上図は今年元旦の能登大地震の初発の震度(右)と、能登の志賀原発の位置である。その後震源地は半島をなぞるように連発しているが、最大震度はまさかの志賀原発所在地で、震度7であった。
志賀原発の変圧器が爆発電源喪失したとの報道がある。(未確認である)実際に起きたかどうかはどうでもいいが、極めて危険なところに志賀原発が設置されているという事実は拭うことが出来ない。
今回の地震は群発化して今現在(2日)能登半島先端から佐渡島までの断層に沿った延長上に、絶え間なく起きている。下図は24時間で起きた震源地図である。こんな直上に原発があるのだ。
震災禍の最中に不謹慎であるかもしれないが、こんな危険なところに原発を、特に日本海にズラッと並べて、ベースロード電源にするとか、SDGsに沿ったものだとかいう発想が許せない。
志賀原発は活断層が直下にあるとか、活断層であるとかいう論争が繰り返されてきた。今回の地震を見ると、活断層可否論争に矮小化してしまっていることに気が付くだろう。この地区は太平洋側とは異なり、潜在性の地震が圧倒的に多く、そのため極地の被害は予測を超えることも珍しくはない。
例え原発が今回の地震に耐えたていたとしても、何の保障にもならない。建設費用は嵩むばかりで、
国内初の原発の臨界事故を起こしていたが、報告文書の改ざんなどを行い隠蔽してきた経緯がある。国策で建設された原発はに事故など起きてはならないのである。
しかし、事故は起きるし能登はその可能性も高いし、核のゴミは最終処分場はもとより、中間貯蔵施設さえ60年以上経ってもいまだ目処が立っていない。その間にも事故は必ず起きるし、住民不安は拭いようもない。
今回の地震を教訓に、再稼働など考える愚かな発想を国は直ちに止めるべきである。