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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想5: なんかもう「心底どうでもいい」よ、これ。

2024-06-25 13:52:10 | 京アニ
感想1感想2感想3感想4、からの続き)
感想6感想7感想8もあります)

一通り、感想を書いてきて一息ついたら、なんかもうどうでもよくなった。

一気に関心を失ったというか。

多分、ここまで積み上げてきたと思っていたものが12話で根こそぎぶち壊されて、修復不能になってしまったのだろうな。

一応、最終話も観るつもりではいるけど、でも、もうどうとでもなれ、という気しかしない。

久しぶりだなぁ、ここまでの、どうでもいい感。

多分、それって、この作品には、ここのところ欠けていた、「正しい意味で」良い王道展開を期待していたと思っていたのだけど、どうやら、それが裏切られてプッツリと糸が切れてしまった感じかな。

要するに、甲子園に出場して今度こそ優勝して帰ってこようぜ、と言っていたのが、予選を通過して全国大会になったところで、突然競合から転校してきた凄腕のキャッチャーにスタメンを取られた感じ。

しかも、今までバッテリーをくんできたピッチャーは、いや、オレ、上手いヤツと組むほうがいいから、お前、もういらない!っていわれたような感じ、といえばいいかな。

もちろん、優勝を目指すならそれが合理的、ってことなのだろうけど、え、それ、マジで言ってる?ってことで。

麗奈の心情がどうこうとか、久美子も麗奈のことを慮ったのだからとか言われても、いやー、論点そこじゃないんですよ。

そもそもの裏切り行為がもう、ダメなんです、って感じかな。

まぁ、でも、この甲子園の比喩で行けば、せっかく甲子園にでれるんだから、今さら退部なんかしないよね、優勝目指そうぜ!、って流れで、しれっと北宇治も、全国に行くんだろうな、と感じていて、それも含めて、げんなり感がハンパない。

まぁ、まだわからないけどねw

でもねー、こうした「心を折られた感」は、ぜひとも、秀一がブチ切れて発してほしいところなのだが、でも、どうせ今どきの高校男子なんてどいつもこいつもヘタレだらけだろうから、そんな蛮勇は、見せないんだろうな、と。

そこも期待できないのがどうにもやるせない。

まぁ、でも、今更何かが覆されるわけでもなく。

いっそのこと、久美子が退部届けでも出してくれたら、個人的には久美子という人間を大絶賛したいのだけどなぁ。

高校生ってそういう飛翔が一気にできるときでしょ?

開眼した!って。

滝イズムの異常さに今更ながら気づいて「降りる」というのも、大事な選択だと思うし。

そういう意味では、これもまた、久美子が1年生のときに3年生だった「葵ちゃん」の反復でもあるのだけど。

まぁ、そういったリアリズムは、滝イズムの台頭でもみ消されちゃったからなぁ。

だから、確かに2年前のあすな先輩の頃のほうが、北宇治は自由だったんだよ。

選択肢を用意して選べる権利を部員の手にちゃんと残していた。

それが、ファシスト麗奈のせいで完全に抹消された。


とはいえ、そんな2年前の鏡写しみたいな世界をわざわざ3期でやってることがやっぱり理解できない。

いやまぁ、もう、「心底どうでもいい」。

まさかここに来て、あすな先輩に最も共感するとは思わなかったよw


で、ついでにいえば、京アニ神話も今回ので完全に消えた。

少なくとも往年の輝きはない、というか、ただの田舎の逆張りスタジオにしか思えなくなった。

青葉事件はマジでヒドイ話なので、会社の存続は心配したし、同情もしたけれど、でも、じゃあ、作品としてはどうか、というと、これじゃない感のほうが強い。

もともと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあたりから、何この自己満足なメンヘラアニメって疑問には思っていたのだけど、今回の件で、そういうキモい人しかきっともう制作陣に残っていないんだな、と痛感した。

絵がちょっときれいなだけの田舎のアニオタの会社。

だって、女子を痛めつけて、その痛みを涙腺の刺激に変えて、エモさを確保する、という姑息な手段に訴えるばかりで。

画面のリアリズムもそちらに完全に振っている。

その結果、なんらポジティンなものが感じられる。

ただ虚無的なだけ。

それを退廃的な美と勘違いしているだけで。

心底、気持ち悪い。


感想6へ)
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