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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

鬼滅の刃 第201話 『鬼の王』 感想: これはきっと禰豆子の母性が無惨の赤子のようなわがままを抱きしめて終わる展開だな!

2020-04-06 12:37:27 | 鬼滅の刃
無惨様、炭治郎に自分の意志を託し、炭治郎を鬼として復活させる!

うむ、これは、もうまったくの予想通りの展開。

「受け継がれる意志」って、もうJOJOそのものだものね。

予想の斜め上を行く気配がまったくないw

王道といえば王道。

何のひねりもないといえばひねりもない。

むしろ、過去の鬼滅の展開を振り返れば、皆が予想した通りのグロで鬱な展開を、そのまま差し出される可能性は高いかな。


もっとも「受け継がれる意志」は無惨だけのものではなくて、炭治郎の中にはすでに、縁壱や煉獄の「日」や「炎」の意志も受け継がれているので、この先、恒例の、炭治郎の「脳内不思議夢空間?」の中で、無惨と縁壱たちとの意志のせめぎあいが繰り広げられそうな気がする。

そもそも、まだ炭治郎の意識は戻ってきてないみたいだしね。

ただ、その場合、つまり、炭治郎が自分の意識を取り戻した場合、いわゆる「自害」によって、無惨もろとも自分を消そうとすることは必至な気がするんだよね。

つまり、どっちにせよ、竈門炭治郎、死す!、って展開。

で、そこで、切り札になるのが、やっぱり禰豆子なんだろうなぁ。

むしろ、炭治郎の「脳内不思議夢空間」に、禰豆子の意志も貫入してきて、で、そこで、今までにもすでに禰豆子に何度も呼びかけてきた父や母を含む「竈門家」の意志を使って、禰豆子が無惨の「ネジ曲がった意志」を倒す展開かな。

あー、っていうよりも、きっと、禰豆子が母性を発揮して、聞き分けのない赤子に戻った無惨を、よしよし、とばかりに抱きしめて、受け止めてあげて、いわば昇天させてあげる、という展開だな、きっと。

だって、少なくとも無惨の悪事の原点には、今回の冒頭でさらっと触れられた、彼の生に対する執着があるわけだから。

そのネジ曲がった意志をきちんと認めてあげれば、きっと彼の悪を浄化してやれる、という展開。

無惨は、単に他の人間が羨ましかったボッチでしかなかった、ということ。

これもまた、王道といえば王道。

でも、ママに抱かれたバブー!と言ってニコニコする赤子の姿で、物語に決着をつけるなんて、マジで、女性作家でなければやらないことだとは思うから。

若干、あざといけどね。

うん、でも、そうやって、とりあえず、禰豆子が無惨を成仏させて、炭治郎を鬼化から救う、という展開じゃないかな。

その場合、炭治郎は、無惨のおかげで、もれなく左手が再生している、という特典付きの復活になるわけだけどw

で、次の第2部的な展開があるとすれば、やはり、一介の人間でしかなかった無惨を鬼に変えた秘密に迫る、という方向なんだろうな。

まんまJOJO第2部だけどw

で、その任務に、炭治郎と禰豆子がともにあたる。

一応、炭治郎たちの動機を確保するために、炭治郎に鬼化の後遺症が残っていて、それを完治させるために鬼化の秘密に迫らないといけない、という話かな、と。

あ、例の、青い彼岸花、だっけ?

それを探す旅になるんじゃない?


正直なところ、作者は、無惨死す!、で終わらせてもいいと思っているかもしれないけれど、商業的な理由から、多分、編集部は引き伸ばしを考えていて、ベタにJOJOオマージュで延長を正当化しようとするんじゃない?

JOJOからして、そもそもジャンプに連載されていたわけだしw

そこは編集部的には躊躇する理由はないし。


ということで、次回、禰豆子がどう動くか・・・、だな。

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ぼくたちは勉強ができない OVA 第2話 『チャペルの鐘は[x]を祝福する』 感想: これはまた本誌のマルチエンドを強く意識した構成だった!

