やっぱり、これは終わり方としてはダメだと思う。
なぜなら、何も終わらせていないから。
あえていえば、この終わり方は妖精物語の終わり方。
過程は関係なく、最後は皆が幸せな夢のなかで終わる、というもの。
魔法先生のファンタジーだったわけだから、妖精でいいじゃん、というのはわからなくはないけど。
でも、それにしては、途中でばらまいたもろもろの伏線が多すぎた。
強い言葉を使えば、裏切られた、とか、騙された、とかに近い。
ネギま!、お前もか! 、という感じ。
単純に、美味しいパーツを持ってきて、それをシャッフルして組み合わせて、途中の過程はわかりやすいバトルや謎解きでつないで・・・という方法自体が、物語をバカにしてるようにしか思えない。
で、ネギま!は、畳長ではあったけど魔法世界編の終了まではギリギリ物語に流れがあった。
で、その物語には一応のけじめをつけながら、話をたたむと思っていたのだけど。
それは、ちょっと期待しすぎていた、ってことだよな。
最後はハッピーだからいいじゃない、ってのは、あまりに作者を慮りすぎだと思う。
それじゃ、ダメだと思うな。だって、ネギま!を動かしてきた肝心な話がそっちのけの終わりだから。そこから見れば、一人一人のクラメスメイトの後日談がどうなろうとどうでもいい。
最初からあって、だから、最後に外しちゃいけなかったのは、
ナギの後ろ姿を追いかける物語
ネギの村の人々を救う物語
麻帆良でネギが先生をすることになった理由を探る物語=麻帆良という場所の問題
この三つでしょ。
他にもいろいろ回収しなきゃいけない伏線はあるけど、でも、とにかく最初の頃からあった疑問、というか、物語を読ませるものにしていた謎はこれらでしょ。
で、この三つは魔法世界編の終盤で、始まりの魔法使いや造物主の話として、根底でつながっているものとして示された。例の、ナギによる「オレを殺しに来い」というセリフで。
それなのに、そこを有耶無耶にしたら、お話としてもう破綻だよ。
最後の最後で、舞台が袖から崩壊していくようなもの。
ナギをあっさり出してしまったことにひどく違和感があるのはこのことに尽きる。
あとは、37巻の扉にあったような、ネギとナギ(?)の決着、という惹句とか。
あからさまに嘘というかツリじゃない。
そういうのを読者にしちゃダメだろ、作者自身が。
お話はお話として楽しみたいと思ってるものからすると、さすがにこれはひどいと思うな。
エンタメ作品というのは、本だろうがマンガだろうが、ヒット作にしようと思ったら本来なら手に取らない人にも、いろいろ理屈をつけて売らなきゃならない。だから、大なり小なり、いらないものをその気にさせて買わせるのは当然だとは思う。
でも、そこにはそれだけは踏み外しちゃいけないラインがあるはずで。
上の3つの疑問は、回収できないなら、それこそ謎のままにして終わるべきだった。
そこを脳内補完しろ、と言われたら、それはしただろう。
全体の大きな物語は終えることがなく、その前の小さな一つの物語を終えて終わる、というのも、あまりカッコイイものではないけど、ありえる終わり方だから。
繰り返しになるけど、ナギを最後にあんな形で出したのは、大失敗。
白けるどころの話ではない。
なぜなら、物語を進めてきた根幹の疑問をほぼなかったことにしたのだから。
7年後くらいなら魔法世界を救うことで手一杯でナギのことまで手が回らなかった。
それでも良かったくらい。
これは続編とか番外とかいう以前のことで。
このネギま!の物語としてケリをつけなきゃいけなかったことだと思う。
あと、ナギとネギがふたりとも笑って出てきて、そこでアリカの話がないってのはあまりにも不自然。
逆に、アリカの救済なり死別の話が外伝的に書かれることの含みなのかもしれないけど。
文字通り受け止めると、ナギが真性のバカにしかみえない。それはどうなのだろうね。キャラ崩壊じゃない。
そこがクラスメイトの去就なんてどうでもいいと思ったことの理由でもある。
他に触れなきゃいけないことがあっただろう、物語として、と。
