今後、最後まで残る2101C・D形が、無事故で天寿を全うすることを願うばかりです。

 ともあれ、こうして2101形は歴史の彼方へ去って行こうとしていますが、鉄ヲタの心の中には永遠に残るというわけで、来る8月に鉄コレえち鉄2101形が発売となることに注目しておられる方も多いことでしょう~。そこで勿論私も速攻予約し、発売のあかつきには激烈妄想6連を組んで走行させ、脳内でデンジャラスな釣掛6両連続電動車通過音を炸裂させる予定ですが (→変電所がフッ飛びそう。爆)、詳細な製品概要が富技公式HPに載るに至って思わず「をを……」と声を上げてしまいました。何と!私が超ガラ空きの車内でお名残乗車を味わい、西長田でも個人完全独占撮影会に没頭した2108+2109が発売されるとは……♪♪ まさに私のために発売されるようなもの……(←自意識過剰過ぎ ^^;)。あ、もちろん、発売時にはちゃんとパッケージに「2101形セットA」と印刷されることにより、将来的にはK-16を履いた両運車や非冷房車が発売されることを期待しておりますし (とゆーか、何故メジャーなK-16装備車[本来の南海1201の台車]から発売しないのかという疑問が ^^;)、京福福井の鉄コレも何のかの言って充実しつつあることから、京福福井時代バージョンの発売も待望したいところですね……。

鉄コレ秩父チョコバナナ1007F冷改をN化する

2013-05-24 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 約1週間前に開催された秩父広瀬川原祭りにおける1000系三並びの、約半世紀の時空を越えた強烈な印象が未だ脳裏に渦巻く今日この頃ですが、この晴れ舞台を眺めるにつけ、早いもので約5ヶ月半前に最後の力走をしたチョコバナナ1007Fの雄姿を思い出さずにはいられません……。澄み切った冬の秩父の青空と見事なコントラストを魅せたチョコバナナ……まさに国鉄101系改め1000系の歴史における最後の名場面の一つであったと思います。
 そんな、広瀬川原祭りにあたって昨年師走の情景が思い出されるというタイミングに合わせたのかどうか分かりませんが、昨日は鉄コレの秩父1007F冷改・復活チョコバナナ仕様が発売されました!



 そこで私も早速、帰宅時に近所の模型屋で予約分を購入しまして、何はさておき速攻でN化を進めてみました (^^;)。基本的には、豚鼻ライトレンズが別パーツ化された最近の鉄コレ秩父1000系の流れに属するもので、チョコバナナに塗ったこと以外とくに目新しいところはなく、ソツなくキレイに塗れており良い感じ……と思った次第ですが、仔細に眺めると正面の「秩父鉄道」標記の両脇にある手すりモールドの部分で、茶帯がうまく塗れていないという……。この点、非冷房時代バージョンの方は上手く塗れていますので、何故塗装が上手く行っていないのか、という疑問を禁じ得ません。まぁそのうちヒマを見つけて色差しすることにしますかねぇ。
 何はともあれ、既にこれだけ秩父車が鉄コレとしてラインナップされた以上、300系の黄色+青帯、そして500系の小豆塗装とチョコバナナ塗装は待ったなし!ですね (^^;)、第18弾において秩父500系が含まれなかったことからして、しばらく先までお預けということなのでしょうが……(苦笑)。


 左は今回発売、右はだいぶ前に発売された全車非冷房編成の妻面。
 色違い貫通路や各種標記などのこだわりは感動的ですが・・・



 うぬぬ……何故さよならHMが異様に紫がかっているのか……(T_T)。
 実車に掲げられたものはもっと真っ青なのですが……(-_-;;)。
 最終的には出来れば、1007Fさよなら急行三峰口行にしたいのですが、これを貼るか貼らぬか、結構迷うところです。購入者から苦情殺到でステッカーのみ無料で再頒布……ということはなさそうですね。C国製ですし (苦笑)。


