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オカルト三国志  東明の伝説

2019年07月31日 | オカルト三国志
「魏略」に曰く。
高離(こうり)という国で、王の侍女が身ごもった。身に覚えのない王は浮気をしたと思い殺そうとしたが、彼女は「鶏の卵のような気の塊が身体に降りてきて身ごもったのです」と弁解した。
子供が生まれると、王は便所に捨てたが、便所で飼っている豚が息を吹きかけて赤児の身体を暖めた。馬小屋に移すと、馬も鼻息で暖めたため赤児は生き長らえた。
王は驚き、天帝の子ではないかと考え、母のもとに帰して育てさせた。

東明(とうめい)と名付けられたその子が成長すると、王は国を奪われるのではと心配し、彼を襲わせた。
東明は川へ追い詰められたが、弓で水面を叩くと、魚やすっぽんが次々と浮かび橋を作った。東明が渡り終えると魚らは離れ、追手を振り切った。
その後、東明は夫余(ふよ)の国を建国したという。
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