百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)で延吉の街を
観察していて気づくことは、いい悪いは別問題として、宗教関連
施設が極端に少ないという点だ。
特に占いや祈祷関連の施設に至っては、表面上、ほぼ、皆無に
等しい。
社会主義国の面目躍如といったところか。
この間、百度地図のストリートビューで「ヲタク」が見つけ出した
延吉市内の占い、祈祷関連の施設はたったの一つ。
△延吉の祈祷所
仏教系の祈祷所のようだ。
街角の宣伝については、かろうじて4つ見つけ出した。
一つは風水だけの宣伝。
あとの3つは、「周易」(易学)占いや四柱推命(八字)占いの宣伝だ。
風水や易学占いは、主に路地裏で行われていると見える。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
1951年以来断交が続いているバチカン(ローマ法王庁)と中国との間で、
この2016年1月、司教の任命方式に関する新しい合意が成立したとのこと。
その内容は、中国側が作成する候補者リストの中から、ローマ法王が
司教を任命するという妥協策だ。
いわゆる「信教の自由」とは、ほど遠い内容だが、こうした動きが、
バチカンと中国当局の関係改善につながっていくのか、注目される
ところである。
△延吉市のカトリック系教会(百度地図2014年5月撮影)
小さいとは言え、延吉市内にもカトリック系の教会が存在して
いる。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
中国が多民族国家であることは、知識としては知っていた。
しかし、まさか朝鮮族自治州の州都である延吉にも、回族の
イスラム寺院(モスク)があろうとは、思いもしなかった。
△延吉市のイスラム寺院(百度地図2014年5月撮影)
イスラム寺院のことを、中国では「清真寺」と呼ぶ。
△清真寺の車には当局への恭順を示す「愛国愛教」の文字(百度地図)
延吉に住む回族のコミュニティーの核となっている施設だ。
△延吉市のイスラム寺院(百度地図2014年5月撮影)
また、街中にある「イスラム火鍋」などの飲食店も、回族の大切な
交際の場になっているのだろう。
△延吉のイスラム系鍋料理店(百度地図2014年5月撮影)
2店のイスラム系料理店を見つけた。
△延吉のイスラム系鍋料理店(百度地図2014年5月撮影)
それにしても、やはり、中国は奥が深い。
(終わり)
延吉市にロシア風の建築物が多いことは、当ブログでもすでに
紹介した。(関連記事)
△延辺朝鮮族自治州州政府庁舎(百度地図2014年5月撮影)
今回も関連の話題となる。
△延吉市警察本部(百度地図2014年5月撮影)
特に大きな意味はないと思われるが、延吉市にある延辺朝鮮族
自治州の公安局(州警察本部)の建物も、実に堂々とした
ロシア風建築物だ。
△延辺朝鮮族自治州警察本部(百度地図2014年5月撮影)
ロシア風の丸屋根が乗っかることで、他の政府系機関に比べ、何となく
威厳が増しているような気がしないでもない。
(終わり)
百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)を使った延吉観察には、
まだまだ興味が尽きない。
△延吉の幼稚園の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
自分でもあきれるほどだ。
△上記の警務室が設置された幼稚園
おそらく、いい意味でも悪い意味でも「ヲタク」の常識を覆(くつがえ)す
世界の現実の一端が、そこに写り込んでいるからだろう。
△延吉の小学校の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
韓国語の通じる朝鮮族自治州とは言っても、そこは中国だ。
△延吉の小学校の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
ストリートビューで街の表層をのぞくだけでも、日本や韓国とは
全く異なった価値観が見て取れる。
△安図県の小学校の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
例えば、幼稚園(一定規模以上)から小学校、中学校(日本の中高併設)、
高級中学(高校)に至るまで、大勢の子どもが集まる全ての教育施設の
正門横に例外なく設置されている「校園警務室(POLICE OFFICE)」。
△延吉の中学校(中高併設校)の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
延吉や安図県の学校には、子どもの安全を守るため、わざわざ警察官が
配置されているのだ。
△延吉の中学校(中高併設校)の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
別の言い方をするなら、延吉や安図県など朝鮮族自治州の学校では、
学校の校門横に必ず派出所がある、ということだ。
△延吉の中学校(中高併設校)の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
ストリートビューからは、教育の内容や質を測り知ることはできない。
△延吉の中学校(中高併設校)の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
しかし、朝鮮族自治州(おそらく中国)では、教育という人間の営みに
それ相応のお金をかけ、関心を注ぎ、力も入れている。
△延吉の高級中学(高校)の「校園警務室」(POLICE OFFICE)
各種の学校の立派な外観が、そのことを雄弁に物語っている。
△安図県の中学校(中高併設校)の警務室を校庭側から見る
なお、延吉市のお隣、安図県のある中学校の校園警務室には、駐在する警官の
顔写真まで張り出されていた。
△上記と同じ警務室
警務室の仕事は、「ヲタク」が思うほど楽なものではないのかもしれない。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
△延吉市郊外の昔ながらの胡同
いくら朝鮮族の自治州でも、おそらく中国内で韓国の衛星放送を
見るのは公的には認められていないはずだ。
△延吉市郊外の昔ながらの胡同
インターネットの利用にすら厳しい制限を加えている中国当局が、
自由主義国(韓国)の衛星放送について自由な視聴を認めているとは
考えにくい。
△壁にははっきりと「한국위성(韓国衛星)」の文字が見える
しかし、実態として延吉市において、朝鮮族のかなりの世帯で
韓国の衛星放送を見ているのではないかと考えざるを得ない。
上記の画像からも見て取れる通り、韓国の衛星放送を見るための
受信器具が、何らかのルートで売買されているのは間違いない。
朝鮮半島に近い延吉ならば、受信器具さえそろえれば、2、3の
衛星を通じ、韓国の主要テレビ局の放送が無料で見れるのだ。
その気になれば、有料サービスのSkylifeを見ることだって可能だろう。
△延吉市郊外の昔ながらの胡同
百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)では、延吉市の
かなりの世帯が衛星放送を受信していることが確認できる。
中国のテレビ放送は、CATV(ケーブルテレビ)が主流だとのこと。
△非常にアンテナの多いマンション
中国のテレビを見るためなら、わざわざアンテナまで設置して
衛星放送を見る必要はないのだ。
(終わり)
中国で反日感情が先鋭化するたびに、身近なターゲットとして被害を
受けやすい日本車ではあるが、延吉市でも、日本車はそこそこの
人気を得ている。
百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)を見ていても、日本車の
健闘ぶりは容易に確認できる。
ここでは、延吉で健闘する日本車のシンボル的情景として、延辺大学の
本部前の画像に写り込んだ2台のTOYOTAカムリを記録しておく。
全くの偶然だろうが、延辺大学本部前で撮影車とすれ違う車(左)も
撮影車を追い越していく車(右)も、ともにTOYOTAのカムリである。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)で延吉市を観察して
いると、延吉市民にとって不名誉な事実を目にすることもある。
特に、中国語で「胡同(フートン)」と呼ばれる路地に入ると、
普段着の延吉市民の暮らしをのぞき見するような場面に出くわす。
延吉では、外出時に不意に便意に襲われた時、街中の建物の陰で
用を足す人が、かなりいるようだ。
そうは言っても、さすがに大きい方の処理まで街角ですますのは
いただけない。
△公衆トイレ
ちなみに、街中に「公厠」(公衆トイレ)がないわけではない。
△韓中英露4か国語表示の公衆トイレ
ただし、ストリートビューで見る限り、延吉の公衆トイレはあまり清潔では
ない。
また、入り口が男女別々のトイレは少ない。
(終わり)