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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ソードアート・オンライン 第23巻 『ユナイタル・リングII』 感想: ユナイタル・リングはブレイン・バーストのプロトタイプ!

2019-12-16 22:31:05 | SAO/AW
実に、一年ぶりに刊行された「ユナイタル・リング編」の続編、第二章。

前巻最後で、アルゴ姉と神邑樒の登場に、おおー!と思ったものの、ユナイタル・リング編自体、あれ、どんなふうに始まっていたんだっけ?という、ちょっと疑問に思いながら、読み始めたのだが・・・

でも、そんな心配は無用だった。

シノンによるGGOからのコンバート編によって、何が具体的に起こっていたのか、徐々に思い出せた。

こういうところは、上手いねぇ。

で、とりあえず、スペース、空けときます。






































ということで、

ユナイタル・リングはブレイン・バーストのプロトタイプ

というのが、今回、読んで痛感したこと。

・・・となると、この先きっと「知性間戦争」が生じるはず。

とはいえ、それはもう少し後になって記すとしてw


まず書かねばならないのは、

そうかぁ、シリカとリズ、アルゴとは初対面だったのかぁ。
それはそれで新鮮な驚き。

いまだに、新たな出会いが生じるとはね。

そして、そのアルゴは最後にキリト経由で菊岡に遭遇する。
もう、転校してきたの、このためだった、ってのがミエミエじゃないかw

なんていうのか、この先、やっぱり、アルゴ姉は、外側からユナイタル・リングの秘密に迫っていくのだろうな。菊岡との関係も含めて。


それはさておき、その「ユナイタル・リング=UR」だけど。

冒頭のシノンのURコンバートの描写からすると、いきなりだけど、URの世界って、後のブレイン・バーストの世界のように見えるね。

シノンの印象だと、アムスフィアのスペックでは、URの世界のレンダリング速度についていけないということでしょ?

つまり、何らかの演算力の補填が、サーバーなりクラウド上でなされていないと、それだけのVR世界を構築できない。

となると、ここで、アクセル・ワールド(AW)の世界を前提にして考えると、

URへの「コンバート」というのは、たぶん、ALOやGGOのプレイヤーのフラクトライト情報を、ブレイン・バーストのように、一度コピーして、そのコピーしたフラクトライトの上でプレイさせている、ということなのではないか。

そして、このタイミングで、明日奈のクラスに神邑樒が転校してきたことを考慮に入れると、樒の実家のカムラが、シード仕様のゲームをハックして、見込みのあるプレイヤーをコンバートして実験しようとしている、ということなんじゃないかな、とかね。

てか、明日奈がかつて通っていて、樒が転校前まで所属していたエテルナ女子学院、って、AWの世界で、オシラトリ・ユニバースを率いるホワイト・コスモスが通っている学校だよね?

つまりは、樒は娘のホワイト・コスモスもエテルナ女子に通わせていたことになる。

もう思いっきり、ネタかぶりじゃんw

で、こうした状況証拠から考えると、URがブレイン・バーストのプロトタイプというのは、ほぼ確定なんじゃないかな?

そう思うとさ、気になるのはユナイタル・リングの省略形のURで、
これ普通に読んだら「ウル」だよね。
元祖のウル
原初のウル
つまり、ブレイン・バーストの「ウル」、すなわちプロトタイプ。

で、改めて21巻の最後のイラストをみなおすと、神邑樒の容姿って、たしかにAWのヒロイン黒雪姫によく似ている。

となると、黒雪姫が(AWの主人公である)ハルに述べた出生の秘密から推測するに、黒雪姫が移植された「魂のコピー」のオリジナルって明日奈のものである可能性が高そうだね。

あと、AWの世界のオリジネーターという存在も、たぶん、このURを実験運用している間に生じた「フラクトライトのコピー」をそのまま、転用した可能性が高いんじゃないかな?

そうなると、グラファイト・エッジの「魂」が、たとえば、もともとはキリトのものだった、という話もありえそうだし。

もちろん、この世界には、オリジナルのキリトの他に、200年後のアンダーワールドから帰還した時の、その200年の記憶をもつフラクトライトも存在している。

それに、たぶん、茅場のマインドアップロード体も。

てか、もしかしたら、そもそも茅場のマインドアップロード体自体が、彼のフラクトライトのコピー体という可能性もあるよね。

なぜなら、茅場が存命していた時点で、すでにフラクトライトの理論はあって、それを使ってラーズがアンダーワールドの構築を進めていたわけだから。

だったら、茅場ほどの天才なら、フラクトライト理論の実装を試そうとしていてもおかしくはないでしょ?

