日本未来の党が分裂した。嘉田代表と小沢のそりが合わなかったということである。小沢一派は、代表がいくら無罪になったからと言っても、
嘉田の新鮮なイメージを利用する方が得策と判断した。極めて短期間に、拙速に生活が第一が合流した。
国政選挙の経験も地盤もなく、卒原発だけで戦えるわけがない。徒手空拳の政党は、小沢一派におんぶにだっこの選挙であった。議席を減らした選挙後には、地盤を持つ小沢一派しか小選挙区で勝つことができなかった。
円満に分裂したと、嘉田代表は言うものの実態は、嘉田が名をとって外に出た。小沢一派は政党助成金8億6500万円の、実を取って党名を生活の党に変更した。人心掌握に稚拙な、嘉田のお嬢様ぶりがいかんなく発揮された。
この流れは、民主党の迷走にある。とりわけ菅と野田は、民主党に対する国民の期待を裏切ってしまった。自民党は野田を手なずけて、民主党をほぼ解党させ、増税の汚名までかぶせることができた。
その流れが、選挙後に噴出したのである。新たな動きなどではない。そういえば、亀井静香も姪っ子のみどりの党に逃げ込んだ。
結局自民党が利するだけである。少し前なら、こうした動きは自民党にとって格好の攻撃材料であったが、政権復帰の安倍自民党にそんな暇もなく、相手にもされない動きである。
本体の民主党に残ったのは、自民党と何ら変わらない連中ばかりである。海江田代表の発言も、自民との対立軸どころか、励ましともとれる発言を繰り返すばかりである。
旧民主党グループのこうした動きは、安倍自民党を元気づけるばかりである。当分民主党は復活してこないと読まれているからである。