そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ、テロの再生産だろ

2006-08-12 | 国際・政治

動物の身体は、バランスの中に生命を維持し、種を継続している。つまり。動物の身体がある突出した使命を受けると必ず、そのアンチが抗するようになっている。例えば、血糖値が上がるような働きが作用すると、必ずそれを下げる反作用が起動するようになっている。動物の身体は、優れたひとつの作用が継続して保たれているのではなく、こうのよなバランスの中に成り立っている。

これは人の社会にも擬えることができる。社会がある一定の方向に強く動き出すと、これの歯止めとなる何らかのものが機能する。例えば、戦争への動きが活発になるとその反作用が必ず起き、そしてその反作用の反作用が必ず起きる。そうして、一般社会は保たれている。それが健全な社会であり、真の意味での民主主義だと、生体が教えてくれている。

テロリストを、次々と殺してしまえば、テロはこの地上から根絶されるとアメリカ大統領や、イスラエルは信じているのであろうか。テロリストを殺せば、新たなテロの土壌をはぐくむだけである。力に対して強い力で押さえ込むことは、テロの拡大再生産につながる。

大体が、テロとは何か規定がないばかりか、原因すら考えることのないままで、テロという言葉だけが先行している。とりわけ世界最強の軍事力経済力の突出した国家が発言する。そのこと自体が、バランスが崩れる結果になってはいないだろうか。

コメント (2)
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