2020-04-05 01:19:54 | ぼく勉
タイトルの通り、結婚式場で、文乃、理珠、うるか、あしゅみぃ先輩、真冬先生、の5人がウェディングドレスを着て、それぞれ成幸と思い出の写真を撮っていく、というエピソード。

わかりやすいくらい本誌のマルチエンドを意識した構成なのだけどw

でも、これを見ると、やっぱり真冬先生の破壊力が頭一つ抜け出ている感は否めない。

まぁ、微妙に、真冬先生がでてくるとあしゅみぃ先輩が対抗意識を燃やすのが面白いのだがw

にしても、あしゅみぃ先輩にしても、真冬先生にしても、あまりに自堕落な成幸との世界を妄想してしまっていて、笑うしかないw

まぁね、でも、『五等分の花嫁』の、読者ガン無視の作者のエゴ丸出しの強引エンドに比べれば、これくらい、わかりやすくマルチエンドの世界を具体化してくれたほうがむしろエンタメとしては好感度が高いと思ってしまったりw

いやー、エンタメとしてまったくもってこちらが「正しい」、正解だと思う。

で、これなら、成幸が、ほとんど棒のように立ち尽くしていても問題ない感じ。

だって、今回、はっきりしたけど、『ぼく勉』って、成幸が主人公の話ではなくて、あくまでも、5人の女子(女性)に方が主人公で、彼女たちが意中の相手として成幸を意識するという構図だということがはっきりしたから。

5人がそれぞれ別様に、成幸に想いを寄せている所が良いわけで。

そして、それゆえ「棒立ち」してばかりの成幸でもOKになってしまう。

だって、彼の意志は実はあんまり関係ないように見えるから。

いや、一応、うるかエンドのときのように、表向きは成幸が誰かを選ぶ、という構図だけど。

でも、それも、実は、5人の女子がそれぞれ成幸に言ってほしいことを言ってもらうという「受け」を表現しているだけのことで。

まぁ、だからこそ「推し」というファンの付き方が可能になるわけで。

そういう意味では、ラブコメって、実は、選択権は男子の方にあるのではなく女子の方にある、ってこと。

ただ、その場合に、女子のほうが互いに明確に一人の男子をそれぞれの流儀で意識していなければならない。

今思うと、『五等分の花嫁』が最後、シラケてしまったり荒れたりしたのって、五つ子の全員がそれぞれの流儀で風太郎への意識を全面的に表現する、ということをしなかったからなんだな、というのがよくわかった。

つまり、あちらは、四葉と五月についても、終盤の前に、明確に風太郎を意識し、事実上、告白に近いような場面を描いて置かなかったから、いけなかったんだな、って。

恋愛表現は、一花、二乃、三玖、の三人が担っておきながら、三人が三人とも最後にスルーされてしまい、風太郎への恋愛表現が明示的にはだされていなかった四葉が、まさに泥棒猫のように風太郎をかっさらっていったのが敗因だった、というわけで。

うーん、どうも『ぼく勉』のあっけらかんとした読者サービスっぷりを見ると、その反動が『五等分』の方に行ってしまうのだがw


ともあれ、この『ぼく勉』は、シンプルに笑えたw

うん、これでいいんだよ、マルチエンドの世界って。

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とある科学の超電磁砲T 第10話 『才人工房』感想: え? 美琴がレベル6って、どういうこと?

2020-04-04 00:20:47 | 超電磁砲/禁書目録
えっと、これ、ちょっと超展開すぎない?

前回の引きでは、みさきちと美琴が木原幻生を追いかけていたはずで、それは、幻生がみさきちが御坂妹を匿っている秘密施設に幻生が向かっているから、という話のはずだったのだけど。

だから、てっきり、幻生の狙いはみさきちのほうにあると思ったのだけど。

いや、もちろん、幻生は、まず、みさきちのメンタルアウトの能力をみさきち以外の人間でも利用できるエクステリアを利用しようとその施設に向かったことは間違いないのだけど。

そして、幻生の直接の狙いが、ミサカネットワークの乗っ取りにあったのは間違いないのだけど。

でも、その上で、幻生の最終目標は美琴だった、ってわけで。

えーと、これ、超展開すぎるでしょ?

だって、美琴が幻生の最終ターゲットだったとすると、みさきちは、見事に幻生にはめられらた、というか、出し抜かれたわけで。

つまり、みさきちがやってことって、幻生のもとに美琴を届けるというデリバリーの役割だったのだから。

いやー、これ、みさきちからしたら屈辱以外のなにものでもないよね?