2013秩父広瀬川原まつり (3) EL四並び

2013-05-23 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 広瀬川原まつりでは、1000系3並びとC58が圧倒的にヲタホイホイ状態となっていたのに対し、恒例のEL4並びはある意味で恒例過ぎて (爆) 極めて撮りやすい状態でした。このうち昨年との最大の違いとして、パレオ12系新塗装に合わせたデキ201が独特の優雅で艶やかな存在感を放っていましたが、他に暖色系の罐が2両並び、とりわけ赤罐デキ103の存在感が強烈ですので、やや埋没している感があるのは残念なところです。緑の方が良かったな……と。(スミマセン、個人的な趣味で ^^;)



あ、でも勿論、新塗装デキ201を先頭とするパレオ回送もそのうち是非撮ってみたいですね……♪ あるいはこういう色だけに、高崎から茶色旧客を2両ほど借りて小運転をやって頂ければ……と妄想しなくもありません (それこそヲタ殺到で一触即発の事態かも。汗) それにしても考えてみれば、私鉄小型ED級ELがこれほど揃い、しかも様々な変わり種塗装まで用意されているというのは本当に貴重なことです。嗚呼……純粋な鉱石列車もしばらく撮ってない……。とにかくのんびりと、緑濃き秩父路でデキがヲキをガラガラ引っ張る光景を撮る至福を味わいたいものです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (31) メトロ5000系66F

2013-05-22 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 神奈川県民であり、かつ怪社のオフィスや得意先が東西線沿線ではない私としましては、東西線に乗る機会は滅多にないのですが、先日久しぶりにちょっとした仕事中の移動の都合ゆえ東西線に乗ったところ、やって来たのは05-120F。もちろんこの編成は性能面ではVVVFであり、ドア間で大型一枚窓を採用しているわけですが、乗った瞬間車内の雰囲気に「うわっやべぇ!イキナリ《どこでもドア》でジャカルタに来ちまった……!」というオドロキが (爆)。つくづく脳内の判断基準が歪んでますね……(笑)。というわけで、ジャカルタの05系をアップしたいのですが、その前に5000系の現状 (8ヶ月前ですが……) の続きをば (^^;)。
 現在ジャカルタで最も故障が少なく安定した運用実績を誇る車両といえば、メトロ5000・東葉高速1000なのではないか……と個人的に思うのですが、抵抗制御であることに加えて5000系は廃車解体となった車両が非常に多いだけに、恐らく部品調達の面で他の車両と比べてマシな状況なのでしょうか。



 そんな中、走り装置以外にも小まめに手が加えられ、5000系も次第に表情が変わりつつあるわけですが、この66Fに関する最大の変化といえば車内案内放送&モニタ装置の設置! 具体的には、いつもお世話になっております『西船junctionどっと混む』様における詳しい画像・音声入りレポート(「インドネシアの鉄道トピックス」コーナーにあり)をご覧頂きたいのですが、ドア上にモニタ装置を設けて自動で次の駅を案内する音声&動画放送が流れるというのがこの編成の見どころであり、「Djoko Vision」という愛称を頂戴しているのみならず、運転席の真上に特製プレートが取り付けられています。
 私も運良く (?) デポックからマンガライまで戻る際にこの編成に当たりましたので、実際ナマではどんな感じなのか……とワクワクしながら車内に足を踏み入れ、車内放送&動画を楽しんだのですが、GPS仕掛けによって正確に駅の手前で放送が入り、しかも非常に大音量かつ聞き取りやすい駅名連呼ですので、この編成に乗っている限り、うっかり居眠りで乗り過ごすことは有り得ないでしょう (笑)。いっぽう動画は、一応音声放送に合わせて次駅案内が出ますが (印尼語・英語)、基本的にはKCJ電車陣のイメージビデオを流しているのみ (^^;)。日本首都圏の新型電車のような詳細すぎる駅構内&乗換&停車駅案内というわけではありませんが (停車駅はオール各駅停車につき、ドア上の路線図を見れば良いわけですが……)、鉄ヲタ的には結構ウレシイ動画であることは間違いないでしょう (笑)。