そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

筑紫哲也最後の言葉

2008-11-09 | 政治と金

02筑紫哲也の最後のWeb多事争論が、サイトから見られる。彼はここで、この国は未来にも過去にも投資しないと発言している。http://www.taji-so.com/window.php?mv_id=22

未来とは教育のことで、過去とは医療のことである。先進国の中でも日本は、教育と医療予算が格段に低い のである。それぞれ半額ほどである。その分の金を土木事業に投資しているのである。

しかし私はそこに、現在にも投資していないと言いたい。現在とは私たちが今日生きるために食べる食料のことである。先進国の中でも、この国は格段に農業予算が低いのである。加えて、農産物の関税が信じられないほど低いにである。

食料に予算を組むとなると、安心・安全対策ばかりになって、質や量もの問題は取り上げれることなく、農業のことは考えられることがない。地方がおかしいと、公共事業投資ばかりを持ってくる。

この国の形は極めて歪なのである。土木事業を国の隅々まで沁みわたらせた結果、地方にはそれで生きる人たちがいっぱいになった。おかげで、地方の主要産業である、農業や林業はすっかり衰退し疲弊してしまった。

すなわちこの国は、過去にも未来にも、そして現在にも投資していないのである。その対象は、人間であるべきである。人間の過去にも、未来にも投資しない土建国家はどこに行くのであろうか。

コメント (2)
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