なにしろ、本来、自分の好きなように人の心理を弄ぶのが、みさきちの能力である「心理操作(メンタルアウト)」の十八番だったはずなのに、そのみさきち自身が、見事に行動を操られたのだから。

どれだけ幻生の手のひらの上で踊らされていたのか?ってことだから。

うーん、みさきち、めちゃくちゃ怒ってそうw

中盤で、ドリーというクローンの女の子とみさききの昔の話をしていたから、てっきり、このドリーと御坂妹の話をかぶせてくるのかと思っていたら、全く展開は明後日の方向に向かってしまったw

しかも、なんか、美琴、最後のシーンで、鬼みたいな存在に変化していない?

幻生のセリフだと、あれがレベル6の姿なの?

てか、『超電磁砲』の方では、レベル6って、実現していたの?

いや、これ、ちょっとどころか、かなり驚きなんですけど。


とはいえ、この先がどこに話が転んでいくのか、全然見えない。

幻生の狙いがどこにあるのか、全く明かされていないし。

とりあえず、予告を見た限りでは、上条さんと削板軍覇だっけ?、あの最初の頃にちょっと出てたレベル5の奴が、なんか美琴のもとに向かいそうだけど。。。

どうやら、物語の進む方向が示される前に、とにかく先に事件を起こしちまおうぜ!、ってノリの展開みたい。

うーん、ホント、これどうなるんだ?

いや、面白くなってきたのは間違いないのだけど。

しかも、ミサカネットワークをハックした結果、ラストオーダーも失神してしまったようだから、それだと、これ一通さんも参戦するってこと?

どう考えても、アクセラレータがミサカネットワークの危機を放っておくわけないよね?

あ、でも、そもそも、ミサカネットワークが機能不全になったら、一通さんも能力が発揮できないのか。

うーん、どうするんだ?

でも、もちろん、みさきちは、なんとかしようとするでしょ?

幻生に一杯食わされた張本人なんだから。

一発お返ししないことには気がすまないよね?

それにそもそも、ミサカネットワークは、幻生も言っていたように、アレイスターの策略の中の大事なピースのはずだから、となると、アレイスターも幻生の今回の行動を放置しておくとも思えないのだけど。。。


ということで、一気に物語は加速しそうなのだけど。

しかし、美琴がレベル6化する、とかいう大事件に対して、黒子や佐天さん、初春は、なにができるのだろう?

ちょっと、ホントに、先が見えなくなってきていて、超気になるんだけど。

しかし、ここで1週間、待たされるのかー、辛いなぁ。

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Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆 感想: さすがはパックさん、無敵、かっけー!

2020-04-03 15:05:42 | リゼロ
うん、ひたすら、パックが男前だった!

でも、それだけといえば、それだけ。

エミリアとパックが、まだロズっちに見いだされる前の、森に二人?で隠れていた時の話。

そして、パックがエミリアに契約を申し入れて、それが受け入れられる話。

ずっと隠されていた、パックの魔獣モードも本格的に描かれて。

ホント、全編、もう、これ、パック推しのために作られた作品という感じだった。

なのに、肝心な、

彼?がどうして誕生したのか(作られのたか?)?、とか、
彼にエミリアとの接し方に縛りを付けたのは誰?、とか、
エミリアは、誰と誰のハーフエルフなの?、とか、

そういった大事な話は全部ふせられたまま、終わってしまった。

まぁ、このあと、2期とかを含めて、説明されていく、ということなのだろうけど。


ということで、ぶっちゃけ、これだけの話にしては、尺が長過ぎるんじゃない、というのが正直な感想。

これだけ勿体つけて大して秘密が明かされるわけでもないなら、せいぜい50分程度でいいんじゃないかなぁ、と。

テレビ版だったら、2話分の尺でちょうどいいくらい、という感じ。

しかし、リゼロ2期かぁ。

コロナのせいで、開始は7月になってしまったけど、これから、「レム、誰それ?」のところから始まるんだよね。

うーん。

すでに、1期を見た後に、ウェブ版で最新のものまで読んでしまっているから、2期は聖域編から、とか言われても、え?、まだそこからなの?という感じしかしないんだよなぁ。