あーあ、踊らされちゃったかな、全く。
なぜなら、何も終わらせていないから。
あえていえば、この終わり方は妖精物語の終わり方。
過程は関係なく、最後は皆が幸せな夢のなかで終わる、というもの。
魔法先生のファンタジーだったわけだから、妖精でいいじゃん、というのはわからなくはないけど。
でも、それにしては、途中でばらまいたもろもろの伏線が多すぎた。
強い言葉を使えば、裏切られた、とか、騙された、とかに近い。
ネギま!、お前もか! 、という感じ。
単純に、美味しいパーツを持ってきて、それをシャッフルして組み合わせて、途中の過程はわかりやすいバトルや謎解きでつないで・・・という方法自体が、物語をバカにしてるようにしか思えない。
で、ネギま!は、畳長ではあったけど魔法世界編の終了まではギリギリ物語に流れがあった。
で、その物語には一応のけじめをつけながら、話をたたむと思っていたのだけど。
それは、ちょっと期待しすぎていた、ってことだよな。
最後はハッピーだからいいじゃない、ってのは、あまりに作者を慮りすぎだと思う。
それじゃ、ダメだと思うな。だって、ネギま!を動かしてきた肝心な話がそっちのけの終わりだから。そこから見れば、一人一人のクラメスメイトの後日談がどうなろうとどうでもいい。
最初からあって、だから、最後に外しちゃいけなかったのは、
ナギの後ろ姿を追いかける物語
ネギの村の人々を救う物語
麻帆良でネギが先生をすることになった理由を探る物語=麻帆良という場所の問題
この三つでしょ。
他にもいろいろ回収しなきゃいけない伏線はあるけど、でも、とにかく最初の頃からあった疑問、というか、物語を読ませるものにしていた謎はこれらでしょ。
で、この三つは魔法世界編の終盤で、始まりの魔法使いや造物主の話として、根底でつながっているものとして示された。例の、ナギによる「オレを殺しに来い」というセリフで。
それなのに、そこを有耶無耶にしたら、お話としてもう破綻だよ。
最後の最後で、舞台が袖から崩壊していくようなもの。
ナギをあっさり出してしまったことにひどく違和感があるのはこのことに尽きる。
あとは、37巻の扉にあったような、ネギとナギ(?)の決着、という惹句とか。
あからさまに嘘というかツリじゃない。
そういうのを読者にしちゃダメだろ、作者自身が。
お話はお話として楽しみたいと思ってるものからすると、さすがにこれはひどいと思うな。
エンタメ作品というのは、本だろうがマンガだろうが、ヒット作にしようと思ったら本来なら手に取らない人にも、いろいろ理屈をつけて売らなきゃならない。だから、大なり小なり、いらないものをその気にさせて買わせるのは当然だとは思う。
でも、そこにはそれだけは踏み外しちゃいけないラインがあるはずで。
上の3つの疑問は、回収できないなら、それこそ謎のままにして終わるべきだった。
そこを脳内補完しろ、と言われたら、それはしただろう。
全体の大きな物語は終えることがなく、その前の小さな一つの物語を終えて終わる、というのも、あまりカッコイイものではないけど、ありえる終わり方だから。
繰り返しになるけど、ナギを最後にあんな形で出したのは、大失敗。
白けるどころの話ではない。
なぜなら、物語を進めてきた根幹の疑問をほぼなかったことにしたのだから。
7年後くらいなら魔法世界を救うことで手一杯でナギのことまで手が回らなかった。
それでも良かったくらい。
これは続編とか番外とかいう以前のことで。
このネギま!の物語としてケリをつけなきゃいけなかったことだと思う。
あと、ナギとネギがふたりとも笑って出てきて、そこでアリカの話がないってのはあまりにも不自然。
逆に、アリカの救済なり死別の話が外伝的に書かれることの含みなのかもしれないけど。
文字通り受け止めると、ナギが真性のバカにしかみえない。それはどうなのだろうね。キャラ崩壊じゃない。
そこがクラスメイトの去就なんてどうでもいいと思ったことの理由でもある。
他に触れなきゃいけないことがあっただろう、物語として、と。
あーあ、踊らされちゃったかな、全く。