今日アメリカのオバマ大統領が、東南アジア歴訪の最初の地として日本を訪れた。両者は会談 後記者会見を行った。なんだか当たり障りのない会見のように思えた。考えてみると、この二人は冗談が下手な民主党というだけではなく、多くの共通点がある。
チェンジと政権交代のスローガンで、何よりも変革を掲げた二人であるが、前政権の行きすぎた遺産の扱いに苦慮している。普天間の扱いに自民党政権と、アメリカとの取り決めの見直しをしながらも、民主党の主張を出したいのであるが、両国いのさしあたっての懸案事項 であるが、これにオバマはかなり理解を示したようである。
ノーベル平和賞をもらいながらも、アフガニスタンへの増派をせざるを得ないオバマとは判断のレベルが違うが、前政権を否定しながら登場して継続性と責任を負うのである。好意的評価を彼に与えたい気もしないではないが、ことは戦争である。直接人命にかかわることである。基本的には撤退以外ないと思われるが、オバマの先延ばしする結論を見てみたいものである。
この二人の言動にも共通点が多くある。何よりも総論から入る理想主義者であることである。オバマの核兵器廃絶はぜひとも実現を望みたいところである。鳩山の温室効果ガス25%削減もかなり理想に近いものである。実現は可能ではないかと思われるが、問題は中国とインドの出方である。
日米が傷をなめ合うような会談をやっている間に、3日ま早くAPEC会場を訪れた中国の胡錦濤は、連日のように各国首脳と話し合って存在感を高めている。近隣諸国の資源や政治的影響力を強くしている。