そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

郵政民営化でどうなった

2008-11-21 | 政治と金

札幌を通る機会があった。車窓から見覚えのあるの郵便局をみた。都会の郵便局は大きく様変わりしていた。色んなのぼりが立っていて、賑やかに店外を飾っていた。

まるでコンビニのように、さまざまなものが並べられていた。年末商戦のさなかにあるようにも見えた。何かの展覧会もやっていた。入り口で呼び込みのように若い男の子が通行人に何かを渡していた。建物の外観は同じであっても、かつての郵便局としての様子は伺い知れないほどであった。

翻って、当地のような僻地の郵便局では局員(今では社員と呼ぶべきか)が極端に少なくなった。局の中は閑散としている。郵便物の配達も、以前より2時間以上は遅くなった。

それでも市街地域は、それなりの人が訪れている。農村地帯の郵便局は悲惨である。ほとんど局員がいない。局員もお客も少ないため、いらっしゃいませと言われても恥ずかしいほどである。同じ切手を買うならと、僻地の郵便局を利用するように心掛けているが、気恥かしいものである。

農村地帯の中にある特定郵便局は、もっと悲惨である。ほとん客が来なくなった。配達もやがて市街地から来るようになるそうである。高齢化は農家だけでなく、特定郵便局の職員も高齢化している。それでも、懸命に彼らは頑張って地域を支えている。

こうした事情を知ってか知らずか(知らないのだろうが)麻生総理は、「郵便局の株を凍結する」と言った。民営化しないのか? この知能の低い総理は、今は売らないと言うつもりだったかもしれない。だって、「株を満期まで持っている人」などと言っている。社会の仕組みを基本的に知らないのである。

こんな連中が、地方の実情も知らずに郵政の民営化をやってしまったのである。今からでも遅くない。赤字でもなく国に何の迷惑もかけていなかった、郵便事業を元に戻すべきである。

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