モスクは前述のように「平伏してお祈りする場所」ですから中には何もありません。大切なのはメッカの方向(キブラ)ですから、その方向の壁が少し窪んでいます。ミフラーブといいます。
写真はナタンズという村にあるモスクの内部ですが、この壁の窪みがミフラーブですが、見ての通り何もなく特別に神聖な場所でもありません。左に見える階段はミンバルと呼ばれる説教壇です。集団礼拝の時(金曜日)にここで導師が説教をします。 ミフラーブの下も少し窪んでいますが、これはシーア派だけにあるものだそうです。添乗員の瀬川さんの説明によればモスクがいっぱいになったとき外で礼拝する人と同じ位置にするためだそうです。
余談話を最後に一つ。イスラームの教えの根幹は神アッラーへの絶対的帰依ですがそのこと象徴するのがイスラーム圏で多いアブドゥーラという人の名前です。その意味は「神の奴隷」です。