小金沢ライブラリー

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9/28のNXT #356  プエルトリコ祭り

2016年11月20日 | 今週のNXT
タイ・デリンジャー ◯-× アンジェロ・ドーキンス
(タイ・ブレーカー)

冒頭、ウィリアム・リーガルGMが今年もダスティ・ローデス杯タッグチーム・クラシックの開催を発表したが、一回戦は次週からでまずはシングル戦から。
相変わらず納豆をかき混ぜるような仕草が何を意味するのかわからないドーキンスを、デリンジャーが牛殺しで一蹴した。

するとボビー・ルードが現れローデス杯に向けてタッグ結成を持ちかける。デリンジャーも観客に背中を押されるように握手を交わした。
大人気のルードを早くもフェイスターンさせる流れか。


イーリー・ブラザーズ(ゲイブリエル&ユリエル) --- ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(試合不成立)

全く見分けの付かない双子のイーリーズがデビュー戦を迎えかけたが、リバイバルの入場中にサモア・ジョーが乱入し、双子をまとめて片付けてしまった。


エンバー・ムーン ◯-× マンディ・ローズ
(フライング・スタナー)

シングルデビュー戦のマンディが的確にカウンターを合わせ試合を優勢に進めるが、エンバーは倒立からマンディの首を捕らえコーナーに叩きつけると、すかさず豪快な必殺技を喰らわせ逆転勝利した。


オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× ジョン・ヤーネット&ジェイ・クルーズ
(ボール&ギャグ)

本名で現れたヤーネットはヘスース・デ・レオンの名で何度となく登場済。相棒のクルーズもプエルトリコ人の模様。
例によってスカッシュマッチでヘスースはトップロープ越えでレーザーに場外へ投げ捨てられ、クルーズはツープラトンを浴びエイカムにフォールされた。


アスカ ◯-× リヴ・モーガン
(アームバー)

意気揚々と王者に挑んだリヴだがドロップキックを命中させてもアスカはふらついただけで、必殺技を出すまでもなく軽いアームバーに固められただけなのに1分足らずでタップした。
何かロッカールームで悪いことをした制裁なのだろうかと思いたくなるほどの情けない負けっぷりで、オープニング映像にも出てるリヴをこんな扱いでどうするつもりなのだろう。


ヒデオ・イタミ ◯-× リンセ・ドラド
(go 2 sleep)

大阪プロレスへの参戦経験があるドラドは、クルーザー級クラシックにも参加したプエルトリコ人の覆面ルチャドール。
俊敏な動きで「リンセ」チャントを引き起こしたが、野太い怒鳴り声で「ヒデオ!」と叫んだ男のインパクトがすごかった。

まずはエプロンからの飛び技にGTS相当の膝を合わせたヒデオが先制するが、リンセはトップロープに座ったヒデオを驚異的な跳躍力のドロップキックで蹴り落とし、アサイ・ムーンサルト(ラ・ケブラーダ)で追撃。
故障明けの左肩を狙いヒデオを苦しめるが、浮かび上がるようなシューティングスタープレスをかわされると、蹴りの連打からGTSでヒデオが勝利した。

リンセはシン・カラ(ミスティコの方)のように打撃が当てているだけで説得力に乏しかった。
同じ覆面ルチャドールのレイ・ミステリオはWWEデビュー当初から遠慮なくハードヒットさせていたが、WCWでの経験もあったし、ところどころに垣間見えたドSな性格も影響していただろうか。
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先々月のNXT #355  馬鹿なの? 死ぬの?

