そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ウクライナの国民は救われることがない

2014-03-18 | 政治と金

ウクライナのクリミア自治共和国とセバストポリ特別市の独立を認め、ロシアへの編入するとプーチンは宣言した。EUもアメリカも住民投票は無効で国際法にも抵触するとし、経済制裁をする方針を打ち出した。
Photo_2 ロシアの行為は中国とインドが認めたが、それぞれの国の思 惑、下心があることであってウクライナの平和と安定を望んでいるわけではない。

プーチンは、コソボの独立を認めたEUが、いまさら何を言うというのである。ドイツには同一民族の統一を認めるべきと、かつての東ドイツ出身のメルケルに呼びかけている。
ウクライナの現政権にしても、クーデターで生まれた暫定政権であり、国内法を持ち出すならこの政権の存在も危ういもので ある。
それではロシアの主張はどうかと言えば、彼らが長年にわたって、経済的に民族的に圧してきた事実がある。その地域Photo_3が、ロシア編入を望むのは当然である。少数派となった、タタール系の民族は行き場すらなくなることになる。
オバマは、もっともらしことを言ってはいるが、アメリカが中南米でやってきた政変や、中東での武力介入を思い返せば、そんな発言が出来るはずはない。
国家の壁を高くし、国益を最優先させるような、20世紀型の思考方法では解決の糸口もつかめない。EUは自ら国境の壁を低くし、ノーベル平和賞を受賞したのであるから、その精神を今こそ生かすべきである。経済や民族や国益やメンツを前提に対応するべきではない。
Photo_4 これではウクライナの国民が、いつまでたっても民族対立する原因を取り除くことが出来ない。

本来であれば、平和国家の日本がこういう時こそ仲介できる立場にあるはずである。アメリカに従属し軍事国家を目指し、憲法をないがしろにしている現状では、発言力もない。

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