そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ビンボーくじ引いたオバマ

2008-11-06 | 政治と金

今年初めに指摘したように、オバマが大統領選に勝った。ブッシュがボロボロにしたアメリカをどう彼が立て直すことができるか興味のあるところである。結論から言うと、支持者の期待を裏切るのは目に見えている。

Obama_errs_on_way_to_fight_terroris財政、経済、金融危機、軍事、外交のどれを見ても閉塞感が感じられる。ほとんどが解決困難な 状況にある。2年以内に「黒人はやっぱり駄目だったか」と言われかねない。誰がやっても相当難しいが、期待感の反動が彼をどのように襲うかが問題である。

彼は奴隷の末裔ではない。オバマは、北部の都会リベラル派である。彼がブッシュのような覇権主義に陥ることはないと思われる。しかし、周辺がそれを容認するかどうかは別問題である。まずは、16カ月以内にイラクから撤兵できるかどうかを注目したい。

オバマが世界に起こりつつある、多極化を容認するためには、一度アメリカの失墜をどんな形にせよ確認しなければならない。彼が、当初からその意識があるかどうかは「チェンジ」だけでは分からない。覇権主義を捨て、国際協調路線をとるかどうかを注目したい。

今世界に起こりつつある多極化を容認するには、一度アメリカの弱体化を認めなければならない。彼にそれができるか。勝利宣言で、アメリカの蘇生を宣言したが、新興国に対してどう対処するか見ものである。

アメリカにすり寄ることを「国際化」とか「世界は求めている」という言葉で説明していた、日本の外交はオバマが多極化を認めた瞬間にとん挫する。すでにその兆候は表れている。

北朝鮮については、すっかり日本を孤立させた。オバマは、カーター時代に戻る可能性がある。つまり、アメリカは北朝鮮を国際社会に呼び戻すのである。6者協議も拉致も2国間協議に回される可能性が高い。協調路線をとるとさらにそれは進行する。

アメリカ経済の立て直しはとても無理な話である。オバマはビンボーくじを引いた。4年後に再選されるかどうかである。

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