2016年11月19日 | 今週のNXT
・サモア・ジョーが中邑真輔を挑発

先週、中邑を襲撃し病院送りにしたジョーが何かを要求。英語のためさっぱり意味はわからなかったが無理難題を突きつけたらしく、呆然とするウィリアム・リーガルGMの顔芸が久々に見られて良かった。


・リヴ・モーガンとアスカがにらみ合い

先週、身の程知らずにもアスカに挑戦状を叩きつけたリヴがインタビューを受けている所にアスカが現れ「馬鹿なの? 死ぬの?」と言わんばかりの笑顔を送った。


オースチン・エリーズ ◯-× オニー・ローキャン
(ラスト・チャンスリー)

抗争中のヒデオ・イタミとやたら似たリングコスチュームのローキャンの執拗なヘッドロックにエリーズは苦しめられるが、バックドロップで直接場外へ投棄する荒業で対抗。
しかしローキャンは野獣のような唸り声を挙げて反撃に乗り出し、小橋建太に捧げるマシンガンチョップからヒップアタックを連発。
エリーズの飛び技もアッパーカットというか昇竜拳で撃墜したが、最後はブレーンバスターの体勢からのGTSから必殺技で絞め上げ、エリーズが一進一退の攻防を制した。

さらにエリーズは試合後にヒデオを呼び出すが、現れるとすかさずリングを下り間合いを外した。


・ダン・メイサ2週後登場

今年3月にデビューしたばかりだが204cm、142kgの恵体で期待されるメイサのNXT登場が予告された


・DIYとザ・リバイバルの抗争続く

DIYが駐車場でリバイバルに襲撃されるも返り討ちにする映像が流された


アリーヤ ×-◯ ビリー・ケイ
(ビッグブート)

FFの中ボス感あふれるマントを引きずりながら現れたビリーは、いろいろ新技を仕入れてきたアリーヤに苦戦。
しかしシャーロット・フレアーのナチュラル・セレクションを大胆にパクった技を返すと、すかさずビッグブートで蹴り倒した。


アンドラーデ・シエン・アルマス ×-◯ セドリック・アレキサンダー
(ランバーチェック)

クルーザー級クラシックで飯伏幸太に惜敗するも、試合後に大喝采を浴びたアレキサンダーがNXTに登場。
これぞクルーザー級という高速の攻防に始まり、高角度のハイフライムーブを連発し合い、終盤にはものすごい音を立ててエルボーでどつき合う盛りだくさんの一戦。
アルマスはスクールボーイの体勢から投げっ放すソンブラドライバーを解禁するが、最後は串刺しニーアタックを必殺のランバーチェック(抱え上げてからのバックスタバー)に切り返したアレキサンダーが勝利した。
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先々月のNXT #354  さよならグロリアスボム

2016年11月18日 | 今週のNXT
・サモア・ジョーが中邑真輔にリマッチを要求

ジョーが中邑を呼び出しNXT王座戦のリマッチを要求。マイクを手に迷う中邑に客席は「イヤァオ!」を期待するが、さんざんすかした挙句に普通に中邑は要求を呑む。
ジョーがさらに握手を求めるとここでも観客は「イヤァオ!」を待つが中邑は普通に握手。
去り際に待望の「イヤァオ!」を披露した中邑だが、握手で油断させたジョーに襲撃され、鉄階段直下のスパインバスターを浴びてしまい、担架で搬送された。


リヴ・モーガン ◯-× レイチェル・ファジオ
(後転フロントネックロック)

レイチェルはレイチェル・エラリングの名ですでに参戦しているが、パパのポール・エラリングがオーサーズ・オブ・ペインを率いているので、関係を隠すために改名した模様。

試合は世界中から様々な技を容赦なくパクってくるスタイルのリヴが以前から使っているトリッシュ・ストラタスのマトリッシュに加え、今回はドラゲーをマジリスペクトしK-nessの光の輪を出し、最後はCIMAのナカユビを思わせるDDTからの後転フロントネックロックで勝利した。

そして試合後には身の程知らずにもアスカへの挑戦を表明し、客席から苦笑交じりの声援を浴びていた。


ヒデオ・イタミ ◯-× ドリュー・グラック
(go 2 sleep)

復帰以来なぜかクルーザー級クラシック出場選手とばかり戦わされるヒデオの今回の相手は、CZW世界王座歴を持つグラック。
グラックはビンタでヒデオを挑発し主導権を握ったものの、顔面へのストンピングでさらに挑発し続けてヒデオの怒りを買い、ハルクアップから一気に仕留められた。


オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× クリス・ペインダグ・セッサ
(ボール&ギャグ)

サニー・ディンサがエイカム、ギジム・セルマーニがレーザーに改名したペインは、相棒を見捨てて逃げようとするバロン・コービン似のセッサを捕らえて合体パワーボムで片付けると、クローズライン一発で瀕死の重傷を負っているペインにツープラトンを浴びせレーザーがフォールを奪った。


ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ ボビー・ルード
(インペイラーDDT)

#GLORIOUSBOMBを見て以来、面白くてしかたないルードはターンテーブルに乗ってくるくる回りながら登場。
客席が試合中に何度か入場曲を合唱しようとするも、まだ歌詞がうろ覚えですぐに鎮静化するのも笑った。
ルードはTNA時代を含め数試合しか見ていないが、相手の技を綺麗に受けながら試合を作るタイプか。
ホセの雑な技も見栄え良く受け続け、最後はあるある探検隊ポーズからの右ストレートをかわし、ネックブリーカーを叩き込んだ後にインペイラーDDTでとどめを刺した。
え。グロリアスボム(パンプハンドルスラム)1回でお蔵入りしたの?
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ミステリ感想-『ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人』浦賀和宏

2016年11月17日 | ミステリ感想
~あらすじ~
子供22人と大人の教師3人が暮らす学園ハーフウェイ・ハウス。学園は森とオベリスクと呼ばれる奇妙な柱に囲まれ、子供達は大人になるまで外に出ることはできない。
だがアガサ・クリスティーを愛するアヤコのもとを、兄を名乗る健一という男が訪ねてきて以来、均衡は崩れ去り…「ハーフウェイ・ハウスの殺人」

その日暮らしを送る健一のもとを訪ねてきた父は、私生児の彼を経営する大会社の後継者として迎え入れたいと告げる。
娘の彩子が脳に障害を負い、跡を継がせることができないためだと言うが、健一は話を疑い、消息を絶った彩子を探すことに…「ふたりの果て」


~感想~
交互に描かれる二つの物語が、最後に意外な連関を見せる意欲作。
正直に言ってトリックやストーリー展開はだいたいこんなところだろうと見当を付けていた範疇から一歩も出ないもので、いかにも浦賀作品らしい大風呂敷とケレン味はあるものの、驚きは一切ない。
だが最後の最後に見せる二つの物語の連関は輝きを放ち、そういう趣向だったのかと膝を打たせるに足るもので、不満が綺麗に消し飛んだ。

だがあいかわらず文章に長編を支えられるほどの力量はなく、余計な繰り返しや冗長なくせに説明不足な描写、不自然過ぎる心理の動きが目に付きまくった。終わってみれば半分ほどは伏線だったことは素直にお詫びしたいが、終盤にキーワードを羅列して開示した真相も「知ってた」で済ませられるほど完全に予想通りで、色々と滑っていたことは否めない。

とはいえ2014年の「姫君よ、殺戮の海を渡れ」、2015年の本作、2016年の「緋い猫」と依然として俺達の浦賀の尖り具合はいささかも衰えておらず、もっと話題になって売れてもいいのにと切に思う。
「姫君よ、殺戮の海を渡れ」の発行年度を調べたらいつの間にか出版されていた桑原銀次郎シリーズの最新作も早く読まなくては。


16.11.14
評価:★★★ 6
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ミステリ感想-『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』歌野晶午

2016年11月16日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
公私ともにパートナーだった男から5年ぶりに届いたメールは、作家の私に限界を知らせ、恐怖をもたらす…「椅子?人間!」
スマホに映る女性と旅する男と知り合う。しかし有名アイドルの彼女は確か…「スマホと旅する男」
偶然出会った生意気な少年とともに事件に遭遇。現場は二人の監視下による密室状態にあり…「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」
認知症の義父に悩まされる男は「お勢登場」をなぞるような事態に出くわす…「「お勢登場」を読んだ男」
「赤い部屋」をアレンジした舞台の最後に本物の銃弾が発射された?…「赤い部屋はいかにリフォームされたか」
女性を欲望の対象としか見られないが本心を隠し教職にある男。歪んだ欲望は雑貨屋の美しい店主に向かい…「陰獣幻戯」
服役を終えた女は第二の人生のため老齢の男と結婚。獄中で聞いたという奇妙なおまじないに彼は興味を抱き…「人でなしの恋からはじまる物語」


