中国の昆明駅でテロ事件があった。26名の人が命を落とした。数人が刃物で切り付けて回ったということである。早々と、ウイ
グル独立派のテロ事件と、中国政府は断定した。数人が射殺され、犯行グループの全員が逮捕されてということである。全員が目だし帽なのに、逃げた全員が捕まったということである。
根拠はまたもや、星と月の旗が見つかったというのであるが、それも一方的な中国政府の発表である。テロリスト集団の犯行と断定して、世界に反テロを訴えた。
なぜウイグルの人が、独立の目的でこんな遠くにきて、何の主張もなく人を切りつけて回ったのか、よく解らない。
ここは少数民族の多いところである。ウイグルは連帯を求めなればならない地域である。そんなところに出向いてまで、反発をかうようなことをやるだろうか?
天安門で車で突っ込んだ時も、大勢がいるところであった割には、人を殺すテロとしては極めて非効率的な行為であった。
いずれの場合も、犯行声明が出ていない。
事件に関するあらゆる資料を、国家権力と直結する警察が握っている。事件の発表も報道も同じことが言える。
この事件に作為性を感じるのは私だけであろうか?テロ行為と断じれば、世界は反対できない。あれほど大きな天安門事件ですら、歴史から葬り去る中国共産党である。
ウイグル族たちは独立を望んでいるわけではない。自治権の拡大と信仰の自由を訴えているのである。中国は新疆地域の地下資源に魅力があるというのは事実である。極めて不自然な事件と言える。
羅臼港
春誓い羅臼港