小金沢ライブラリー

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先々週のNXT #183

2013年09月14日 | 今週のNXT
ディーバ王座戦
AJ・リー ◯-× ベイリー
(シャイニングウィザード)防衛成功

AJは一軍のディーバ王者。長い間ただのカワイコチャン(死語)だったが、ヒールターンしメンヘラになってから一気にブレイク。レスリング技術は並だがストーリーに乗ってベルトを手に入れた。昨年来から彼女を中心にストーリーが回っているといって過言ではない。
先週ゲスト出演したAJにベイリー(いまだ未勝利)が絡んだことで組まれた王座戦だが、このようにWWEでは未勝利の新人が相手でも簡単にタイトルが賭けられる。まだ因縁があっただけマシな方である。
試合はサービス精神あふれるAJがベイリーに攻め込ませておいて、必殺技の一発で逆転勝利した。


コナー・オブライエン&リック・ビクター ◯-× マイケル・ザキ&ロン・ヒックス
(オブライエンの水面蹴り+ビクターのドライビングエルボー)

ザキ&ヒックスはこれがデビュー戦。もちろん一方的にやられるだけ。それどころかヒックスは交代すらできず出番がなかった。
一軍昇格したワイアット・ファミリーに代わり、オブライエン&ビクターのアセンションをそのまんま同じ役どころの怪奇派ヒールタッグとしてプッシュするのだろうか。


CJパーカー ◯-× バロン・コービン
(変型DDT)

長らくジョバー役だったパーカーが、カラフルなパンツとドレッドヘアのチャラ男になって再起。それタイラー・レックスで一回失敗してる。
なお激しく滑っているため、試合後に映された客席はドン引きしていた模様。
同じくジョバー役からギミックチェンジで浮上を図るタイラー・ブリーズと抗争するようだが、互いにちょっと顔合わせが早すぎる気が。


ドルフ・ジグラー ◯-× アレクサンダー・ルセフ
(ジグザグ)

ジグラーは世界王座の経験もある一軍のトップレスラー。とてもトップ級の選手のやることとは思えない命知らずのド派手な受け身は一見の価値あり。
ゴルファーのキャディーや応援団員という絶対出世できそうにない酷いギミックを経て(そしてその過去を無かったことにして)ようやくブレイクを果たした苦労人でもあり、今ではヒール、ベビーのどちらでも歓声を浴びている。

対するルセフはブルガリア出身でムエタイの達人、相撲のマワシ状の物をまとい、原人スタイルで雄叫びを上げ、対戦相手の名前が書かれた板を膝蹴りで割るアピールを見せる。盛りすぎにも程があるぞ。
なおこれがデビュー戦とされるが、実は3ヶ月前にバトルロイヤルでデビューしあっさり敗退していることは各自速やかに忘れるように。
試合はサービス精神旺盛なジグラーがルセフの技を片っ端から浴びて、その持ち味を逆アピールしてあげる優しさを見せつつも、最後はきっちり仕留めた。


三本勝負・一本目
アントニオ・セザーロ ×-◯ サミ・ゼイン
(スクールボーイ)

抗争の続く両者が決着をつけるための三本勝負。
一本目はゴング前からゼインが仕掛け、瞬く間に丸め込んで機先を制した。


三本勝負・二本目
アントニオ・セザーロ ◯-× サミ・ゼイン
(スリーパーホールド)

手数とスピードで圧倒するゼインに対し、セザーロは驚異的なパワーで何かといえばゼインをリフトアップしつつ反撃。
締め上げたまま振り回す説得力十分のスリーパーにゼインはたまらずタップした。
それにしてもあんなに逆イケメンだったゼインが日に日に垢抜けていくのは気のせいか。


三本勝負・三本目
アントニオ・セザーロ ◯-× サミ・ゼイン
(ニュートラライザー)

息を吹き返したゼインがキレッキレの動きを見せる。パワーボムをサンセットボムで切り返し、コーナーの中段ロープをすり抜けてのトルネードDDTと、ネットの動画でしか観たことのない美技を連発。
しかしセザーロが負けじとゼインのロープ渡りからのDDTを強引に捕らえると、頭上に高々と放り投げてのアッパーカットで撃墜。ニュートラライザーでとどめを刺した。
観客からは「今年一番の名勝負」チャントが飛ぶほどで、これだけの試合がアメリカではTV中継無しのネット放送のみとは実にもったいない。
実際、次々と新顔が現れ、実験的な技も豊富に飛び出すNXTのほうが、現在のマンネリ状態の一軍より面白い。
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