BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法先生ネギま! 354時間目 『怪傑!魔法探偵・夕映』

2012-03-07 14:18:01 | UQH/ネギま!
はーあ。
なるほどね・・・・・・・

まぁ、このスピンオフ的展開は渡界機が出てきたところで想定されたことではあったけど、まさか、さすがにこんなことはしないと思っていたんだけどなぁ・・・・
このまま、実質的にユエの話にして続けてもいい感じで。

魔法世界編に入ってからの彼女の振る舞いは、たしかに既に作中内スピンオフのような感じではあった。一人だけ、全く違う時間を生きてしまったわけだし。そもそも、彼女が記憶喪失になった理由も、あまりクリアには明らかにされたなかったし。

つまり、ユエ自身は、作中で既に別世界を経験していたわけで。
だから、彼女がスピンオフの主人公になるというのは、まぁ、ありだよね。
それに、前回の明日菜の「似た者同士」というのは、要するに修行バカってことね。
ユエの魔法使いの修行はあまりにも物語に溶け込んでいたから、その意味ではノーマークだったのは確か。なるほどねぇー。

と は い え 

なーんかさ、「完結」って言葉に踊らされてないか?この1ヶ月ほど、

ってのが、率直な感想かなぁ。

これも渡界機が出てきたところで思ってたことだけど、やっぱり、作者はネギま!を終わらせる気がないよね。でも、多分、彼の都合では、終わらせたい。もうマンガを描くのが飽きちゃったのかもしれないし、よくわからないけど、副業?でやってる電子マンガ?のビジネスに集中したいのかもしれない。ともあれ、理由はどうあれ、ネギま!の連載は一旦終えたい。しかし、終わらせるにはあまりにも物語を広げすぎてしまった、じゃ、どうするか。

終わり方は何通りもあるってことにして、とりあえず打ち切ればいい、
それなら、終わったようで終わらない感じで終わることができる ← なんぞ?w

「真の終わり」は、もしかしたら自分自身に余裕ができたらもう一回かけばいい。
あるいは、勝手に二次創作ででも、ファンがその可能性を探ればいい。
あるいは、もう何か設定が面倒になってしまったから、続きはマンガじゃなくて、ラノベにすればいい。それなら原案と主なセリフだけ考えて、あとは新人の力のある作家に任せればいい・・・とかね。
てか、書いてくれるなら、西尾維新にもでノベル化してもらえばいいw

まぁ、実際、話がでかくなりすぎたってことだよね、無意味に。

魔法世界編の途中から、いわゆるDBZ化が進んでいたから、いやーな感じはしていたけど。

ただ、DBZと違ったのは、主人公が強くなりすぎた・・・のではなくて、ネギま!世界があまりにも複雑になりすぎたってことで。ファンタジーもSFもラブコメもバトルも・・・とてんこ盛りで。

で、とりあえず連載の終わり、というか、さしあたっての終止符を打つに当たって採用したのがラブコメの文法だった。

だから、麻帆良祭体育祭からのネタがひたすら「ネギの好きな子は誰か」に焦点を当てていた。それを話題として引っ張っておけば、最後にその想い人が明らかになったら、まぁ、とりあえず終わった感は出てくるから。

こんな感じかなぁ。

だから、今回の話も特段に感想とかないんだよね。

まぁ、まき絵の弟が(いまさら)登場とか、成人したユエは何かねとか、え、あのエロキャラがここでまさかの再登場?とか。ホント、どうでもいい。

一点、「ネギの教え子」ってのが、皆、魔法使い的に扱われているってことは、少なくとも、卒業式から7年は仮契約は生きていたってことで。ってことは、本契約とか、オコジョ設定とか、もうガン無視ってことなんだな、とかね。

ということで、いったいこれで次回「完結」ってどうするの?

なんだかなぁ。

大体、どうするの?っていうこと自体、ネットのバズに貢献するだけでなんか、踊らされてる気がするんだよねぇ。思う壺というか。

ホント、ちゃんと終わらせてくださいな。

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モーレツ宇宙海賊 第9話 『華麗なる船出』

2012-03-07 00:50:39 | Weblog
相変わらずいい話。
茉莉香の動きは察しが良くて小気味いい。

というか、この子のいいところは、皆まで聞かない、というところ。
物事を最後まで明らかにしない。
ある意味で阿吽の呼吸をよしとする。

まぁ、その分、物語的には、腹に一物ありそうな人や、面従腹背の人までも明らかにしようとしないってことも出てくるのだろうけど。それは出てきた時に考える。

ただ、そういう茉莉香の性格は、グリューエルがもしかしたら彼女を利用しているだけなのかも、という印象を与えなくもないのだけど、それは今後の展開次第かな。

この作品、何かそういう曖昧なところが嫌だという人もいるようだけど、それは考え方次第かなと。

たとえば、私掠船免状を持つとはいえ海賊だからこれは悪で、茉莉香はそんな極悪非道の世界に嬉々として加わっていったのが理解不能、という声もあるようだけど、そういうのはちょっと設定に対して潔癖すぎるし、世の中、割りきって見過ぎだよね。