あー、だとすると、もしかしたら、「元祖アインクラッド」のデスゲーム自体が、フラクトライトのコピー体を、SAOサーバーにストアするための、そしてストア後、自由にそのフラクトライトを利用するために用意された方便だったのかもしれない。

残念ながら、まだそのときには、ブレイン・バーストのようなフラクトライトのオリジナルとコピーの間の同期システムが開発されていなかった。

とにかく、フラクトライトのコピーを作るところが精一杯だった。

だとすると、たとえば、SAOの前巻の22巻で、サチの亡霊なり残留思念が現れていた、という話もありえないことではなくなる。

だって、すでにSAO世界には、純正の人工フラクトライト知性体であるアリスが存在しているわけだし。アリスのフラクトライトを納めたサーバーもすでに存在するわけで。

それらの要素技術をかき集めることで、次のVRシステムたる、ブレイン・バーストシステムが開発されていく。

つまり、ユナイタル・リングは、ブレイン・バーストの試作品であり、
SAOのユナイタル・リング編は、AWの序章、前日譚になる。


となると、もしかしたら、カムラ本家は、茅場が用意したザ・シード・プログラムに秘められた、フラクトライトへのバックドアを探すために、明日奈に娘を近づけさせたのかもしれない。

あるいは、そもそもこの「UR」というプログラム自体が、茅場が予め仕込んでおいたものかもしれないけれど。

さらにあるいは、アンダーワールド編でこの世に戻ってきた「200年後のキリトのフラクトライト」がアンダーワールドを守護するために用意したプログラムかもしれないけれど。

だから、たぶん、茅場もキリト・フラクトライトもともに、URの創生に関わっている。

となると、AWの文脈からすれば、このUR編は、たぶん、ブレイン・バーストが作られることになった「知性間競争」への序章でもある、ということになるはず。

さっきも書いたように、だいたいURの「一度でも死ねば二度とログインできない」というルールが示唆していることは、このSAOのUR編の時点では、まだフラクトライトのコピーと、オリジナルの(本人の脳内の)フラクトライトとの「同期」を取る技術がまだ確立されていないからではないのか。

しかし、となると、そんな「ヤバい」技術開発の闇に挑もうとしているアルゴ姉は、すでに絶讃ピンチ中なんじゃないの?

というか、間違いなく、この先、一度、カムラに襲われるよね?

そのための防波堤としても、予め菊岡に接触した、ということなのかな。

もしかしたら、菊岡自身が、URの開発に関わっているのかもしれないし。

いや、もっといえば、そもそもアルゴ姉が身分を偽っていて、実は、カムラがキリトのもとに送ったスパイという可能性もあるよね。

だって、アルゴ姉は、キリトが総務省やアンダーワールド計画と深い繋がりがあることをすでに知っていたわけだし。

MMOトゥデイのライター/リサーチャー、というアルゴ姉の名刺の肩書にしたって、そうしたスパイ活動のための「表の顔」という気もするし。

てか、だいたい、こうした世界の陰謀ものにおける「ジャーナリスト」って、たいてい、スパイ稼業の人だよね。

ハッカーみたいなもの。

実際、アルゴ姉もそのあたりのスキルも相当習熟しているみたいだし。

だから、当面、彼女はURの世界にはダイブしない、と答えていたんじゃないの?

