東方のあけぼの

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日航再建計画の詐欺性に驚く

2010-01-20 20:20:25 | 社会・経済

さっき(今日午後7時半から)NHKのクローズアップ現代を見て驚いたが、再建計画によるとわずか三年後にJALの営業利益率が8.5パーセントになるという皮算用をしているという。

日航が成長発展している昔でも営業利益率が5パーセントを超えたことが何回あったかね。いい時でもせいぜい2,3パーセントだったはずだ。大部分は赤字か営業収支がトントンで営業外収益を細工して経常利益を出すような会社だったはずだ。

かって、日本の経済が飛躍的に成長し、日本の海外旅行者数が指数級数的に爆発拡大したときでも営業利益率が8.5パーセントに達したことがあったのか。

しかもその時代は国策で国際線はJAL一社独占(もちろん外国航空会社との競争はあったが)時代で厚い国の保護に守られていた時代である。

それが八千億円の債務超過で破たんした会社が大した方向転換もしないで、痛みを伴う路線見直し、リストラもしないでわずか三年後に、過去のもっとも体力の充実していた時でも達成したことがない利益率を出すという計画書だ。明らかに税金をかすめ取る詐欺ペーパーである。

もっとも何事にも絶対(あるいは絶対ない)ということはないので、大アマに見てこの計画が実現する確率が5パーセントとするなら、かっての太平洋戦争で日本がアメリカに勝った可能性は30パーセントはある。

つづく