どうもおとぼけが得意になったような、平野官房長官である。官房長官が管理する官房機密費に、野党時代の態度を一変させ出費額以外の公表を拒否している。解らな いでもないが、どうも釈然としない。
共産党の追及で分かったことであるが、今年9月1日に毎月1億円出しているのに急に2億5千万円も出している。総選挙敗北の翌日である。撤退が決まった自民党政権引がき出した。後を引き継いだ民主党政権は、基本的に現金である機密費が官邸内にはなかったというのである。
いつも首を傾けてぼそぼそ聞き取れない発言をしていた、河村前官房長官は明快に発言する立場でないとコメントしている。政治家の発言とは思えない。敗北した選挙の穴埋めに使われたといわれても、仕方なかろう。民主党が追求する気になれば、証人喚問も可能な内容であろう。
立場変わるとこんなもんであるか。機密費は内容を公開しなくてもいいような気もするが、今回の件は金額や時期から判断してもこれはどうもかしい。それとも非公開にすることで、自民党を悪役に追いやるためのスタンドプレイかも知れないと思うのは考えすぎか。
それにしても、このような問題はこれからは共産党しか追求できなくなった。野党になった自民党も公明党も無理である。健全な野党として自負する共産党に頼るしかないのも、おかしな民主国家である。