そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカの横暴を見過ごしロシアを非難できるのか

2014-03-25 | 政治と金

ウクライナ危機を巡り、主要7カ国(G7)はオランダのハーグで24日、緊急の首脳会議を開いた。首脳宣言(ハーグ宣言)は、ウクライナ南部クリミア半島の編入に動くロシアが事態をさらに悪化させた場合、制裁強Photo 化の用意があると警告、ロシアが方針転換しない限り、主要8カ国(G8)の枠組みから、除外することに言及した。
何かおかしくないか。確かに経済的にも政治的にも安定期にある、大国ロシアの横暴である。許されるべきではない。今後さらなる介入も懸念されるところである。
しかし、アメリカが9.11の報復に、アフガニスタンを攻撃しさらにはイラクに、大量破壊兵器の脅威をでっち上げて、武力侵攻した時に比べると、良いとは言わないがロシアの今回のやり方の方がよっぽど穏当である。
クリミアの連中に、アリバイ工作的な編入投票をさせて、それPhoto ならとロシアが出かけて行った。
アメリカがイラク攻撃に踏み切った時に懸命に反対したのは、フランうくらいだった。そこで、この先進国の気位の高いお方たちは、アメリカを締め出したか!中米へのアメリカの政治介入、政権転覆や維持などG8が批難したことは聞いたことがない。
今回のロシア制裁は、オバマの自国向けのパフォーマンスでしかない。このところほとんど目ぼしい成果を、内政でも外交でも見せることができない、オバマの国内向けの虚勢行動である。
原題は大国同士が、経済制裁できるような仕掛けにはなっていない。制裁した方も困るし、制裁によって顧客が敵対関係にある国へ逃げるという、リスクもある。とりわけ、EUとロシアは最早、切っても切れない状況にある。
G8から締め出したところで、多極化する世界にあってほとんど意味ない。カナダやイタリアなどは、中国やロシアやブラジルの屁にもならない存在に低下してしまっている。
首謀国のアメリカの相対的な力の低下が、一層加速したことしか目新しい事実はない。
ロシアの横暴は許せないが、イラクやアフガンの現状を見ると、ほとんど無血での政治ショーであったことが救いである。

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