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オカルト三国志  鍾繇と女霊

2019年07月19日 | オカルト三国志
「異林」に曰く。
魏の重臣の鍾繇(しょうよう)が何ヶ月も出勤しないことがあった。ある人が理由を聞くと、彼は異常なほどの美女に夢中になっていると言う。鍾繇ほどの人物が惑わされるなら化物だろうと思い、すぐに殺すよう忠告した。
その後、現れた女は鍾繇の家の門前で立ち止まった。鍾繇がなぜ入らないのか聞くと、女は殺意を感じるのだと答えた。鍾繇はなだめすかして家に入れ、内心では残念に思いながらも女に斬りつけ、ももに傷を負わせた。女は血を流しながら逃げていった。
翌日、人をやって血の跡を追わせると、大きな墓にたどり着いた。棺の中にはまるで生きているような美しい女の死体があり、そのももは傷つき、衣服には血を拭った跡があったという。
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