詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

2020年10月30日(金曜日)

2020-10-30 16:15:20 | 考える日記
 私はまだボーヴォワール「アメリカその日その日」を読んでいる。こんなことが書いてある。

ほんとうの若者は、人間の未来に向かって自己を超出しようと懸命になる若者であって、自分に割当てられた領分に迎合的な諦めを以て閉じこもる若者ではない。

 まるで、いま私が日本の若者に対して感じていることそのままだが、ここで「いまの若者は」と言ってしまうのでは年寄りになってしまう。
 ホーヴォワールのことばを借りて、私自身が「若者」にもどってみることにする。「人間の未来に向かって自己を超出しようと懸命になる」ということを試みたい。
 いくつになっても「自己を超出しよう」とすることはできるはずだ。本を読む。そこでみつけた「ことば」を自分に引きつける。その「ことば」を頼りに、自分を動かしていく。この小さな行為も「自己を超出しよう」とする試みであるはずだ。

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