そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ日本の政治風土か

2009-11-20 | 民主主義

Photo 今日未明、返済猶予法案が衆議院を可決した。自民党と公明党が欠席しての、強行採決である。自民党の大島幹事長は、審議も尽くされておらず憲政の汚点だとかいっている。これは全くどこかで聞いた話である。

与野党が逆転しただけで、3か月前までは民主党の台詞であったはずであるが、下野した自民党が同じことを言う。これは日本の政治風土というほかない。民主党などの与党は、関連法案やとり急ぐ法案を年内に可決したいので、強行採決に出ることを十分わかった上での欠席である。かつての野党だった社会党や民主党が用いた手法である。

異なるのは、自民党総裁が趣味の自転車で転倒して公の場に出ないことである。ただでさえ、存在感や指導力が問われるような総裁が、重要な時期に欠席しコメントすら出せないとは情けない。

もう一つ異なるのは、共産党が賛成の出席をしたことである。従来から共産党は反対でも、本会議の欠席はすることがなかった。今回は賛成票を答案に投じた。このことがこの法案の性質と、従来の政治地図のパターンを変えているように思える。

それにしても、野党は反対するために延ばして与党を困らせる。与党はちょっとお付き合いをて、強行採決に出る。とくに今回の法案は、論点もさほど大きく異なることもなく、政界の流れを大きく揺るがすようなこともない。それでも欠席と強行採決である。これは日本を政治風土と呼ぶにはあまりにも淋しい。健全な憲政の府、民主主義とはいえまい。

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