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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「イラン」編 宗教 アルメニア教会・その他の宗教2

2008年06月24日 08時30分21秒 | イラン

 アルメニア人は拉致されたと書きましたが、これは日本での文献(ヨーロッパ経由?)で見る限りそうであって、どうやらイランでの見方はそうでないようです。エスファーハンでのガイドで観光局の長で学者でもあるReza Shayeste氏から彼の著書を頂いきましたがこの本にはオスマン帝国で迫害されていたアルメニア人を温かく向かいいれ厚遇したと書かれていました。何はともあれ彼らはその後ヨーロッパとの交易で重要な役割を果たしたことには違いないようです。

 なお、この本によれば前頁で紹介したシナゴーグはエスファーハンには17あるそうですが、ユダヤ人の現在での境遇については触れられていません。

 写真はReza Shayeste 氏のサインの入った本の表紙の裏です。Dedicated と書かれていますが15ドルで購入しました。300ページのエスファーハンのガイドブックです。(英語)

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「イラン」編 宗教 アルメニア教会・その他の宗派1

2008年06月24日 08時24分19秒 | イラン

 イランでは多くの少数宗教がありますがそのうちの一つアルメニア教を紹介しておきます。アルメニア教というのは古い歴史を持つキリスト教の分派の一つです。アルメニア教およびアルメニア人については2005年12月17日、19日に紹介しているので参考にしてください。17世紀アッバース1世が優れた商人であり職人であるアルメニア人を拉致したことにアルメニア人のイランでの歴史が始まります。エスファハーンにあるアルメニア教会を訪れました。(写真)イスラームのモスクとは雰囲気が全く違いますね。

 イランにはアケメネス朝ペルシアのキュロス大王によって紀元前538年バビロンから解放されたユダヤ人のうち現地に留まった人もいます。彼らは伝統的に商業などイランで重要な役割を果たしてきました。現在でも30のユダヤ教の教会シナゴーグがイラン全土にあるそうです。このことから歴史的に見てイランとイスラエルは友好的な関係にありました。しかし1979年のイラン革命後アンチシオニズムの感情が高まり現在ではユダヤ人をイランで見かけることは少なくなりました。

 その他、現在のイラン政府によって厳しく弾圧されているシーア派の一派バーブー教などたくさんの少数派の宗教集団があります。余談ですが面白いことに現在そのバーブー教の本部はイスラエルのハイファにあります。

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