普天間に限らずすべての沖縄米軍基地はフィリピンに持っていくのが正解である。本土の米軍基地もすべてフィリピンに行ってもらう。横須賀基地、横田基地、三沢基地そのほか国内のすべての米軍基地だ。
フィリピンの米軍基地を撤収したのは1992年だ。フィリピンの議会が基地条約の批准を拒否したからだ。フィリピン自体はかっこよい姿勢を見せたが、米軍が素直に撤退するとは思っていなかったらしい。
ところがアメリカはハイハイと素直に出て行ってしまった。フィリピンには思いやり予算はない。逆にフィリピンに膨大な援助をしていた。その負担がなくなるから米軍は渡りに船だった。社会のインフラも日本とは比較にならないほど貧弱だからすべて米軍負担である。日本は米軍には天国である。
わたしも突拍子もなく米軍基地をフィリピンへ戻せと言っているのではない。フィリピンが困っているのだ。また米軍に来てほしいのだ。それなら向こうにいってもらったほうがいい。いまではフィリピンの政治家や国民は「返還は間違いだった」と言っているそうだ(今日の読売新聞=米基地返還 比の凋落:駐留なき安保20年)。
フィリピンには自前の軍事力がないに等しいらしい。読売新聞によれば「比空軍の保有戦闘機はゼロ、海軍も第二次大戦中に就役したラジャ・フマボンが唯一の駆逐艦と言うありさま」だという。
これではフィリピンから米軍基地が撤退すればチャイナに南沙諸島を不法占拠される。日本の場合はこうはならないよ。よく対米従属論でオマンマを食っている政治家、軍事評論家が、それみろ、フィリピンは米軍が撤退したから南沙諸島を乗っ取られたという。普天間の海兵隊が辺野古以外に移動しただけで、すぐにでも尖閣諸島にチャイナが上陸してくるようなことをいう。
馬鹿なことを言うな。年間五兆円の軍事予算を付けているのは、お前たちがリベートの中抜きをするためだけなのか。
第一、米軍が駐留していてさえ、チャイナは尖閣にちょっかいをだす。勝手な油田開発をする。小沢一郎がみじめな大朝貢団を組んで御機嫌を伺いにいっても態度を改めることをしない。米軍がいてもいなくても同じだ。もし心配なら自前の防衛力を強化すればいいだけだ。
昔のシナ、歴史上のシナは朝貢する国に対しては手厚い土産を与えたものである。領土を安堵し、莫大な金品を朝貢団に下賜したものである。それでこそ、大シナ帝国の面目が保てたのである。いまのチャイナはどうだ。強盗団である。小沢も馬鹿なおとこだ。
& 社民党はグアムへ持って行けと言う。それに対してグアムではあまりに後方で迅速に極東に兵力を展開できないという反対がある。もっともな理屈だ。フィリピンなら後方展開という反対も出ないだろう。
&& 1月31日;;アメリカが台湾に最新兵器の売却を決めた。沖縄基地問題をめぐる日米交渉の推移如何によって、アメリカのもくろむ「十全の機能」が低下した場合に備えた代替案だという。
結構なことではないか。合わせて、かねて下拙が提案している日本の全米軍基地の比島(フィリピン)移転を実現したらよい。アメリカの対中安保は万全の布陣となる。
北朝鮮にはちと遠くなるが、グアムへ引っ込むのに比べればほぼ現状の機能を維持できる。若干半島方面が手薄になるが、韓国が対処できるだろう。1950年のように開戦一週間で釜山まで追いつめられることはない。
日本も手持ちの戦闘爆撃機の航続距離を延ばす手段を講じればよい。わずかな手直し、短時間で完了するだろう。憲法も改正するさ。もっとも、攻撃の脅威にさらされた憲法もへったくれもなくなる。
初戦を持ちこたえれば比島から米軍が来る。