そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

せっかく政権交代したのに

2010-03-10 | 政治と金

昨日政権交代しなければでてこないようなことが起きた。岡田外相は就任早々、日米安保条約と沖縄返還に関する密約の調査を指示した。どう見ても不自然なことばかり起きていたのに、自民党政権下では、密約はないとの一点張りで通してきた。ようやく密約の存在がはっきりしたかと思う。

国家の基本に関わる条約で、いわば不正行為が行われていたのである。安倍元首相は「これで日本は平和が保たれ国家が繁栄したのだ」と、祖父や祖父の弟を非難できないのは解るが、知らぬ存ぜぬ、そんなものアリマセンと嘘を言い続けてきたことへの自戒など何処にもない。とりわけ、佐藤栄作はこの非核三原則で、ノーベル平和賞まで受賞したのである。返還させます位の気概がないのか。

1991年以来アメリカ艦船は核兵器を搭載していないので、今後持ち込まれることもないと、岡田外相の発言であるが、逆に何時でも搭載可能なのでもある。今後は事前協議の対象に指定行く程度の発言をするべきである。

この日は、前原国交大臣も国内の空港の、需要予測と実績を発表した。最低は紋別空港の12.9%である。この空港はJRの廃止を受けて、武部勤が造った「武部」空港である。年間利用者数が、4万8千人である。一日羽田だけの一便であるから、毎日140名もの利用者である。この僻地では上出来の数字である。しかしこの数字では、空港が建設されることはない。建設してもらうために、でっち上げた数字である。これも政治家がついた嘘である。

岡田も前原も元民主党代表である。彼等が、政権交代の意義をいかんなく発揮している。自民党時代ではできなかったことを、堂々と行っているのである。彼等には民主党を真摯に積み上げてきた自負がある。本来なら政権交代の実感をここで味合うべきところである。それがかなわない現状にあるのは、ひとえに小沢一郎の存在である。

小沢一郎は、政界再編のための理念で自民党を離れたのではなく、いわば派閥抗争のなれの果ての離党である。彼が異質な存在でありながら、党首に収まったのもひとえに剛腕といわれる、周辺無視の大ナタぶるいの手法にある。特に鳩山がなかったことである。

小沢一郎はすでに、前時代的な政治家である。法の網をくぐることに長けて、利権をちらつかせ恫喝で打開をはかる、少なくとも民主党内では異質の政治家である。せっかく政権交代したのだから、ここらで小沢一郎に退席願うのも一考であろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港