そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自民党の右派との何ら変わらない前原誠司

2017-08-22 | 立憲民主党
蓮舫の職場放棄の尻拭いの民進党代表の選挙が昨日告示された。見慣れた二人の候補の選挙になったが、今一つ盛り上がりに欠け報道もほとんどない。各局のニュース番組でも、細々とした内容しか伝えていない。野党第一党の民進党の代表選挙が、どうしてこのような扱いになるのか二人の候補に、よく考えてもらいたいものである。
戦後右翼の論客である高坂正堯に師事した前原誠司は、松下政経塾の塾生でもあり本来なら自民党から出馬しておもかしくない経歴の持ち主である。選挙区の事情などもあって、初当選は後に消滅する日本新党から出馬である。
前原は今回の代表選挙で当然のことながら、これまでの共産党などとの野党共闘を見直すという事である。立場や前原は理念が異なる政党が共闘するのはおかしいというのである。主義主張が異なるからこそ、別の党なのであるが、その一方で、小池百合子の新党や日本維新の会との共闘は考えてもいいというのである。論旨が一貫していない。前原は、共産党が嫌いだと言っているに過ぎない。
基本理念が異なる政党と共産党を名指すが、安倍政権になって野党共闘は小選挙区の元では、かなりの効果をあげているといって良い。
昨年春の北海道5区の町村信孝死去による補選は、圧倒的な町村城下町の元で自民党は町村の娘婿を候補にした。ほぼ無風選挙とまで言われていたが、共産党が候補を下ろし野党共闘が実現し、全く互角の戦いになった。当時の半分以下の安倍支持率の現在なら、圧倒的に野党が勝利したに違いない。この選挙応援に前原も駆けつけている。
今のところ野党共闘は、暴走する安倍晋三を歯止めを掲げている。具体的には選挙協力と護憲以外はない。前原はこれを否定するという事は、安倍晋三を支持することを意味し、憲法改定を容認するという事になろう。
前原に近い細野も長嶋も離党した。彼らは小池新党にすり寄る動きを見せている。彼らは前原に離党を勧告していると見るべきである。政権にすり寄る野党など意味がない。前原が代表になれば民進党は更なる存在意義を失うことになる。前原が怖れているのは、共産党と共闘関係にあった社会党が消滅したことへの懸念かも知れない。それは社会党の問題であって、共産党の問題ではない。世界の潮流もあったが理念を捨て政権に憧れたのである。
民主党から現在の民進党までの凋落ぶりは歴史的なものである。その後の安倍晋三の横暴で反理性的な政権の樹立と継続に最も貢献したのが、野党第一党のふがいない存在であることを銘記せよ。前原を選択し、さらなる自民党政治の横暴を支援するようなことがあってはならない。選挙協力と護憲すらできない狭量な前原を選択することなどあってはならない。
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