民主党は大敗北を喫した。前回の308議席から5分の1という、政権与党としては恥ずかしい結果と言える。これまでの歴史になかった公然とした公約違反や、党内の合意もない『決断』などで大量の離党者を出してきた結果である。
現職閣僚が7名も落選する前代未聞の結果も当然である。
民主の体たらくは政治へのしらけにも大きく貢献した。沖縄では、あれほどの反基地の盛り上がりがありながら、4小選挙区中3つの議席を自民党がとった。この沖縄では、僅かに23%の投票率である。全国最低である。
多くの政党が立候補したことも強く関係しているが、県民の僅か20%ほどの支持で、75%の議席を得るのである。反基地運動にあれほどの参加者がありながら、基地の推進者が議席を得るのである。
小選挙区制に加えて、多党化が死に票を多く生む結果になり、県民の声が通らなくなってしまった。おかしな時代である。
自民党の勝利は民主党の失策によるものである。前回民主党が獲得した民意は、骨抜きになり民主党、未来の党、維新の会、新党大地などの分散したのである。おかげで、自公で絶対多数になるようである。
怖ろしいのは、来年の参議院選挙選である。更に右傾化するこの国の指導者たちに、間違った自信を与えてはならない。