福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画とヨガ教室

2020年12月07日 |  〇映画・映画音楽
요가학원  「ヨガ教室:死のクンダリーニ」 〇〇---
(1274)



2020年に公開されたホラーミステリー。

主人公はアラサーの広告モデル。


△スポーツジムで開かれている健康的なヨガ教室<映画より>

徐々に若さを失っていく自分に危機感を抱いた
彼女が、済州島の休養地で開かれるヨガ教室の合宿に
参加する。目的は、若返りだ。


△いかがわしいヨガ合宿<映画より>

しかし、その教室は、クンダリーニ(生命の根源的
エネルギー)の覚醒などと参加者を騙し、実際は
麻薬を使い、参加者の食欲を抑え、「神秘体験」や
性的エクスタシーを経験させていた。


△大蛇の悪霊との関連が疑われる主催者の女性<映画より>

ところが、伝説(徐憐判官の大蛇退治)の中では退治
されたことになっている済州島の大蛇の悪霊が、麻薬で
錯乱した参加者の精神に働きかけ、残忍な連続殺人を
引き起こさせる。


△実在の「判官徐(憐)公記念碑」<映画より>

そして、犯罪の隠れ蓑(蛇の悪霊の復讐の手段?)に
なっていたヨガ教室は壊滅する。

残酷なシーンの多い展開ではあったが、そこそこ
見ごたえのあるミステリーだった。


(終わり)

韓映画と2種類の住所

2020年12月07日 |  〇映画・映画音楽
   「The Call」  〇〇---
(1273)



2020年に公開された異色のサイコスリラー。

母親の入院で空き家になった実家(全羅南道)に
戻ったアラサーの女性が、家の固定電話を通じ、
20年前を生きるサイコパス女性と時間を超越した
戦いを繰り広げる。

一旦は戦いに勝利したかに見えたが、最後のどんでん
返しで戦いにまだ決着がついていないことが明らかに
なる。

「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、印象に
残るシーンがあるにはあった。

ここでは2つだけ紹介しておく。

1つは実家に届いた電気料金の支払いを督促する封書。

実家の住所が2種類で表記されてあった。



上は新式の道路名住所(アメリカ式)で、下が旧来の
番地名住所(日本式)。住所をめぐる現代韓国社会の
実情の一端が見て取れる。



もう一つが墓地。



エンドロールの紹介によれば、撮影地は城南市の
「プンダン(盆唐)メモリアルパーク」。



経済的に余裕のある都市住民たちの終(つい)の
棲家だ。


(終わり)