東方のあけぼの

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ドナルド・トランプは本当にパカなのか

2016-03-23 22:13:48 | 安全保障
トランプとワシントン・ポストとの会合のやりとりが今日の産経に出ていた。日本への駐留米軍の経費は100パーセント日本が負担しろ、といっている。

結構なことだが、彼にはわかっているのか。もし全額日本が負担するなら、在日米軍は完全に自衛隊の指揮下にはいることになる。そして一番大事なことだが、日本の防衛以外にはアメリカ軍の出動を許さないことになる。

彼も不動産王で資本主義のチャンピオンなら分かっているだろう。金主には逆らえないことが。

今までの様に日本から朝鮮半島に出撃し、ベトナムに行き、中東に行くことは日本の許可なしには出来なくなる。それは分かっているのか。

日米安保が出来て半世紀以上、在日米軍が日本防衛のために戦ったことは一度もない。朝鮮のため、南ベトナムのため、中東の親米勢力のために在日米軍は活動して来た。日本はさせてきた。

将来朝鮮半島有事の際にも、在日米軍が在韓米軍と共同で戦争をする(朝鮮戦争の時の様に)ことは日本の同意なしには出来ない。日本は米軍出動に完全な無条件での拒否権を持つ。それでも100パーセント養って欲しいか。

尖閣で紛争が起これば自衛隊の指揮のもとアメリカは最前線で戦わなければならない。その覚悟はあるのか。トランプはワシントン・ポストとの会合で尖閣のことは話したくない、といったそうだ。理由を聞きたいものである。

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