凶暴性を担保するものとしての正義

「正義の凶暴性」シリーズ第５回：　；

正義、あるいは大義名分を言い募るものは例外なく凶暴である。グリーンピース、シーシェパードがまさにその典型。ロシア革命の粛清の嵐しかり、チャイナの文化大革命しかり、日本の過激派の内ゲバも同じである。

正義と言う印篭を手に入れるとあらゆるおぞましい暴力行為がフリーパスとなる。

立派な正義をいうなら、手段もそれにふさわしいものになるだろうと思うのが普通の考え。ところがドッコイショである。

そもそも、人類の歴史を見ると正義とか理性というものは一歩でも相手に有利な立場に就こうとする道具にすぎない。刀と同じである。動物なら牙で決着をつけるところを、人間はたまたま脳味噌が１０００グラムを超えたあたりから、屁理屈をこねる余裕が出てきて、脳味噌を武器として使用するようになった。

動機と目的は７００万年前と同じである。使う道具がバージョンアップを繰り返してきたにすぎない。

もともと正義を口にしたがる連中は暴力的な気質を持っている。

正義を口にすると途端に暴力的になる条件反射には人類７００万年の歴史があるのだ。

シーシェパードなどの活動だが、インディアンに対してホロコーストを繰り返したきた子孫がたかがクジラでああもいきり立つのはどう考えても異常である。もっとも黒人奴隷をリンチ殺戮しながら愛犬が死ぬとヨヨと泣くのがアメリカ人だったようだからね。

原住民アボリジニの殺戮を繰り返してきたオーストラリアやニュージーランドへの移住者の子孫やその政府が捕鯨反対の暴力、実力行動を容認するがごとき態度をとるのは偽善以外のなにものでもない。

正義はローカル変数である、正義の凶暴性４

Ｃ言語などのプログラム言語に特定のサブルーチン、モジュールでしか通用しない定義がある。正義もほとんどすべてローカル変数である。

「ほとんど」と修飾句をつけたのは私の用心深さであって、すべての、といって差し支えない。

でなきゃ戦争なんて起こるわけがない。

この辺は青少年婦女子諸君にまず憶えてもらわなければならないところである。

こう言ってもいい、正義は非ユークリッドの世界である。

すこしは気が楽になったかね。

「正義」の凶暴性３

「正義」という錦の御旗を得て市民権を得た犯罪者は数えきれない。民主党もその例にもれないだろう。どさくさにまぎれて彼らが市民権を獲得しないように検察が一生懸命仕事をしているのはいい。

問題なのは小沢一郎を十二分の証拠がないと起訴させなかった検察首脳である。十分な証拠はあっても十二分の証拠はなかったという、これはレトリックである。

正義の凶暴性２

幕間：

民主党の第一原因は小沢一郎である。公明党の第一原因は池田大作である。

あれこれあげつらってはいけない至尊至聖の存在なのである。だから民主党に議論はないのである。

第一原因は第一動因ともいう。すべてを動かすものであって、他からは動かされないものである。だから小沢は世論や世論調査に影響されることがないのである。

「正義」の凶暴性１

副題：ジムクンドのフロちゃん（フロイト）の去勢恐怖から説き及んで、西欧正義の凶悪犯罪性に及ぶ。

第一原因てなことを考える。スコラ哲学者にとってそれは神である。フロちゃんにとっては幼児性慾である。そんなものがあるかどうかはどうでもいい。第一原因と言うものは神聖にして犯すべからざるものであるから議論の対象にはならない。証明も必要ない。証明などと言うことは至誠至尊の存在に対する冒涜である。もっとも神の存在証明というのはやっているが。これは屁理屈のオンパレードである。

ハイデガーや多くの哲学者の定番の第一原因は「存在」である。

フロちゃんにとって第一原因は幼児性慾である。すべてはそこから出てきてそこへ収斂する。去勢恐怖なんてことを言う。これはユダヤ教では生まれてすぐに、たしか７日目か、包皮手術が行われる。これを受けないのは犯罪である。物心は付いていないが痛感はあるだろう。

これは東欧からウイーンに逃れてきたユダヤ難民の子供であるフロイト固有のものであるはずであった。深く西欧文明に影響を受けたフロちゃんには終生心の底で背教者としての原罪意識があったであろう。フロちゃんのえらいところはここからとんでもない大風呂敷を広げて欧米の心理学者や哲学者、文学者までたぶらかしてしまったところにある。

だまされるほうが馬鹿だったとも言えるが。

現代の環境保護主義者の第一原因、第一基準はクジラであり、イルカである。それらの「希少動物」は至聖至尊の第一原因であり、トーテムポールである。

つづく