オカルト三国志 華歆と二人の役人

「列異伝」に曰く。
後に魏の重臣となる華歆（かきん）が書生の頃、ある家のそばで宿泊した。その夜、家では夫人が出産した。しばらくすると二人の役人がやってきて、華歆を見て驚き、何やら相談しあった。
彼らは「公がおられるとは思わなかった。だが戸籍は定めなければいけない」と言い、華歆にお辞儀をすると、家に入っていった。
そして出てくると「何歳を与えるべきか」「三歳にすべきだ」と話し合いながら帰っていった。

三年後、華歆がその家の子がどうなったか調べると、すでに亡くなっていた。華歆は自分がいずれ公に出世する運命なのだと悟ったという。