NHKの2014年度予算案は27日、衆院総務委員会と本会議で民主党、日本維新の会、日本共産党、生活の党、結いの党、社民党が反対するという異例の事態になった。予算案は自民、公明、みんなの各党の賛成多数で承認された。
NHKの予算案が全会派一致でなかったのは珍しく、共産党一党が反対が数回あるだけで、極めて異例の採決結果となった。
その原因ははっきりしている。籾井新会長の、繰り返される右傾発言であり、その後の居直り発言が原因である。
籾井発言でNHKに寄せられた意見は、3万6100件でそのうちの63%が批判意見であったと報告された。ちなみに私の長々とした抗議も、入ってカウントされているのであろう。
安倍晋三と中川昭一が、慰安婦問題でNHKに押しかけて、番組内容を改変させた事件の時でさえ、1万1000件であった。受信料徴収にも影響がでている。
そのことを考えると、NHKは籾井などの発言問題をかなり深刻に受け止めなければならない。NHKの良心があればの話である。私の私的な意見が放送に反映されることはないと、予算委員会で発言してはいたが、職員としてはそうもいかないだろう。現にこのところの、NHKの右傾化・政権寄りの姿勢は明らかである。この問題もほとんど触れることなく、NHKは予算承認を報道している。
これこそ籾井や百田などをNHKの送り込んだ男(安部)、の意図するところである。政府が右と言えば右としか言えない、公共放送に次第に堕しゆくNHKである。
羅臼港
春誓い羅臼港