~感想~
江戸川乱歩の傑作短編を題材に採った、乱歩リスペクトあふれる短編集。
原作の予備知識があればより楽しめ、若干のネタバレも含むためやはり元ネタを先に読んでおくべきだが、通り一遍の知識があればさほど問題ない。
しかし内容は乱歩リスペクトとアレンジに注力しすぎて、個人的にはあまり楽しめなかった。

というのも「椅子?人間!」にしろ「赤い部屋はいかにリフォームされたか」や「陰獣幻戯」にしろ、トリック自体はきわめてありきたりなもので、ただ乱歩短編に別解を付けただけに思えてならず、急にガチ暗号を放り込んでくる「人でなしの恋からはじまる物語」は笑ったが、表題作や「スマホと旅する男」は悪い意味での21世紀本格で、「「お勢登場」を読んだ男」は計画があまりに杜撰すぎる。と、欠点ばかりが目に付いてしまう。
いずれも一定の質は保っているものの、歌野晶午と乱歩を組み合わせた相乗効果はほとんど無く、1×1=1.2になったくらいの(あくまで個人的には)見るべきものの少ない短編集であった。


16.11.12
評価:★★☆ 5
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ミステリ感想-『大癋見警部の事件簿』深水黎一郎

2016年11月11日 | ミステリ感想
~あらすじ~
無能で傍若無人で傲慢、だが検挙率だけは100%の大癋見(おおべしみ)警部。
密室、レッドヘリング、叙述トリック、歴史ミステリ……彼の捜査する事件は本格魂にあふれつつも、どこかずれている物ばかりだった。

15年本格ミステリ大賞評論・研究部門候補


~感想~
要するに東野圭吾「名探偵の掟」等でおなじみのアレの深水黎一郎版で、本格ミステリでおなじみのガジェットを、徹底的に笑い飛ばした短編集である。
JAROに何か言われそうなほど大げさに賞賛する文庫版の解説はどうかと思うし、ひと目でわかるような馬鹿トリックから、ネットの面白一言で見覚えのあるネタ、さらには清涼院流水の劣化コピーも散見されるが、例に挙げた「名探偵の掟」よりはるかに読み口は軽く、よりはっちゃけて馬鹿馬鹿しい筆致で、個人的にはこちらの方が好みである。
またその自己批判的精神を評価でもされてしまったのか「本格ミステリ大賞」のよりによって「評論・研究部門」にノミネートされたものの、商業的には損をしてしまったのではと余計な心配をしてしまう。
個人的なことをもう一度言うと、この系統で最も優れた作品は「33分探偵」だと思うのだがなあ。


16.11.7
評価:★★☆ 5
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ミステリ感想-『緋い猫』浦賀和宏

2016年11月10日 | ミステリ感想
~あらすじ~
失踪した共産思想の恋人の佐久間忠彦を追い、実家のある東北の片田舎を訪れた浜野洋子。
村を支配する忠彦の父親は彼の帰省を否定し、偏狭な村人は冷淡な反応を示すが、飼い猫の姿を見つけた洋子は彼の存在を確信する。


~感想~
なwんwだwこwれwwwwww
長年のファンから見ても控え目に言って「うらががくるった」としか言いようがなく「衝撃的すぎる結末」とうたっているが、これより衝撃的な結末の物語はまず無いかもしれない。作者・編集者・出版社ともどもこれにGOサインを出した全員頭おかしい。