あと、「死に戻り」って、最初は、アイデアとして斬新ではあったけど、実際に、リゼロの物語の中でそれが繰り返されると、さすがに飽きが来る、というか。

だって、ウェブ版の最新の話辺りだと、スバルも確かに以前よりは戦えるようにはなったけど、それでも、エミリアの方が、遥かに強い、というのが、いやはやどうにも。

この「氷結の絆」でも表現されていたけど、なんだかんだいってエミリアって、格闘術もすごいんだよね。

むしろ、魔法よりも体術のほうが優れている、という感じで。

なので、物語もちょっと締まらないんだよね・・・。

なので、この2期は、一気に加速して、物語をどんどん進めてほしいのだけど。

エキドナを始めとする7人の魔女のこととか、「死に戻り」の能力の理由とか、ぼちぼちあきらかにしてくれないと、ちょっと読むのも厳しくなってきているから。

ともあれ、2期は楽しみ。


で、「氷結の絆」だけど。

尺が長いと思ったのは、結局のところ、エミリアとパックの2人がずっと喋っているだけ、という感じが強くて、飽きてしまったから。

で、改めて感じたけど、エミリア役の高橋李依って、芝居が下手だよね。

というか、演技のバリエーションが少ないから、パックとのやり取りが続くとどうにも単調になる。

まぁ、エミリアってキャラが作りにくいキャラなのもわかるけど。

でも、激高して叫び始めたら、とたんにこのすばの「めぐみん」ボイスになるのはどうかと思うしw

神妙な話し方になったら、FGOの「マシュ」になってしまうのもどうかと思った。

結局、キャラに合わせて声の高さを調整しているくらいでしかなくて。

同じ声色で、ちゃんと怒ったり笑ったり泣いたりできないと、やっぱりプロとはいえないんじゃないかなぁ、と。

まぁ、パックとエミリアの二人芝居が多かったから、必要以上に耳に残ってしまった、ということもあるのだけど。

あと、エミリアというキャラが天然っぽくて演じにくいというのもあるのだろうけどね。


ともあれ、そんな感じで、尺が長すぎるがゆえに間延びした感じがして、そのくせ、大して新たな物語的事実が明かされるわけでもなく、かわりに、エミリアとパックの二人芝居がかなり時間を喰っていて、その分、エミリアのCVの、あえていえば「下手さ」が耳に残ってしまって、あんまり作品としては楽しめなかったかなぁ。

とにかく、テンポが悪かった。

まぁ、主役はパックだったから、それでもいいんだけどねw

ということで、7月からの2期に期待。

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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR 感想: 「サイコパス4」へ繋げるための手の混んだ「つなぎ」シリーズ。おかえり、常守!

2020-04-01 15:40:50 | サイコパス
弥生さんの命はどうなったの?生きてるの?という、まったくもって、いいところで終わったテレビシリーズの『サイコパス3』。

その続編としての劇場版ということだったのだけど・・・。

結論だけさきにいうと、なんか、とにかくどこをとっても中途半端な形で終わったなぁ、という感じで、どうにも不完全燃焼な印象が拭えない。

というか、カタルシスは皆無。

SFとしても、アクションものとしても、警察もの、推理もの、ホラー、サスペンス、・・・、というどのジャンル要素を見ても、中途半端だった、ということ。

特に、アクションシーンはひどくて、さぁ、ここからアクションが始まりますよー、って音楽を鳴らし始めてから、確かに銃撃戦や近接の殴り合いとかが始まるのだけど、それがどうにもヌルい。

多分、ちゃんと殺陣を考えて動かしているのだろうけど、その動きがとにかくのろい。

あれ、もう少し緩急をつけて動かすとか、できなかったのかな?

どのシーンも、アクションシーンをちょっとスローモーションにして動かしているように見えて、なんていうか、戦っているというよりも、師範が弟子に組手の稽古をつけているという感じで。

特に、炯と狡噛の殴り合いのシーンね。

てか、そもそも、なんでこの二人で殴り合わないといけないんだよ、と思うわけで、それは、物語の進行に対しても、単に遅延材料にしかならないわけで。

とにかく、全編にわたって、アクションが始まると、あー、これは尺稼ぎのためにやっているんだなぁ、とっとと終わらせて、物語を進めてくれよ!、と思わずにはいられなかった。

それくらい、とにかく鈍い。

じゃあ、そうした数々のアクションシーンを経て、ようやくたどり着いた物語の終着点はなにか、といえば、またぞろ、シビュラをどうするか?という話なのだから、やってられない。

というか、今回の敵役と思っていたビフロストが、シビュラ開発時のデバッグシステムだから、いろいろとシビュラの目をかいくぐって好き放題してこれたけど、そのシビュラも経験値を積んでシステムとして進化したから、もうお役御免ですね、じゃ、吸収しちゃいましょう、というのが、少なくとも父親らからコングレスマンの地位を継いだ法斑静火の狙いでした、とか、はぁ?、と思うわけで。