一応、本当の歴史にある私掠船免状って、例えば、イギリスのエリザベス1世の頃のキャプテンドレークあたりが有名で、彼は女王から免状をもらって海賊をしていた。この場合は、海賊といってもイギリス船籍の船は襲わず、他国の船から強奪することだけだけだった。要するに他国の富を強引に自国のモノにする。強奪された側は当然、文句を言うわけだが、免状を持った海賊は船籍のある国に戻ればお咎めなしどころか歓迎される。だから、軍と同等とみなされる。軍は他国の領土を攻略し、場合によれば奪うわけで、一方、海賊は富を奪う。

まぁ、このあたりの話は『ホライゾン』の2巻を読めば概ね雰囲気はわかるはずだけど。

で、モーパイ世界の場合、私掠船が同様の位置づけをされているかどうかはわからないけれど、とりあえず、そうだと考えれば、船長が失職したことが「公示」されるのも腑に落ちるし、茉莉香が「海賊は軍に準じる」と言われるのも納得が行く。だから、彼女が悪逆非道なことをするのは、彼女の国以外の船籍の船に出会った時になるはずだけど、そういう描写が今後はあるのかどうかはわからない。まぁ、本番の営業行為としてあるのだろうけどね。

でも、前にも書いたように、茉莉香が海賊になるかどうかは実はほとんど選択肢がない。

なぜなら、この世界の免状は直系の子供しか受け取れないから。

で、このあたりが、茉莉香の生来の勘のよさに繋がってると思
家業として引き継ぐのは、多分この世界の海賊というのが、一種の御庭番や隠密のように、表沙汰にできない難題の解決役を担っているはずだから。だから、決して公開できない情報や事実を海賊だけが当事者としてもつことになる。

このあたりは、チアキが、真実なんて当事者しか知りえないと言ってるところからも多分そう。彼女も次期船長の役割が世襲で決められているから、そのあたりの「海賊の掟」を既に身につけている。

秘密を漏らさないことの要諦の一つは、必要以上に知ろうとしないこと。

そして、茉莉香は、判断力の早さに加えて、どうやらそういう傾向も親譲りでもっているみたい。だからこそ、個別の特殊能力をもたない、ポッと出の高校生でも、船長をやれる。

判断力と勘のよさが、彼女にはあるから。

もちろん、第二話で梨理香が示したように、いつかは人を殺めるような引き金をひく時が来るかもしれない。あまり見たくはないけど、きっとあるのだろう。海賊だから。

でも、そこでもきっと、裏稼業としての自負をもって行うことのように思う。

だから、この物語に何らかの正義のようなものがあるとすれば、それは何かをなすときには、するかしないかの決断をする責任が伴う、ということではないのかな。そして、それはもちろんリーダーである船長にかかってくるものとして。

そう考えると、茉莉香は今のところ、頑張っていると思うし、その方向性が間違っていないと思えるからこそ、彼女の成長の様子に安心できるし、彼女が向かおうとしている方向にも納得が行くのだと思う。

ただ、海賊である以上、全ては決して綺麗事では済まないだろう。
とはいえ、世の中のリーダーが行う決断で綺麗事だけで住むようなものがあるのか。

真面目に捉えれば、この物語はそういうアイロニーももった物語なのだと思う。その風刺気味なトーンを、茉莉香やチアキの成長物語でうまくくるむことで、それとわからないものにしているのだと思うけど。

でも、こういう風に茉莉香たちの世界を読み解いてからと言って、彼女らの行動まで貶められるようなものではない。むしろ、そういう裏稼業の中での決断をこなしているところはいい。

感覚的には『セーラー服と機関銃』みたいな感じ。

でも、あれよりも私掠船免状をもつ海賊のほうが、まだ御庭番としての公務を伴う分、さらにその存在は、善悪の狭間にあるように思えるけれど。

ま、かなり真面目に書いてしまったけど、モーパイは想像して以上に面白いことは変わらない。

いいじゃない、幽霊船、海賊っぽくてw

次回も楽しみだよw

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