でも、それがとうとう次巻ではダイブするみたいだから、彼女の諜報スキルが、どこまでキリトたちに役立つのか。

望むらくは、アルゴがキリトを裏切らないように。

そして、神邑樒はどう、明日奈に関わっていくのか。


しかし、1年に1冊の刊行で、この物語の展開ペースはさすがにしんどい。

せめて半年に1冊くらいのペースは保ってくれないかな。

なにしろ、まだUR編、序章の中盤くらいな感じしかしないから。

次回、アルゴvs菊岡、の対決から、物語の核心にジャンプしてくれることを期待。

もうちょっと加速してくれないと、もったいない。
せっかく、真面目に、SAOとAWが接近し始めてきたのだから。

とはいえ、同じように、この先、AWの方でも、URの存在を匂わせるようなエピソードが挟まれていくのだろうなぁ。

しかし、こう見てくると、やっぱりオシラトリ・ユニバースは、というか、黒雪姫の姉であるホワイト・コスモスは、ブレイン・バーストを守るために、今まで悪事のように見えることを行ってきたようにしか見えない。

だって、黒雪姫って、人工授精×人工子宮×魂複製の上に誕生した人間で、となると、どう考えても、ゆくゆくは純正フラクトライトを生身の人間に転移させるためのプロジェクトにしか見えないじゃない。

というか、黒雪姫の生身にコピーされた魂が、明日奈ではなくアリスだった可能性すらありえるわけだから。

とんでもない陰謀プロジェクトにしかみえない。

その阻止に、神邑/カムラに縁のあるエテルナ女子学院がかかわった、というようにしか見えないから。

むしろ、エテルナ女子学院が、黒雪姫みたいな「純正フラクトライトの人間体」が生育されるための機関になっている可能性だってあり得るわけだから。。。

・・・という具合に、もう、SAOとAWはホントに完全にリンクしてきたね。

もはや、かつてあってキリトとハルの接触だって、量子力学的なエンタングルメントのようにすら思えてくるし。

あー、この先、どうなるんだろう?

あ、そうそう、珍しく、シリカやリズ、クラインやエギルが、きちんと本編に絡んできているのは面白い。彼らはちゃんとパーティとしてURをプレイするのかね?

で、そこにアルゴも加わる。
どんな冒険になるのか?

超・楽しみなので、とにかく、刊行速度をあげてくれー!


とまれ、もうどんどんいろいろと想像は広がっていくので、また後で思いついたら書くかもw


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鬼滅の刃 第187話 『無垢なる人』 感想

2019-12-16 14:04:29 | 鬼滅の刃
そうか、珠世さんは、縁壱が生きていた頃から鬼なのか。。。
さすがは吸血鬼。

しかし、縁壱がいきなり無双すぎて驚く。
無惨と相対して、その場で必殺技を編みだすとはw

といっても、その技では無惨に始末をつけられなくて、そのことがきっかけで、結局、今に至る、無惨と鬼滅隊の戦いが続くわけだけど。


なんというか、縁壱が、ジョナサン・ジョースターにしか見えない。
ディオとの因縁が今始まった、という。
これ、やっぱり形を変えたジョジョだよなぁ。

「仕留められなかった無念」がずっと末代まで続く。
といっても、縁壱の血統は途絶えてしまうわけだけど。
けれども、その精神は竈門家に受け継がれる。

あれ、となると、縁壱はツェペリ家で、むしろ竈門家がジョースター家なのかな?

とまれ、無惨様、七つの心臓と五つの脳があるって、もうそれ、生物のルール破ってるからw

でも、この無惨の正体を明らかにするために、あの人体が透けて見える技、というのを事前に出してきていたのかな?

だとすれば、作者のストーリーテリングの組み立て方は大したもの。

ただ、そんな無惨様の正体の超秘匿情報が、こんな生死の境界を漂っている(はずの)炭治郎に、いきなり伝えられてしまうのは、ちょっとどうかな?
さすがに、柱が怒らないか?

・・・というように、なるほど、そんなことがあったのか!とは思うものの、現実世界での炭治郎の鬼化の進展具合はどうなっているのか、

そして、禰豆子は間に合うのか?

なにより、柱たちは大丈夫なのか?
無惨と互角に渡り合えているはずはないので、絶対、苦戦しているはずなのだけど。。。

次回、あたり、そちらの描写もほしい。

でも、あれかな、いきなり炭治郎が「日の呼吸十三の型」を直感的に会得して、復活直後に、うっかりものの無惨様をいきなり追い詰める展開かね?

あー、でも、本質がチキンな無惨様なら、「日の呼吸十三の型」の返し技もきっとすでに開発しているんだろうな。

となると、この先は、炭治郎が、今の無惨を仕留めることができるオリジナルの「型」を開発して無惨を倒す!、という胸アツ展開が待っているのかな。

いや、きっとそうだね。

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