話自体は「あれは嘘」「嘘だと言ったのは嘘」「嘘だと言ったのは嘘だと言ったのは嘘(嘘とは言っていない)」と虚実が延々と反転し続ける、連城三紀彦がよくやるが連城以外がやると絶対失敗するパターンの、まさに失敗したパターンそのもので、はっきり言ってどうでもいい。
見どころはラスト2ページで、おとぎ話みたいなすさまじい結末を迎えた後に、おわかりいただけただろうか……とリプレイ映像でもう一度結末を流すのだが、それが予想の範疇ではあるものの、予告通りに「衝撃的すぎる」代物で、読者は頭を抱えるか苦笑いするか本を投げ捨てるか、その全てを同時に行うかの4択を迫られること請け合い。
先の「姫君よ、殺戮の海を渡れ」の結末もなかなかに「衝撃的すぎる」ものだったが、その分量を短くして、より投げやりなレベルに落とし込んだのが本作といったところか。
浦賀がはたして何を考えて、何が目的でこれを書いたのかさっぱり理解不能だが、とにかく一生忘れないようなとんでもない物を読まさせてもらった。


16.11.5
評価:★★☆ 5
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ミステリ感想-『アンデッドガール・マーダーファルス 2』青崎有吾

2016年11月09日 | ミステリ感想
~あらすじ~
80日間世界一周を成し遂げた資産家フィリアス・フォッグの秘宝「最後から二番目の夜」に、怪盗アルセーヌ・ルパンから盗みの予告状が届く。
対策として呼び集められたのは世界一の名探偵シャーロック・ホームズと保険機構ロイズのエージェント、そして鳥籠使い。
オペラ座の怪人を従えるルパンの魔手から無事に秘宝を守れるのか?


~感想~
無事に漫画化され2作目を迎えたことで情報解禁するが、本シリーズはあらすじを見てもらえばわかる通り、19世紀の有名小説や怪異、実際の事件等からオールスターを集めて事件を起こし、そこにオリキャラの鳥籠使いの面々が挑むという大胆な趣向である。
本作ではかのルパンとホームズが火花を散らすが、前半の「怪盗と探偵」ではルパン物にホームズ物あるいはルパン VS ホームズ物のパスティーシュとして全く遜色ないどころか、ホームズ二次創作の傑作として数え上げられるほどの騙し合いが繰り広げられ、主人公の鳥籠使い3人組と新キャラのロイズのエージェントらもそれぞれ際立った個性で、ルパンとホームズの対決に割って入り、200ページ足らずとは思えないほどに濃厚な中編である。

後半の「夜宴」はミステリ要素はいったん棚上げし、激しい異能力バトルが展開されるがそれはそれで面白く、戦いの行方はもちろんのこと、次作以降でははたしてどの作品の誰が登場するのか、本作ラストで現れた中国人はあいつでいいのかなどなど、興味は引きも切らない。
これだけの労作ゆえか夏に刊行予定が秋口までずれ込んでしまい、今後もさらに遅くはなりそうだが、今最も次が待ち遠しくてならないシリーズである。


16.11.3
評価:★★★★ 8
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先々月のNXT #353  現実は非情である

2016年11月07日 | 今週のNXT
TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× トニー・ニース&アリーヤ・デバリ
(サンダーバレー)

ニースはアンソニー・ニースの名でドラゴンゲートにも参戦した強豪、デバリはイラン人レスラーでともにクルーザー級クラシックに出場しており、今回はゲスト参戦。
ものすごい筋肉からハイフライ・ムーブとパワーを繰り出すニースが、左臀部を半ケツしながら躍動する。NXTは今すぐこいつと契約すべき。
ソーンが長時間つかまり、ミラーへの交代でも流れを変えられず、連携技まで被弾し相手を引き立ててばかりのTM61だったが、最後はサンダーバレーからミラーがデバリをフォールし、試合は制した。


・アスカにロングインタビュー

NXT女子王座を守り抜きいまだ無敗のアスカにロングインタビューが行われた。


エンバー・ムーン ◯-× リア・ヴォーン
(フライング・スタナー)

リアはキャリア5年で多くのインディー王座を制しているカナダ人だが、契約外のため今回はサンタナ・ギャレットと同じくジョバー役を務める。
エンバーは身体能力の高さと女子離れした威力のミドルキックを披露し、豪快な必殺技で快勝した。


