日本が勝って、仲介を買ってでたアメリカ大統領ルーズベルトの斡旋でアメリカ・ポーツマスで講和会議が始まった。アメリカは親切心で仲介というよりかは太平洋での日本の躍進にブレーキをかけることが目的であった。ロシアの強硬な姿勢、ロシア代表ウィッテの交渉力が巧みなこともあって、ロシア側に有利な講和となった。
ロシアは日本への賠償金支払いなし、日本は樺太(サハリン)の南半分だけ獲得という結果になった。政府はやむを得ずこれでまとめたのだが、日本国内の不満がおさまらない。東京の日比谷公園で行われた抗議集会は暴動に発展した。平間氏が引用する報道によると、日本国内でキリスト教会が十数カ所焼き払われたらしい。
これが相当の悪影響を欧米のマスコミ、民衆に与えた。アメリカやカナダでは急増した日本人移民の排斥が始まった。それやこれやで同盟国イギリスの親類であるアメリカや小姑であるカナダで反日世論が高まった。勿論イギリスは日英同盟を失効させることはなかったが、日英同盟に対する当初の熱狂的支持は失われた。
日本でも日清戦争での三国干渉に続いて、日露戦争の勝利にも欧米が干渉したというのでアングロサクソン民族に対する不満が根付いたのである。
これらの両サイドに定着した底流が第一次世界大戦での日英同盟による協力にも影を落とすことになる。
ロシアは日本への賠償金支払いなし、日本は樺太(サハリン)の南半分だけ獲得という結果になった。政府はやむを得ずこれでまとめたのだが、日本国内の不満がおさまらない。東京の日比谷公園で行われた抗議集会は暴動に発展した。平間氏が引用する報道によると、日本国内でキリスト教会が十数カ所焼き払われたらしい。
これが相当の悪影響を欧米のマスコミ、民衆に与えた。アメリカやカナダでは急増した日本人移民の排斥が始まった。それやこれやで同盟国イギリスの親類であるアメリカや小姑であるカナダで反日世論が高まった。勿論イギリスは日英同盟を失効させることはなかったが、日英同盟に対する当初の熱狂的支持は失われた。
日本でも日清戦争での三国干渉に続いて、日露戦争の勝利にも欧米が干渉したというのでアングロサクソン民族に対する不満が根付いたのである。
これらの両サイドに定着した底流が第一次世界大戦での日英同盟による協力にも影を落とすことになる。