福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画とキムチチジミ

2020年12月28日 |  〇映画・映画音楽
불량남녀 「不良男女」 〇〇〇--
(1299)



2010年に公開された心温まるラブコメディ。

少しおバカな刑事と彼がお金を借りているカードローン
会社でコールスタッフをしている女性が主人公。

犬猿の仲だった2人がドタバタ劇の末、めでたく結ばれて
ハッピーエンド。

けっこう楽しく見れたコメディだった。

この映画で印象に残ったのは、主人公らの会食シーン。


△韓国式の大衆居酒屋で宴会する主人公ら<映画より>

彼らはおそらく、店の窓にもある「해물김치전
(海鮮キムチチジミ)などをつまみに飲んだの
だろう。


△左側に座った男女が主人公<映画より>

「ヲタク」自身、イカやキムチの入ったチジミを
家でよく見ているので(妻は釜山出身の韓国人)、
ついつい親近感がわいてしまった。


(終わり)

韓国映画と希望のツタ

2020年12月28日 |  〇映画・映画音楽
담쟁이  「ツタ」  〇〇〇〇-
(1298)



2020年に公開された異色のヒューマンドラマ。

主役は私立の女子高で国語の教師(期限付き任用)を
している40がらみの女性。彼女は同性愛者で、現在、
元教え子の恋人と2人で暮らしている。

そんな2人に突然の不幸が襲い掛かる。

女性の運転する車が事故に遭い、同乗していた
シングルマザーの姉が命を落とした。何とか命を
取り留めた女性は、下半身に麻痺の残る重傷を
負った。

リハビリのために長期入院が必要になった彼女。
それに1人残された恋人と養護施設に入った姪。

いつの日か3人でいっしょに幸せに暮らせる日が
来ることを信じながら、3人の新しい生活が始まる。

なかなか見ごたえのある映画だった。


△授業をする主人公<映画より>

この映画で特に印象に残ったのは、およそ10年前、
まだ恋人が高校生だった頃の授業のシーン。


△ホワイトボードには「ツタ」の詩<映画より>

主人公の女性は、ト・ジョンファンの詩「담쟁이(ツタ)」を
題材に授業していた。

저것은 벽
어쩔 수 없는 벽이라고 우리가 느낄 때
그때
담쟁이는 말없이 그 벽을 오른다
물 한 방울 없고 씨앗 한 톨 살아남을 수 없는
저것
은 절망의 벽이라고 말할 때
담쟁이는 서두르지 않고 앞으로 나아간다
한 뼘이라도 꼭 여럿이 함께 손을 잡고 올라간다
푸르게 절망을 다 덮을 때까지
바로 그 절망을 잡고 놓지 않는다
저것은 넘을 수 없는 벽이라고 고개를 떨구고 있을 때
담쟁이 잎 하나는 담쟁이 잎 수천 개를 이끌고
결국 그 벽을 넘는다


水も土もない壁を這い上がり、いつしか緑の葉で
壁を覆いつくし、壁を乗り越えて行くツタを、絶望を
乗り越える意志と希望の象徴としてうたった短い詩だ。

それは、そのままこの映画のテーマとも重なって
いた。



(終わり)