「アメリカが焼き付けたショートカット回路のさまざま」のタイトルで四回アップしましたが、これはその続編です。したがって 通し番号は五から始まります。
五:歴史の鏡を磨くべし(水島寒月理学士の言葉、夏目漱石の我輩は猫である、より)
寸言集
1990年代
「中国とアメリカはかって日本との戦争でともに血を流した戦友である」
クリントンに会いに行く途中ホノルルで江沢民が行った演説
以降クリントンと江沢民に押し捲られた90年代であった。この時代日本は宮沢内閣が崩壊して自民党長期政権が終わった。宮沢内閣の官房長官であった河野洋平官房長官が「従軍慰安婦」を認める発言をした。これが中国にとっては孔子の言葉と同様に不可侵の言質となって、日本を攻め立てた。
宮沢内閣の後、日本では野党烏合の衆連立内閣、自社野合政権など小泉首相が出るまでに10人だか8人の無能首相が連続した。
本年、アメリカで日系下院議員マイク・ホンダが従軍慰安婦で日本政府の謝罪を求める決議案を提出、採択可決された。淵源はホノルル演説にある長期的戦略であることは明瞭である。
2000年代
ショウ ザ フラッグ(日章旗をかかげよ) アメリカの国防省が日本にアフガニスタン参戦を要求した言葉
ブーツ オン グラウンド(自衛隊の軍靴をイラクの地に、地上軍を派遣せよ) アメリカ国防省が自衛隊のイラク派遣を要求した言葉
そろそろアメリカにブーツ オン ピョンヤンと要求すべきではないのかな。
七:日本全国に敷設された地雷原たる在日朝鮮人・韓国人
若い歴史学徒にアドバイス、日中、日韓の歴史など勉強しても意味がない。蛮族との交渉史などになんの意味があるのか。歴史のカガミなど見出せない。日米交渉史を勉強しなければならない。諸君が家畜に留まるならそもそも歴史の勉強などする必要がない。1945年までのように日本が世界外交のプレイヤーたるべきだと思うなら日米の歴史を勉強しなさい。これまでにオイラが書いてきたことを指針にして自分の頭で考えること。
つづく
六:ドリームボート ツー チャイナ
さて日本という高い壁が崩れ落ちたのだから、やれ嬉しや、ドリームボート ツー チャイナはいよいよ出航とあいなる。
日本の産業を徹底的に破壊し、国民を家畜化するまでだ。財閥解体、軍隊の解散、フィリピン憲法の焼き直しを与える。共産主義者、社会主義者を釈放して労働争議を指導させる。日本の指導者達の公職追放、在日朝鮮人に治外法権を与えて日本を内部から弱体化する。
ま、そのようなことをしたわけだ。これをやったのが、国務省の左翼がかった若手で占領軍の民生局に大量に送り込まれた生意気な若造たちである。これがアメリカの対日政策の土台と一階をなしている。ところがである。
戦後2,3年もするとアメリカの思惑がはやくも外れる。第二次世界大戦中からジャブジャブと援助をつぎ込んできたにもかかわらず、中国の国民党軍が戦後の内戦で共産党軍に押し捲られ始める。とうとう台湾にたたき出される。これも戦時中の手厚いアメリカの援助で焼け太ったソ連が占領地域を植民地化して囲い込みを始めた。チャーチルが鉄のカーテンといったやつである。
北朝鮮は韓国に攻め込んでフサンまでアメリカ・韓国軍を追い詰める。反撃したアメリカ軍(国連軍)に対して100万を越える中国義勇軍が半島になだれ込む。朝鮮半島上空ではソ連パイロットの操縦するミグ戦闘機がアメリカ空軍といい勝負をする。マッカーサーは中国に原爆の50個も落とせば降参するだろうというが、そのうちにソ連のスパイがアメリカの原爆技術を盗んで原爆製造に成功する。そうするとおいそれと原爆を落とせない。
アメリカは大急ぎで日本の赤色化、弱体化という一階の工事の上にチグハグな二階を建て立て増さなければならなくなる。民生局にいた生意気な赤色若造は本国に追い返される。自衛隊は作られる。日本を国連に加盟させる、てな具合。もともとアメリカの対日政策はこのチグハグな二階建てなんだよ。
ある意味ではこれが融通無碍な運用を可能にした。だが、1980年代終わりに冷戦が終わると本質的に二階は不要になったんだね。90年代の江沢民、クリントンのイチャイチャはその表れだ。
こんな歴史的経緯があるから、日本人の学者、評論家の中には終戦直後に一階の事務所で使役されていた連中が多数まだ生き残っている。風向きが変ればいつでもアメリカの御用にたとうというわけである。
ようするに日本はドリームボート ツー チャイナの航行には邪魔になったのだ。