麻生首相が、ちゃんとした日本語を知らないようである。英語は得意のようであるが、中学生がよく間違えるような単語の間違いを平然とやっている。指摘されるまで知らなかったようでもある。
かつて、野中広務が自民党幹事長に選出された時には「出身者がなっていいのか」と発言したことはよく知られている。おボッチャマには容認できなかたのであろう。
地方分権の意味すら解らずに、やり方はあなたたちやりなさいとすることが、どうして地方分権なのか、この男は理解していない。これは政策の体をないしていない、定額給付金ばらまき政策である。仕事を押し付けられた自治体は、給与制限をすると言ったところがない。
今回のアメリカ大統領選のキーワードは「ノーモア、ブッシュ」であり、現政権との距離を競いあうような戦いでもあった。その結果当選したオバマは、ほとんどの分野で大きくブッシュからの政策転換を図ることになるだろう。
それを、日本の首相は「誰がなっても同じですから」と、ほとんど理解していない発言を行っている。今回の国会でどうしても通したいのにテロ特措法、インド洋上での給油を上げている。参議院で何度も否決され、衆議院の3分の2で通している法案である。
オバマは、イラクからの撤退を公約しているが、アフガニスタンについては兵力増強を含めた大きな戦略転換を行うことになる。こんな状況で、インド洋上での給油を政治生命をかけるような状況では、情勢分析すらやらず単なる「対米追従」を継続することでしかない。
定額給付金に景気刺激を期待する経済学的な意味は、内需拡大を期待してのことである。現状ではそんな期待は無理である。今回の金融・経済危機は要するに、お金持ちのマネーゲームが起こした破たんである。市場経済に規制が必要だというのが教訓である。無防備な弱者を語るものがここにない。
麻生は国語も社会も経済にも国際情勢にも、基礎学力が足りない総理であると言える。