そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

迷走する温暖化法

2010-03-06 | マスコミ報道

民主党連立政権は、温暖化対策基本法の作成に苦慮している。鳩山首相が、国連やCOP152020年までに1990年比25%CO2を減らす、と宣言したのである。このことは評価しなければならないと思われまれるが、なにせ根回しが何もなかったのである。人の良い育ちの立派な方のすることはよく解らない。

しかし、理系であることが救いであったであろう。文系なら、とりわけ経済や政治学のお方なら一考あったかもしれないが、この首相は理系である。危機的状況である事はす55んなりと理解しているようである。それにしても、いかにも唐突の感は拭えない。

環境省は法案作成を非公開でやっている。産業界は、非公開そのものを批判して。法案 提出前に早々と反対声明を出している。

世界各国ではロードマップの作成が何よりも先にあって、中期目標を提案して具体的な内容に取りかかるのであるが,これがいまだに揚げたアドバルーン以外に何もないのである。

専門家は国内対策だけでは困難としている。排出取引をどのように取り組むかと言うことになろうが、相手国のめども何もない。税の導入にしろ、CO2の排出規制にしろ、国民への負担は避けて通れない。非公開の意味するところが、今ひとつ理解できない。

更に、原発の評価を盛り込めない。社民党の反対を受けて、原発の評価を温暖化対策に盛り込むことができないのである。理系の鳩山首相なら原発の抱える矛盾を、認識しているはずである。

COP16の議長国のメキシコが、会議は成功することはないと、早くも匙を投げ出す始末である。日本の25%の削減案には前提がある。全ての主要国の意欲的な取り組みがあることとなっている。ここが逃げ道か、取引相手を見つけることになるのかも,未だ不明であ

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