この夏、韓国を訪れた折にも感じたことだが、韓国でのK-1やプライドの
人気は日本以上なのかもしれない。
韓国のテレビは地上波のチャンネルが、そんなに多くない反面、有線放送や
衛星放送のチャンネル数が非常に多い。都市部であれば、ほぼ100%の
家庭が有線放送か衛星放送を楽しんでいる。
有線放送では地上波ドラマや歌番組の再放送などが多いわけだが、外国で
制作された番組の放送も目に付く。
K-1の試合もスポーツ専門チャンネルで毎日のように再放送されていた。
プサンのとある食堂で、備え付けの大型テレビの大画面に映しだされる
「アンディ・フグ」の試合(再放送)を見たときには、正直、驚きを感じた。
そして、目の前で繰り広げられる「アンディ・フグ」の試合に、僕の目と頭の
「焦点」を合わせる作業が必要になった。
つまり、数年の時間のずれを調整し、かつ異国という空間にいるはずの
自分を正確にそのテレビの前に位置づけなおすため、頭の中を整理するのに
少しばかり時間がかかったのだった。
9月24日付けで伝えられたYTNの報道によると、23日、大阪で行われた
「K-1ワールドグランプリ開幕戦」の生中継で、韓国人選手、チェ・ホンマンと
ボブ・サップの対戦の瞬間最高視聴率が、有線では過去最高の15.7%を
記録したという。
この試合は「MBC ESPN」という大手MBC系のスポーツ専門チャンネルが、
おそらく世界で唯一、韓国でのみ生中継を行った。
ちなみに、日本では当日の夜、若干の時間差を置き、録画放送でこの試合の
様子が放送された。
そう言えば、僕の義理の妹(妻の妹)が、こどもの世話を後回しにするほど
K-1にハマって困っていると、夫がなげいていたという話を妻から聞いたのも
この夏のことであった。