その上、法斑静火は、ビフロストの始末に貢献したということでシビュラに認められて、次のシリーズからは、霜月の上官として公安局を動かす地位につくというのだから。

同時に、その公安局に自身の身柄を預ける条件として、法斑静火は常守朱の釈放を求めるわけで。

でもさ、そもそも常守がどうして檻の中にいるのか不明なまま、今回のシリーズは始まっているから、釈放されます!とかいっても、なにそれ?ということしかならない。

釈放された常守を狡噛が出迎える、というシーンを描きたかっただけにしか見えないんだよなぁ。

ともあれ、次の「サイコパス4」では、常守が公安局に戻り、霜月のアドバイザー、というか、お目付け役になりながら、より大きな事件にかかわっていく、ということなのだろうね。

で、その際には、今回わざわざ狡噛や宜野座を所属させた外務省行動課という国際犯罪を担当にするセクションも絡めていく、ということなんだろうね。

なんだか、最後の常守の言い方だと、シビュラシステムを一般社会に公開し、正しく法の下に位置づけようとしている計画があるようだから、その際には、それこそ、アメリカやロシアや中国といった諸外国で稼働している同系統のシステムとの整合性とか共存とか、を考えていくのかな?

一応、「システム」という名がつけられているから、普通には超AIシステムのように思われているのだろうけど。

でも、それが、免罪体質の人間の脳をつないだ生体ネットワークシステムと言われたら、たまらないのだろうけど。

でも、わざわざ外務省を登場させるのだから、国益や公益を配慮しながら、国内の事案と国際的な事案との間でいかにしてシステムを開放していくのか、ということなのだろうな、と。

一応、現代の中国のソーシャルクレジットシステムとかが、仮に諸外国に開放されたらどうなるか、とかいうことを、想定しているのかもしれないけれど。

なんたって、製作委員会の筆頭がフジテレビだしね。


ともあれ、今回の第3期は、ホント、壮大な「つなぎ回」という感じしかしなかった。

こんなことをいうと身もふたもないのだけど、単にプロダクションIGを存続させるためだけに通された企画、という感じかなぁ。

だって、テレビシリーズでも映画でも、新作を作るとなれば、フジテレビを中心にプロダクションIGに制作費が振り込まれるわけじゃない。

そのために企画が作られた、という印象が強すぎる。

裏返すと、サイコパスはもはや攻殻機動隊と同様、プロダクションIGの看板シリーズってことなのだけど。

なんだろう、円谷プロがいまだにウルトラマンを作って食いつないでいるのに近い、というか。

仮面ライダーシリーズとか、でもいいけど。

なんか、とにかく、サイコパスというシリーズが古びないようにするためだけに、作られたシリーズという感じ。

だから、シリーズ存続のために、灼や炯のような新たな主人公を一応登場させて、その彼らを管理する上官として、常守に代わって公安局の課長に霜月をあてがっていただけ、という感じがするんだよね。

もっとも、常守は灼が公安に配属される前にすでに彼の免罪体質に気づいていたみたいだから、もっと根っこのところで、物語はつながっているのだろうけど。

まぁ、冲方丁らしい大風呂敷ではあるけれど。

あのいくつシリーズを続けたら、その大風呂敷はちゃんとたためるのだろう?w

そういう意味では、あのほとんどオカルトか?と思わせる灼のメンタルトレース能力も、どこかで、シビュラの「一般公開」で役立つ能力として位置づけられるのだろうか?

なんか、灼をシビュラと人びとの架け橋として使っていきたい、みたいなことも最後にはいわれていたし。。。


ともあれ、このシリーズの主人公はすっかりシビュラシステムそのものになってしまったため、灼や炯のような新キャラがでてきても、結局のところ、狂言回しにしか見えないところが、どうにもなんだかなぁ、と思うところ。

いっそのこと、次のサイコパス4では、つなぎシリーズの主人公らしく、あっさり灼は脳みそをシビュラに取り上げられ、炯はいつの間にか暗殺されている、とかいう感じで、消されてしまうとシビれるのだがw

そうして、晴れて常守と狡噛が主役を務める物語に戻していくということで。

そのファイナルシリーズでは、ぜひぜひ、虚淵の再登板を期待したいところだけど。

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