かわいい男ばかりを集めて作ったタレント事務所ジャニーズ事務所の創始者、ジャニー喜多川がその商品を弄ぶ性被害を、際限なく繰り返していたことで騒がれている。すでに壮年期に入った元タレントたちが、10代から被害を被っていたことを公にしはじめた。
この男の性被害は、1965年に週刊サンケイで暴露されている。60年も前である。この事務所は巨大化して、喜多川はタレントの切傷与奪を持つようになった。被害者たちは喜多川の性被害を黙することで、表に出られるようになる。
報道も喜多川に協力することで、情報をもらうなど持ちつ持たれつであった。幾度かの暴露記事も、喜多川の力で抑え込んだ。日本の報道の側も権力側、喜多川への忖度である。
今回も、イギリスのBBC放送が性被害をあからさまに報道したことに始まる。一旦蓋が開けば、滝のように出てくる。喜多川は3年前に亡くなっていることも大きいだろう。
報道各社、特に巨大新聞やテレビ局は互いに報道を規制しあっている。私が環境問題で役場と交渉している時に知ったのであるが、新聞各社は大きな出来事であればあるほど、記者クラブの申し合わせで、何処かが出す抜くことはないように話し合っているのを知った。これが政治となれば、記者クラブなどで申し合わせ尚更である。
政権が兵器を、防衛装備品と呼べば各社一斉に兵器という言葉を封じる。キーウイをキーウ呼べば何処もがキーウというようになる。
日本の報道の閉鎖性は世界の知る所であるが、いみじくも今回はそれが証明された哀れな事件といえる。