アンドラーデ・シエン・アルマス ×-◯ オースチン・エリーズ
(ラスト・チャンスリー)

観客の支持はヒールながら確かな技術でなんでも出来るエリーズに集まるが、多彩な飛び技でアルマスが徐々に巻き返す。しかし声援に乗せられムーンサルト的な技を狙ったところを場外へ落とされ、エリーズにペースを握られる。
アルマスはムーンサルトプレスから両足着地し、すかさずスタンディングのムーンサルトで追い打ちする大技を命中させるが、再三試みた串刺しWニーアタックは回避され、最後はスワンダイブ式のハリケーン・ラナをパワーボムで切り返され、そのまま必殺技につなげられるとあえなくタップした。


中邑真輔 ◯-× スティーブ・カトラー
(キンシャサ)

前回ついに初勝利を挙げたカトラーは絶対勝てない中邑とやらされる。現実は非情である。
ゲスト解説のサモア・ジョーが睨みを利かす中、中邑は近づこうとするカトラーに小キックを合わせたり、つま先で軽く顔面を蹴ったりと舐めプを展開。1分弱ほど攻められる時間もあったが、わずか3分半で簡単に勝利した。
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先々月のNXT #352  二人の初勝利

2016年11月05日 | 今週のNXT
タイ・デリンジャー ◯-× バディ・マーフィー
(タイ・ブレーカー)

デリンジャーは前回のブレイクに続きマーフィーと対戦。タッグ解散したのに結局いっしょくたに扱われているブレイク&マーフィー。
メテオラを喰らわせたマーフィーが優位に立つが、トップロープからのダブルアックスハンドルの目測を誤りデリンジャーの目の前にドラゴンリングインしてしまうと猛反撃にさらされ、最後は元相方と同じく牛殺しで仕留められた。


・ザ・リバイバルとDIYの抗争続く

DIYのジョニー・ガルガノは特番でリバイバルに攻められた左脚の負傷の影響もあってか、クルーザー級クラシックの2回戦でTJパーキンスに特番と同じ逆足四の字固めでタップアウト負けし、この日は欠場。
相方のトマソ・チャンパはリバイバルに絡まれ果敢に殴り掛かるも、二人掛かりでは敵わずツープラトンを喰らった。


スティーブ・カトラー ◯-× ケネス・クロフォード
(キークラッシャー)

どちらも未勝利で元海兵隊員という、どっちが勝つのかわからない組み合わせに観客も若干戸惑いがちの中、TVデビューから2年間ジョバー役をやらされていたカトラーについにプッシュが始まる。
スタンディングのシューティングスタープレスを披露したクロフォードのほうが目立っていた気もするが、カトラーはコーナーに突進してきたところをフットスタンプで踏み潰すとキークラッシャー(フィッシャーマンみちのくドライバー)でフォールを奪った。
なお実況にはフィッシャーマン成分は無視されアメリカでも著名な「みちのくドライバー」と呼ばれていた。
エリアス・サムソンが(塩で?)干されており、カトラーはその後釜に座れるだろうか。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× アンジェロ・ドーキンス
(コブラクラッチスラム)

多くは語らないがこのホセと特番でちゃんと試合を作れていたオースチン・エリーズはすごいと改めて感心させる一戦だった。


リヴ・モーガン ◯-× アリーヤ
(後ろ回し蹴り)

オープニング映像にいるけど未勝利のリヴと普通に未勝利のアリーヤの一戦。
またも観客がどっちが勝つのかわからず戸惑うも、アリーヤがヒール気味にラフファイトを展開する役割分担を見せる。
アリーヤは脱出不能っぽい変型のグラウンド卍固めにとらえるも自ら解放して勝機を逃すと、ミッキー・ジェームスが使っていたキス・オブ・デス(後ろ回し蹴り)っぽい必殺技の当たり損ねを喰らい、リヴに初勝利を献上した。


・中邑真輔がマイクアピール

特番で新NXT王座に輝いた中邑が通訳を介さず英語でマイクアピールし、妨害も入らず客席を沸かせた。
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