そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

怯える生方

2010-03-21 | 政治と金

今月で田原総一郎とともに消えてなくなる、サンデープロジェクトを見た。民主党の副幹事長を更迭された生方幸夫と、細野剛志が出演していた。首を切られた本人と、切った小沢一郎にもっPhotoとも近いとされる細野の出演である。言葉をそれぞれ選んではいたが、明らかに生方は怯えていた。

細野の慇懃な言い回しは、幹部会で発言することのなかった生方を批判していた。生方は、それには同意しながらも、実質的な発言の機会も時間も場所もなかったことに言及した。一度も発言することもなかったし、小沢と口を利いたこともないと発現していた。幹事長会が、これほどまでに小沢一郎の強権支配の中にあるとは思ってみなかった。

番組では、首を切った筆頭幹事長に出演以来を申し込んだが、断られたと説明があった。小沢の意向を、おもんばかって 相談することなく強健を発動した本人は小沢を真似たのか、重要な場面での発言拒否である。

何時から民主党はこうなった。生方の発言は、執行部批判ではない。どんな世論調査も、小沢一郎の幹事長辞職を望む声が70%を切るものがない。国民の多くは小沢の辞任を望んでいるというのが、発言の趣旨である。この数字はこのところ下がることがない。しかも小沢不起訴が決まった時点から、下がることがない。

世論調査で70%を越えると、一般的にはほぼ全員の希望と見て良いとされている。民主党は、こうした世論に背を向ける行為をしたことに気がついていない。細野が、ようやく選挙にとっては不利になる、支持率アップにはつながらないとは思っている、と言ったのが精一杯の発言である。

民主党は、陳情を党の幹事長室一ヶ所に限定してしまった。政策審議会もなくしてしまった。一年生議員に仕事を与えない。党内の勉強会の出席と、地元に帰って次期選挙に備えよと言うのである。これでは、健全な国民の幅広い声が集まらない。国会議員の次世代が育たない。政策通の議員が育たない。

農協関係者が、農民の声を届けるところがないと嘆いている。小沢は好き嫌いで陳情を峻別している節がある。小沢に辞任はこうしたことに対する、膠着している民主党を開かれた政党にする切り札になるはずである。

コメント (2)
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