東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

恐喝者の本音

2011-03-10 08:03:22 | 社会・経済

どうもマスコミの報道じゃ分からんのだが。メア発言の聴講者による要約と言うのはインターネットで手に入るかな。ホントはそれを読んでから書くべきだろうが、当ブログの、まず発言してから裏を取るという無責任な伝統に従い、いささか補足。

メアの言ってることは『沖縄は日本政府に金をねだっている、基地継続と引き換えに』というのじゃないか。アメリカ政府に沖縄が金を要求するようにとれる報道をしているが、これではまったく意味が通らない。

そうだとして話を進めるが、そのアメリカは美香占め料と称して青天井の金を50年以上も日本政府からゆすり取っている。上には上があるというか、まずアメリカ政府は率直にそれを認めなくてはいけない。

キャンベルが謝罪を繰り返しているが、そのまえにアメリカは長年にわたる自身のゆすりを謝罪しないといけない。

いずれにせよ、アメリカ政府共通の本音がメア発言であることは間違いない。本音を公に言う、言わないは別の問題だ。バカな安全保障専門家なら、politically correct とか言うのだろうが。

さて、この発言が飛び出した経緯だが(心理的に)、一つにはメアが日本政府との交渉で、日本の官僚の次のような言い訳を聞きあきたということかもしれない。

『アメリカさんのご意向に沿いたいのは山々なんですが、沖縄の住民が難題でね。金で示談にしたくても、うるさい条件を付けてきて、日本政府も困っているんです。なんとか今少しのご猶予を』

と何百回と引き延ばしをされて頭に来ていたのだろう。大方その辺が背景と思われる。何もする気のない『政治主導の政府』と外務省、防衛省の官僚のタッグにとうとうブチ切れたのがメアだろう。メアのひと鳴きはそういうことだ。

あるいは、日本に勇気ある官僚がいて、沖縄問題の解決には膨大な金がいる。そのために、「おもいやり予算は打ち切りたい」、「海兵隊のグアム移転費用は全額アメリカが出すのが常識じゃないか」とでも、アメリカに指摘したのかな。それでメアがブチ切れたなら日本の官僚も見所がある。

& インターネットを浚ったところ、沖縄タイムスにメア発言の全訳が載っている。それを読むと上記の記事を変更する必要はないようだ。